「乗りかかった船」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「乗りかかった船」という表現を知っているでしょうか。
何かをする時など、「乗りかかった船だから」などと表現することがありますよね。
それならば、「乗りかかった船」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「乗りかかった船」という表現について紹介します。
目次
- 「乗りかかった船」とは?
- 「乗りかかった船」の語源や由来
- 「乗りかかった船」の表現の使い方
- 「乗りかかった船」を使った例文と意味を解釈
- 「乗りかかった船」の類語や類義語・言い換え
「乗りかかった船」とは?
「乗りかかった船」という言葉にはいったん関わった以上は途中でやめるわけにはいかないという意味があります。
物事を始めたり、関わったりした場合、なかなか止められないことがありますよね。
船はいちど出港してしまったら目的地に着くまで下りられません。
たとえ海の真ん中で家に帰りたいと思ったとしても、船から降りられないのです。
このようなところから「乗りかかった船」と言われるようになりました。
なお、「乗りかかった船だけれど思いもよらない事情などで断念した」などといった使われ方は誤りです。
「乗りかかった船」の語源や由来
先ほども述べた通り、いちど船が出港したら、その船から降りる事は不可能ですよね。
目的地に着くまで地面に降りられません。
ここから「乗りかかった船」という表現ができたと考えられています。
つまり、何かを始めたり関わったりした場合、たとえ途中で辞めたいと思っても止められない、という意味になるのです。
諦めずに努力を続ける必要があります。
「乗りかかった船」の表現の使い方
何かを始めた時、本当はやめたいけどやめられない、ということがありますよね。
例えば海外転勤となり、外国に住み始めるともちろん楽しいこともあるかもしれませんが、同時に辛いこともあるでしょう。
日本に帰りたいと思うこともあるかもしれません。
しかし、海外転勤という形で海外に住み始めたのであれば日本に帰るわけにはいきません。
仕事を辞めるわけにもいきませんし、そのまま努力を続けるしかないのです。
そのような時に「乗りかかった船だから努力をしよう」という使い方が可能なのです。
「乗りかかった船」を使った例文と意味を解釈
ここでは「乗りかかった船」という表現の例文を紹介します。
- 「乗りかかった船」を使った例文1
- 「乗りかかった船」を使った例文2
「乗りかかった船」を使った例文1
「このままでは赤字になってしまうかもしれないけれど、乗りかかった船だからがんばっていこう」
ビジネスなどを始めた時、どうしても赤字になってしまって大変、資金繰りがうまくいかない、などということもあるかもしれません。
しかし、だからといってビジネスをたたむわけにもいきませんし、簡単に挫折したくないですよね。
いちどビジネスを始めた以上、そこで止めるわけにはいかないのです。
「乗りかかった船だから頑張ろう」「できるところまでやろう」という意味として使えます。
「乗りかかった船」を使った例文2
「子育ては大変だけれど、乗りかかった船だからやめるわけにはいかないんだ」
子供が生まれると生活が一変しますよね。
子供は生きていますから、大人にとって都合良く動いてはくれません。
泣き止まない赤ちゃんを見て、こんなはずではなかったなどと思うこともあるかもしれません。
しかし子供を見捨てるわけにはいかないですから、自分たちが何とか子供他の生活に合わせていかなければいけません。
「乗りかかった船」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「捨て身」【すてみ】
- 「背水の陣」【はいすいのじん】
「捨て身」【すてみ】
捨て身、というのは身を捨てるような気持ちで全力を出して事に当たる、という意味です。
仏教においては他の人を救うために自分の命を捨てる、という意味がありますが、一般的には命を惜しまない心構えという意味で使われます。
「背水の陣」【はいすいのじん】
背水の陣、という言葉には1歩も引けないような絶体絶命の状況の中で全力を尽くすという意味になります。
これは中国から伝わった今は私の1つです。
「乗りかかった船」という表現は日常的にも使われますので、ぜひ覚えておきましょう。
友達と何かを協力する場合なども、途中で挫折したいと思ったとしても「「乗りかかった船」だから」などと表現することが可能です。