「堅忍不抜」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは「堅忍不抜」という言葉をご存知でしょうか?
日本には数多くの四字熟語がありますが、この言葉もその1つです。
しかし、このような言葉は、日頃の日常生活の中ではめったに使われることがないでしょう。
そこで今回は、この「堅忍不抜」について説明をしていくことにします。
目次
- 「堅忍不抜」とは?
- 「堅忍不抜」の語源や由来
- 「堅忍不抜」の表現の使い方
- 「堅忍不抜」を使った例文と意味を解釈
- 「堅忍不抜」の類語や類義語・言い換え
「堅忍不抜」とは?
「堅忍不抜」の「堅忍」は「とても我慢強くじっと耐え抜くこと」という意味があり、「不抜」は「抜くことができないという」という意味を持っています。
そのことから転じて、「堅忍不抜」は「強い意志が持っていて、どんなことにも動じず、どっしりとしていること」という解釈になります。
- 「堅忍不抜」の読み方
「堅忍不抜」の読み方
「堅忍不抜」は「けんにんふばつ」という読み方になりますが、使われている漢字も難しいので、ここで忘れないようにチェックしておいてください。
「堅忍不抜」の語源や由来
「堅忍不抜」の由来は、中国の書家・蘇軾(そしょく)という人が「晁錯論」という書物の中で作った言葉から来ていると言われています。
「いにしえの大事を立つる者は、だだに超世の才有るのみならず、亦た必ず堅忍不抜の志あり」というものですが、「昔の偉い人は、優れた才能を持っていただけではなく、とても忍耐強くどんなことがあっても動じない姿勢を持っていた」という解釈になります。
「堅忍不抜」の表現の使い方
「堅忍不抜」は「どんな大変なことがあっても、我慢強くへこたれない強い心を持っている」という解釈ができるので、困難なことが自分に降りかかって来ても、全く戸惑うことなく平然としている人を指して使うことになります。
「堅忍不抜」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「堅忍不抜」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみてください。
- 「堅忍不抜」を使った例文1
- 「堅忍不抜」を使った例文2
「堅忍不抜」を使った例文1
「僕は堅忍不抜の心を持っているとは言い切れないが、仕事で大変なことがあったならやり遂げる気持ちはある」
誰でも厳しいことがあったなら、耐え知れず弱音を吐くことは珍しいことではありません。
「堅忍不抜」の姿勢を貫くことは、並大抵のことではありませんが、仕事で困難なことがあった時は、たとえ「堅忍不抜」ではなくても、やり抜くことは当然のことです。
「堅忍不抜」を使った例文2
「堅忍不抜を自分のモットーとして、来年の国家試験に合格するように、必死に勉強会することにした」
ある目標向かって、努力をしていくことは、かなりの苦労と苦しみは伴います。
そのような時に、自分を支えるのは強い意志や心の持ち方です。
「堅忍不抜」は、この例文の時のような場面でも強い意志を表す言葉として使われます。
「堅忍不抜」の類語や類義語・言い換え
「堅忍不抜」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにしましょう。
- 「堅忍持久」
- 「鉄心石腸」
「堅忍持久」
「けんにんじきゅう」と読む「堅忍持久」という言葉が「堅忍不抜」の類義語として挙げることができるでしょう。
「辛いことや苦しいことに耐えて、我慢強く持ちこたえる」という意味があります。
「堅忍」や「持久」は、とても粘り強い意味合いのある言葉で成り立つ四字熟語です。
「鉄心石腸」
「てっしんせきちょう」という読み方をする「鉄心石腸」も「堅忍不抜」と同じ意味のある言葉ですが、「意志が鉄や石のように堅くて、簡単に動かすことができないこと」、「強く堅い精神や意志」という意味があります。
「堅忍不抜」の意味や活用シーンを例文で見てきましたが、この言葉はとても力強く決して動揺することのない安定さが感じられます。
私達も常にこのような心を持ち続けたいものです。