「二次利用」とは?「二次利用」と「二次使用」の違いは?・無断利用についても解説!
この「二次利用」は、問題になることも多いので、きちんと覚えておきたい言葉です。
目次
- 「二次利用」とは?
- 「二次利用」の「二次使用」の違い
- 「無断利用」とは?
「二次利用」とは?
二次利用とは、自分以外が制作した各種のコンテンツを転載したり、コピーすることです。
自分自身がそれを利用する(閲覧したり、それによって楽しむ)ことが一次利用に当たり、それ以外の目的で利用することがこの二次利用だと考えると分かりやすいでしょう。
つまり、本来の目的以外に利用することと同じ意味になり、例えば、放送された番組を録画して(ここまでは自分が楽しむ為にであれば、一次利用の範囲です)、DVDにして販売する、動画サイトにアップするといった行為が二次利用になります。
その他にも、コピーを禁止しているコンテンツ(DVDやゲームなど)は、コピーした時点で二次利用に該当してしまいます。
そのような行為は、それらを提供した側が想定した利用目的ではないからです。
「二次利用」の「二次使用」の違い
この二つの言葉は、ほとんど同じ意味や、言い換え表現として使用して構いませんが、「二次使用」は、金銭や法律が絡むような場合によく使われる表現です。
著作権法には、色々なこの二次利用(使用)に関する規定が明記されていますが、言葉としては「使用」と統一して使われています。
例として、「二次使用料請求権」(二次使用を許可する場合に、その使用料が請求できる権利)といった用語でも「使用」となっており、「利用」でも意味が変わることはありませんが、それによる使用料が発生する場合、または違反(違法)になる行為だと明確にする場合など、堅くした表現が「使用」だと解釈してください。
「無断利用」とは?
無断利用とは、著作物を勝手に本来の利用目的とされていること以外に利用することです。
よって、実質的には「二次利用」とほとんど同じ意味になりますが、二次利用は著作権者の許可があれば(無料、有料に関わらず)可能になることがあるのに対し、「無断利用」という表現になると、その許可を得ずに行うことだけに対して使う言葉になります。
「二次利用」は、それが最初から許可されている、著作権フリーと呼ばれる画像などのコンテンツであれば何も問題ありませんが、そうでない場合には原則的に行うことはできません。
ですが、中には条件さえ満たせば(著作権者の明記など)二次利用ができる場合もあるので、そのコンテンツの利用条件をきちんと確認することが大切です。