「免許皆伝」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「免許皆伝」という表現を知っているでしょうか。
ここでは「免許皆伝」という言葉について解説していきます。
目次
- 「免許皆伝」とは?
- 「免許皆伝」の語源や由来
- 「免許皆伝」の表現の使い方
- 「免許皆伝」を使った例文と意味を解釈
- 「免許皆伝」の類語や類義語・言い換え
「免許皆伝」とは?
「免許皆伝」、という言葉は師匠が武術や技術などを弟子に残らず教えるという意味です。
皆伝という言葉には師匠が全てを伝えるという意味があります。
最近は大河ドラマなどが話題になることもありますが、新選組という組織を知っているでしょうか。
江戸時代末期、京都で警察活動に従事し、その後戊辰戦争で戦った武装組織の1つです。
新選組では沖田総司という人物が有名ですが、沖田総司はまさに「免許皆伝」の人物でした。
近藤勇のもとで武術を学び、その優れた技術を身に付けていったのです。
漢字検定では3級レベルの熟語になります。
- 「免許皆伝」の読み方
「免許皆伝」の読み方
「免許皆伝」という表現は「めんきょかいでん」と述べます。
日常生活ではあまり使われる言葉ではありませんが、時代劇などでは出てくることもありますので、ぜひ知っておきましょう。
「免許皆伝」の語源や由来
「免許皆伝」の免許という言葉には一般には許さない行為をある特定の場合のみ、特定の人に限って許すという意味があります。
そして先ほども述べた通り、皆伝という言葉には全て伝授する、という意味があります。
つまり「免許皆伝」というのは武術や芸術において奥義を全て伝授され、習得するという意味になるのです。
「免許皆伝」の表現の使い方
「免許皆伝」という表現は武術や技術などを残らず弟子に与える、あるいはその証書を指す場合があります。
武術や芸術を学ぶ場合、いきなり難しいところから始めたりはしないですよね。
簡単なところから始め、習得したら次の技術を身に付ける、といった形で進んでいきます。
このようにして全て技術を習得したら、「免許皆伝」と言えるのです。
その一方で、確かに剣道や柔道などを学ぶ子供が多いですが、「免許皆伝」に至るまで習い事を続けるということも困難になりつつあり、「免許皆伝」という表現は滅多に使われないといえます。
「免許皆伝」を使った例文と意味を解釈
ここでは免許皆伝という表現を使った例文を紹介します。
- 「免許皆伝」を使った例文1
- 「免許皆伝」を使った例文2
「免許皆伝」を使った例文1
「沖田総司は天然理心流の免許皆伝です」
新選組の沖田総司は天然理心流の「免許皆伝」でした。
もともとは貧しい農家の生まれで、口減らしのために天然理心流宗家の家に預けられたのですが、そこで力を見せるようになり、近藤勇のもとで修行をしたのです。
「免許皆伝」となった沖田総司の名前は日本中に知れ渡るようになり、今でもファンだという人が多いのではないでしょうか。
「免許皆伝」を使った例文2
「彼は剣道で免許皆伝の腕前を持っている」
近年は習い事で剣道や柔道、テコンドーなどを習う人が増えたと言われていますが、その一方で「免許皆伝」に至るまでその習い事を続けるというのはなかなか難しいですよね。
しかし、その中でも最後まで訓練を続け、「免許皆伝」になる人たちも存在します。
もしかしたら「免許皆伝」に近いけれど諸事情によって続けられなかった、などという人たちもいるかもしれません。
「免許皆伝」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「一人前」【いちにんまえ】
- 「プロ」【ぷろ】
「一人前」【いちにんまえ】
一人前、というのは術や学問などが一定の水準に達しているという意味を持ちます。
成人としての資格や能力があるなどという意味でもあり、一丁前と言われる場合もあります。
一人前に仕事ができるようになると嬉しいですよね。
一人前になれなければ半人前などと言われることもありますので、早く独り立ちをしたいものです。
「プロ」【ぷろ】
プロというのはプロフェッショナルの逆であり、ある物事を職業とし、それで生計を立てているという意味になります。
プロ顔負けの腕前などという表現を使いますね。
プロゴルファー、プロサッカー、などと言われます。
対義語はアマになります。
「免許皆伝」という表現は知らないという人もいるかもしれません。
難しい感じでは無いのですが、漢検では3級レベルの熟語になりますので、これを機にぜひ知っておきましょう。