「ごまめの歯ぎしり」の意味とは!例文や表現の使い方
「ごまめの歯ぎしり」という言葉は一体どの様な意味があるのでしょうか。
語源や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「ごまめの歯ぎしり」とは?
- 「ごまめの歯ぎしり」の表現の使い方
- 「ごまめの歯ぎしり」の「ごまめ」とは?
- 「ごまめの歯ぎしり」を使った例文と意味を解釈
「ごまめの歯ぎしり」とは?
「ごまめの歯ぎしり」の意味は「実力のない者が、いくら不満を言っても何も変わらなというたとえ」です。
世間的に力がなく、何をしても影響力のない人が、怒ったり悔しがったりしても何の意味も持たずにその行為自体が無駄なことです。
余計なことはせずに自分の居場所を大切にするべきであるという戒めにも繋がっています。
「ごまめの歯ぎしり」の表現の使い方
「ごまめの歯ぎしり」の使い方を紹介します。
- 目上の人には使えない
- 頑張ってもどうにもならない時
- 相手の方が明らかにレベルが高い時
目上の人には使えない
「ごまめ」は「実力のない人」「レベルの低い人」を表します。
自分より目上の人には使えず、同レベル或いは以下の人に対してしか使えません。
人に対して使う時には見下した言い方になるので、その時の雰囲気や相手の性格を見極めて使いましょう。
頑張ってもどうにもならない時
「ごまめの歯ぎしり」は、どの様にあがいても良い状況にならないと分かっている時に使います。
頑張ればどうにかなりそうなのに、努力を怠っている時には使えません。
相手の方が明らかにレベルが高い時
何かやりたいことがあった時に、相手の方が明らかにレベルが高くて太刀打ちできない時に使います。
組織の中で上層部に対して不平や不満を持つ時の表現です。
「ごまめの歯ぎしり」の「ごまめ」とは?
「ごまめ」とは「カタクチイワシ」の稚魚を干したものです。
「ごまめ」を炒って醤油とみりん、砂糖で甘辛く煮詰めたものはお正月料理の田作りとして重宝されています。
「ごまめ」は本来おめでたい魚なのですが、高級魚でない為に軽んじられてきました。
そこから「ごまめ=実力のないもの」という意味出使われる様になり、何もできずにただ悔しがる様子を「ごまめの歯ぎしり」と言う様になったのです。
「ごまめの歯ぎしり」を使った例文と意味を解釈
「ごまめの歯ぎしり」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「ごまめの歯ぎしり」を使った例文1
- 「ごまめの歯ぎしり」を使った例文2
「ごまめの歯ぎしり」を使った例文1
「幾ら男女格差をなくしたいと言っても、あれだけの大企業ではごまめの歯ぎしりに過ぎない」
現在でも大きな企業では、男女で職種や給与の格差が存在しています。
女性にはサポート的な仕事しか与えて貰えなかったり、一定の年齢になると給料が頭打ちになるところもあります。
この様な格差をなくしたいと思っても一人の力ではどうにもならないのです。
「ごまめの歯ぎしり」を使った例文2
「政治家に文句があってももはやごまめの歯ぎしりになっている」
政治家のやり方に不満があっても、選挙では何の解決にもならず、もはや誰にもどうにもできないところまで来てしまっているという意見を表しています。
「ごまめの歯ぎしり」は「実力のない者が、いくら不満を言っても何も変わらなというたとえ」です。
悔しくて仕方が無い時に使ってみましょう。