「息を殺す」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
この「息を殺す」は、何とも物騒な響きがありますが、特にそういった意味の言葉でもありません。
目次
- 「息を殺す」とは?
- 「息を殺す」の表現の使い方
- 「息を殺す」を使った例文と意味を解釈
- 「息を殺す」の類語や類義語・言い換え
「息を殺す」とは?
息を殺す(いきをころす)は、呼吸している音さえ出さず、じっと静かにしているという意味で使います。
呼吸自体をしない訳ではなく、まるでそこに誰も居ないかのような思わせることがその目的になります。
例えば、秘密の会話をしている人たちのすぐ裏で、「息を殺して聞いていた」のような使い方になり、これを伴って行われることは、そのようにする必要があるからだと考えていいでしょう。
「息を殺す」の表現の使い方
息を殺すという行為は、上のように、そう使った人間が自分の存在を知られたくない為に行うものです。
人間は、気配で他人を察知することができますが、その気配とは、呼吸する音だったり、動くことで出る音から分かるものです。
それらを一切出さないのが、この「息を殺す」ことになります。
よって、そうしなければいけないシチュエーションで使われることになる言葉で、人にそうするようにと使う場合も含めて、それなりの理由があって行う、行われるものです。
「息を殺す」を使った例文と意味を解釈
息を殺すを使った例文と、その意味の解釈になります。
この行為は、これだけを行っても何の意味もないことなので、そうすることによって、その先の目的が達成できると考えてください。
- 「息を殺す」を使った例文1
- 「息を殺す」を使った例文2
「息を殺す」を使った例文1
「スクリーンを写している間は、息を殺して近くで見守っていた」
プレゼンなどで、スクリーンに注目してもらう為に、その傍で身動き一つせずに見守っているのが分かる使い方です。
この場合の目的は、余計な音などが出ないようにして、そちらに気をとられないようにすることです(もちろん、プレゼンなどの成功が最大の目的です)。
「息を殺す」を使った例文2
「息を殺していたつもりだが、何故か隠れているのが分かってしまった」
いくら息を殺していたとしても、何故か存在が分かってしまうことがあります。
完全にそのような状態を保つのは難しいからだと考えるのが普通ですが、いわゆる第六感のようなものだという考え方もできます。
「息を殺す」の類語や類義語・言い換え
「息を殺す」と似た意味で使える言葉や表現です。
これらも同じように用いることができます。
- 「息を潜める」【いきをひそめる】
- 「気配を消す」【けはいをけす】
「息を潜める」【いきをひそめる】
「息を殺す」とほとんど同じ意味で使える言葉です。
「獲物を狙う時には、息を潜めて待つことが大切だ」といったように、そこに居るとは分からないように静かにしていることです。
「気配を消す」【けはいをけす】
先に挙げた「気配」は、消すと表現すると「息を殺す」と同様の意味で使えます。
呼吸の音を含めて、物音一つさせずに静かにすることとして使える表現です。
「息を殺す」は、そうすることで行える行為や、そうしないといけないという場合に使ってください。
決して悪い意味のある言葉ではありません。