「お鉢が回る」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「お鉢が回る」という慣用句は一体どの様な意味があるのでしょうか。
意外な語源や類語等も併せて詳しく紹介します。
目次
- 「お鉢が回る」とは?
- 「お鉢が回る」の語源や表現の使い方
- 「お鉢が回る」を使った例文と意味を解釈
- 「お鉢が回る」の類語や類義語・言い換え
「お鉢が回る」とは?
「お鉢が回る」の概要について紹介します。
- 「お鉢が回る」の読み方
- 「お鉢が回る」の意味
「お鉢が回る」の読み方
「お鉢が回る」は「おはちがまわる」と読みます。
「御鉢が回る」「おはちが回る」など、その時のターゲットとなる読者に合わせて表記が変わりますが、意味は同じです。
「お鉢が回る」の意味
「お鉢が回る」の意味は「やっと順番が回ってくること」です。
本来は待ちに待った順番が回ってくることを意味していたのですが、現代ではほとんどが「嫌なことが回ってくる」という意味で使われています。
会社で持ち回り制にしている役割があり、それが非常に面倒だったり時間と取られたりすることがあります。
なり手がいないけれども必要である為に持ち回りにしているのですが、その順番が回ってきた時に「お鉢が回る」と言うのです。
「お鉢が回る」の語源や表現の使い方
「お鉢が回る」の語源や使い方を紹介します。
- 表現の使い方
- 「お鉢が回る」の語源
表現の使い方
「お鉢が回る」は「お鉢が回ってきた」として使われることが多くなります。
嫌な役割が回って来た時に「やりたくないけれどもやらなければならない」という意味が込められています。
但し、悪い意味ばかりではなく良い意味で使われることもあります。
カラオケで歌いたくて仕方のない人がいて、やっと順番が回って来た時に「とうとうお鉢が回ってきた」と言えば、「待ってました」という意味になります。
「お鉢が回る」の語源
「お鉢が回る」の「お鉢」は植木鉢のことではなく、お米を入れる「お櫃(おひつ)」のことです。
大勢で食事をしていると、中々お櫃が回ってこないのでご飯が食べられません。
やっとお櫃が回ってきた時に「お鉢が回った」と言い、「順番が来て嬉しい」という意味で使われていました。
いつ頃から何故「嫌なことが回ってくる」という意味で使われる様になったのかは不明です。
「お鉢が回る」を使った例文と意味を解釈
「お鉢が回る」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「お鉢が回る」を使った例文1
- 「お鉢が回る」を使った例文2
「お鉢が回る」を使った例文1
「こっちまで上司の憂さ晴らしのお鉢が回ってきた」
その上司は自分の機嫌が悪い時に部下に八つ当たりをしているのでしょう。
目につく順番に嫌味を言ったりしていたのが、とうとう自分にまで矛先が向けられてしまったことを表しています。
「お鉢が回る」を使った例文2
「彼は3分スピーチのお鉢が回って来て嬉しそうだ」
朝礼で持ち回りでスピーチをすることになっていて、得意とする人が意気揚々としている状態を表しています。
「お鉢が回る」の良い意味での使い方です。
「お鉢が回る」の類語や類義語・言い換え
「お鉢が回る」の類語を紹介します。
- 「出番が来る」【でばんがくる】
- 「順番が来る」【じゅんばんがくる】
「出番が来る」【でばんがくる】
イベントのステージや演劇などで、自分が出演する順番が回ってくることを意味します。
「順番が来る」【じゅんばんがくる】
「待っていた番が巡ってくること」を意味します。
病院や公共施設、テーマパークなどあらゆる場所で使われる言葉です。
「お鉢が回る」は「やっと順番が回ってくる」という意味です。
良い意味でも悪い意味でも使える慣用句です。