「矢の催促」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは「矢の催促」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、どのような意味で使われいるのか正しい中身を理解している人は意外と少ないかもしれません。
そこで今回は、この「矢の催促」についてフォーカスして、言葉の解釈や活用法を考察することにします。
目次
- 「矢の催促」とは?
- 「矢の催促」の語源や由来
- 「矢の催促」の表現の使い方
- 「矢の催促」を使った例文と意味を解釈
- 「矢の催促」の類語や類義語・言い換え
「矢の催促」とは?
「矢の催促」とは、「続けて激しくせきたてること」、あるいは「たて続けの厳しい催促をすること」、「矢継ぎ早の催促」という意味があります。
- 「矢の催促」の読み
「矢の催促」の読み
「矢の催促」は「やのさいそく」という読み方をしますが、「催促」の発音が少しばかり難しく感じるかもしれませんので、ここでしっかりと覚えるようにしておきましょう。
「矢の催促」の語源や由来
「矢の催促」の語源は、「矢」という文字に着目すると、その意味が理解できます。
矢が次から次への放たれることから、「矢が連続して射られるように激しく催促する」という意味になってきました。
「催促」自体も「早くするように要求すること」という意味があり「連続する矢の雨」が降ってくるのですから、「催促」の度合いがいかに激しいかが理解できることでしょう。
「矢の催促」の表現の使い方
「矢の催促」は、「とても激しく連続的に要求されること」なので、せっかちで性急な性格の人から、しつこく求められるような場合に使われることになります。
「矢の催促」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「矢の催促」を使った例文と照らし合わせながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「矢の催促」を使った例文1
- 「矢の催促」を使った例文2
「矢の催促」を使った例文1
「東京本社から矢の催促を受けていたが、あまりにも性急過ぎて、無理難題ばかりの要求だったので、年明けまで報告を伸ばすことにした」
ある企業における全国的な施策の報告に関することのようです。
本社からは地方の支店や営業所に定期的な報告を求めているのですが、あまりにも難しく無理のある要求なので、地方の支店も嫌気が指したのかもしれません。
「矢の催促」を使った例文2
「約束の期限が切れると、取引先は矢の催促を始めてきました」
これもビジネスシーンで時々ありそうなことです。
取引先との商談の中で、期限を決めて先方の要望を受けてきたようなシーンです。
その場で即答することができなかったので、1度会社に持ち帰り再検討することにしたのですが、どうも約束の日までに結論が出せなかったのでしょう。
「矢の催促」の類語や類義語・言い換え
「矢の催促」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉が使えるかを考えてみることにします。
- 「責め立てる」
- 「せっつく」
「責め立てる」
「責め立てる」が「矢の催促」の類義語の1つとして挙げることができます。
意味としては、「激しく非難する」、「激しく催促する」という意味があり、「借金取りに責め立てられて逃げ回っている」というような使い方になります。
「せっつく」
「せっつく」も「矢の催促」と同じ意味で解釈することができます。
「しきりに急がせる」、「やかましいほどに催促する」という意味で、「息子にせっつかれてゲームを買ってしまった」という使い方ができます。
「矢の催促」は「何度も激しく短い間に催促する」という意味で解釈することができますが、あなたの周りにもこのような人がいるのではないでしょうか?
自分のことは棚に置いて、他人にはすぐに結果を求めてしまうようなタイプの人間です。
もし職場の上司がこんなタイプだったら、毎日仕事をするのが辛くなってしまいます。
もしあなたに部下がいるのであれば、このように「矢の催促」をすることは絶対に止めるべきです。
そうしないと大切な人材を潰してしまうことになります。