「八千代」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
八千代は、色々な所で見聞きする言葉ですが、本来の意味を知らない人も多いかも知れません。
目次
- 「八千代」とは?
- 「八千代」の語源や由来
- 「八千代」は国歌にも使われている
- 「八千代」を使った例文と意味を解釈
- 「八千代」の類語や類義語・言い換え
「八千代」とは?
「八千代」は、「八千年」という意味になります。
ですが、八千年そのものを指して使う訳ではなく、それだけ長い年月(永遠とも言える年月)のことの表現で、「幾千年」とするのが一番分かりやすいでしょう。
この意味にあやかって、社名にこの「八千代」と付けている会社や団体、市町村が数多く存在します。
- 「八千代」の読み方
「八千代」の読み方
「八千代」は、「やちよ」と読む言葉です。
この表記が使われている会社や団体、市町村では、全てこの読み方をすると考えていいでしょう。
固有名詞となる会社名などは別としても、市町村の名称の一部として多く使われており、北は北海道帯広市の八千代町、関東では千葉県茂原市の八千代、九州にも福岡県の北九州市と長崎県の長崎市に八千代町という地名があります。
どらも、「やちよ」、もしくは「やちよちょう」と発音します。
「八千代」の語源や由来
八千代は、「千代」(ちよ)という言葉の頭に「八」が付いてできています。
「千代」は、千年という意味で、「せんだい」とも読む言葉です。
こちらも、千年そのものという意味で使うことは少なく、長い年月を比喩して使う表現で、その八倍も長いという意味なのが「八千代」です。
何故「八」なのかと言えば、日本ではこの八という数字は、末広がりで終わりがないとされているからに他になりません。
「八千代」は国歌にも使われている
「八千代」は、日本の国家の「君が代」でも使われています。
歌詞に「千代に八千代に」というフレーズがあり、千年も八千年も、そう例えるほど長くこの日本という国家が繁栄し続けるようにという意味が込められているとされています。
「八千代」を使った例文と意味を解釈
「八千代」を使った例文と、その意味の解釈です。
実際に「八千代」と見聞きする色々なシチュエーションを想定した例文です。
- 「八千代」を使った例文1
- 「八千代」を使った例文2
「八千代」を使った例文1
「八千代銀行という銀行があったはずだが、今は何という名前だっけ?」
八千代が使われている会社や団体の例で、「八千代銀行」という地方銀行がかつて存在しました。
今では「きらぼし銀行」となっており、八千代銀行と旧東京都民銀行が合併してこのような名称となりました(存続行は八千代銀行です)。
「八千代」と付く会社や団体は、地名として使われている「八千代」が名前の由来という場合も多いですが、この銀行名はそうではなく、「幾千年」というこの言葉本来の意味から付いた名前です。
「八千代」を使った例文2
「八千代町に集合だと言われたが、どちらのことだか分からない」
これは、静岡市において定番のジョークのようなもので、同市には葵区と清水区に「八千代町」が存在します。
更に、この二つの区はすぐ隣同士となっている為、どちらにも同じくらいの距離の場合に、わざとどちらか分からないように伝えるようなことがあるという訳です。
「八千代」の類語や類義語・言い換え
八千代と似た意味や表現で使える言葉です。
もちろん、本来の意味での解釈になります。
- 「弥つ世」【やつよ】
- 「幾年」【いくとせ】
「弥つ世」【やつよ】
万葉集に既に使われていた表現で、「長い年月」という意味で使う言葉です。
「八千代」と意味だけでなく、発音も酷似しているので、ここから転じて「八千代」という言葉ができたという説もありますが、これは本当なのか定かではありません。
「幾年」【いくとせ】
「八千代」の意味の説明で、「幾千年」(いくせんねん)と書きましたが、それとよく似た意味の言葉です。
幾千年という言葉は、この幾年より長いという意味にする為に「千」と入れていると考えることができますが、実際にはそこまで意味が違う訳ではなく、ほとんど同じだと解釈して構いません。
「八千代」は、その言葉としてはあまり用いる機会はありませんが、非常に長い年月のことだという意味はしっかり覚えておきましょう。