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「SSD」とは?意味や利点・弱点・「HDD」との比較もわかりやすく解説!

パソコンに搭載されている記憶媒体を「ストレージ」と呼んでいますが、これにはHDDと「SSD」の2種類があります。

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「SSD」とは?意味や利点・弱点・「HDD」との比較もわかりやすく解説!>


目次

  • 「SSD」とは?
  • 「SSD」の利点
  • 「SSD」の弱点
  • 「SSD」と「HDD」を両方搭載しているものもある?

「SSD」とは?

「SSD」とは、“Solid State Drive”(ソリッドステートドライブ)の略で、物理的なアクセスが一切ない記憶媒体です。

つまり、メモリのようなものですが、通電していない(パソコンの電源が入っていない)状態でも内容が保持される為、最近ではHDD(ハードディスク)に代わって搭載されることが多くなってきています。

分かりやすく表現すると、USBメモリと呼ばれる外部記憶媒体の容量が大きくなり、パソコン内部に常設されるものになったと考えていいでしょう(実際にも、似た仕組みになっています)。

「SSD」の利点

「SSD」の利点は、何と言ってもその読み書きのスピードです。

HDDとは違い、物理的なアクセスがない為、HDDの約10倍の速さ(容量やSDD自体の品質によって異なるので、あくまで目安として考えてください)で読み書きが行える為、パソコン自体の起動や終了だけでなく、大きなファイルのコピーもあっという間に終わります。

「SSD」搭載のパソコンに慣れてしまうと、HDDではかなり遅いと感じてしまうことでしょう。

「SSD」の弱点

HDDと比較して、かなり高速な読み書きスピードを誇る「SSD」ですが、2つの弱点があると言われています。

1つ目は、HDDと比較して高額なことです。

不揮発性のメモリによって構成されている「SSD」は、どうしても製造にコストが掛かる為、同じ記憶容量でHDDの約5倍(容量やメーカーによっても異なります)の価格で販売されています。

その為、大きなデータの格納用やバックアップ用といった、あまり日頃読み書きすることがない使い方には向いていません(その用途の為に必要になるコストがHDDの数倍掛かってしまいます)。

そして、2つ目に寿命の問題があります。

不揮発性のメモリは、通電するごとに僅かながら劣化(正確には酸化)していくという性質がある為、HDDより寿命が短いと言われています。

これは、同様の不揮発性メモリで作られているUSBメモリにも言えることで、これらは長期のバックアップ用といった用途には向いていないと言えるでしょう。

「SSD」と「HDD」を両方搭載しているものもある?

「SSD」とHDDの利点の両方が使えるように、それらを同時に搭載したパソコンが登場しています。

起動用のOSとテンポラリエリア(作業用のスペース)を「SSD」に置くことで、かなりの速度で起動や終了、OS自体の操作が可能となり、元々それほどアクセス速度は必要のないソフトウェアやデータ類はHDDに入れ込むことで、寿命によってそれらが使用できなくなってしまうことが防げます。

パソコンの種類によっては、元はHDDだったパソコンを「SSD」に換装してOSから入れ直し、元のHDDはソフトウェアやデータ用に回すといったこともできます(それなりの知識が必要です)。

icon まとめ

「SSD」はその圧倒的なスピードが一番の魅力ですが、価格と寿命の面がHDDと比較した場合に、どうしても弱点になると考えてください。