「忙中閑あり」とは？意味や類語！例文や表現の使い方

「忙中閑あり」とは?

「忙中閑あり」という慣用句の表現は、「忙しい中であっても、わずかな暇(自由にできる時間)はあるものである」ということを意味しています。

「忙中閑あり」というのは、「多忙を極めていても暇な時間が皆無ということはなく、何もしていない暇な時間やちょっと休憩できる時間はあるものだ」という忙しさの中にある暇な時間に気づくことを意味しています。

「忙中閑あり」の読み方は、「ぼうちゅうかんあり」になります。

「忙中閑あり」の語源や由来

「忙中閑あり」の語源・由来は、「忙中(ぼうちゅう)」という言葉が「忙しくしている最中であるさま」や「多忙を極めている時期であること」を語源的に意味しています。

「閑(かん)」という言葉の語源的な意味は、「忙しくなく暇であること」や「しずかでのどかなさま」を意味しています。

「閑」は、「閑静(かんせい)」の言葉でよく使われる漢字です。

「忙中+閑あり=忙中閑あり」で、「忙しい中にも暇な時間があること」を意味することになったのです。

「忙中閑あり」の表現の使い方

「忙中閑あり」の表現の使い方は、「多忙な中でも、少しの暇があることに気づいた場合」や「忙しい最中でも、わずかな自由時間(暇)を活用できる時」に使うという使い方になります。

例えば、「忙中閑ありで、残業続きの毎日でも、空き時間を見つけて英会話の練習をしています」や「彼は忙中閑ありといって、どんなに忙しく飛び回っている時でも、同僚との談笑の時間を大切にしています」などの文章で、「忙中閑あり」の表現を使うことができます。

「忙中閑あり」を使った例文と意味を解釈

「忙中閑あり」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「忙中閑あり」を使った例文1
• 「忙中閑あり」を使った例文2

「忙中閑あり」を使った例文1

「忙中閑ありを意識できるかどうかで、一日の時間の使い方が劇的に変わってきます」

この「忙中閑あり」を使った例文は、「忙しい最中にも暇な時間があることを意識できるかどうかで、一日の時間の使い方が大きく変わってくる」ということを意味しています。

「忙中閑あり」を使った例文2

「彼女は仕事や育児に追われていましたが、忙中閑ありでわずかな休憩時間を楽しんでストレス解消していました」

この「忙中閑あり」を使った例文は、「彼女は仕事や育児に追われていたが、多忙を極める中にも少しの暇があるで、わずかな休憩時間を楽しんでストレス解消していた」ということを意味しています。

「忙中閑あり」の類語や類義語・言い換え

「忙中閑あり」の類語・類義語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。

• 「忙裡閑を偸む」【ぼうりかんをぬすむ】
• 「多忙な中でも暇はある・忙しくても時間は作れる」

「忙裡閑を偸む」【ぼうりかんをぬすむ】

「忙中閑あり」の類語・言い換えとして、「忙裡閑を偸む(ぼうりかんをぬすむ)」があります。

「忙裡閑を偸む」という慣用句は「忙裡偸閑(ぼうりとうかん)」の四字熟語を書き下したもので、「忙しい中でも少しの暇を見つけて遊ぶこと、休むこと」を意味しています。

その意味合いから、「忙中閑あり」とほぼ同じ意味を持つ類語(シソーラス)として、「忙裡閑を偸む」を上げることができます。

「多忙な中でも暇はある・忙しくても時間は作れる」

「忙中閑あり」の類義語・言い換えとして、「多忙な中でも暇はある・忙しくても時間は作れる」があります。

「忙中閑あり」という慣用句は、「どんなに多忙でも少しの暇ならある」や「忙しい中でも意識すれば時間は作れる」ということを意味しています。

それらの意味合いから、「忙中閑あり」は「多忙な中でも暇はある・忙しくても時間は作れる」という表現に言い換えることができるのです。