「もっけの幸い」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
2015、柳原陽一郎が発表した音楽アルバムにも「もっけの幸い」という表現が使われています。
ここでは、「もっけの幸い」と言う表現についてについて紹介します。
目次
- 「もっけの幸い」とは?
- 「もっけの幸い」の語源や由来
- 「もっけの幸い」の表現の使い方
- 「もっけの幸い」を使った例文と意味を解釈
- 「もっけの幸い」の類語や類義語・言い換え
「もっけの幸い」とは?
「もっけの幸い」というのは思いがけない幸せ、という意味になります。
いわゆるラッキーというものですね。
生活をしていると苦労をして成功などを手に入れていかなければいけませんが、実際には思いがけなく幸運を手に入れるなどということもあるのではないでしょうか。
このような状態が、「もっけの幸い」になります。
「もっけの幸い」の語源や由来
「もっけ」というものはもともと妖怪を表していました。
平安時代においては、誰かに取り付いて祟りをもたらす幽霊や死霊などを「もののけ」と言っており、それらが「もっけ」になったのです。
しかし、室町時代になるとこれが思いがけないこと、予期していないこと、という意味に変化していきました。
もともとは不吉なことという意味を持っていたにもかかわらず、徐々に良い意味で使われるようになったのです。
妖怪という意味は全く関係なく、予期していなかった幸運、という意味になったのです。
「もっけの幸い」の表現の使い方
「もっけの幸い」という表現は日常的に使えます。
思いがけない幸運を指しており、例えば宝くじに当たった、どこか動物園などに出かけた時、100万人目の来場客となってホテルなどの宿泊券をもらった、などというものはまさに「もっけの幸い」ですね。
銀座や渋谷などで好きな芸能人を見かけた、などという人もいるかも知れません。
特に好きな芸能人を見かけたらテンションが上がりますよね。
本当にラッキーだった時、「もっけの幸い」という言い回しが使えます。
「もっけの幸い」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「もっけの幸い」を使った例文1
- 「もっけの幸い」を使った例文2
「もっけの幸い」を使った例文1
「福引でハワイ旅行が当たり、本当にもっけの幸いでした」
近年は昔ほど見ることがなくなりましたが、まだ福引等が行われている場所もありますよね。
福引ではポケットティッシュしか当たらないなどと思っている人もいるのではないでしょうか。
実は、福引でもハワイ旅行など、豪華な海外旅行が当たる可能性もあるのです。
それ以外にもお米が当たってラッキーだった、という人もいるのではないでしょうか。
特に福引なので必要としていたものや自腹で購入したら値段が高いものなどが当たった場合、まさに「もっけの幸い」と言えるでしょう。
「もっけの幸い」を使った例文2
「今月は赤字だと思っていたら、なくなったと思っていたへそくりが見つかってもっけの幸いだった」
家計のやりくりは大変ですよね。
今月は赤字だ、と落ち込むこともあるのではないでしょうか。
そんな中で臨時収入があったり、なくなったと思っていたへそくりが見つかったりすると、この上もなく幸運だと思う人もいるかもしれません。
赤字にならないように、補填していきましょう。
ただし、このような幸運は頻繁に続きませんので、しっかりと家計全体を見直す必要があります。
「もっけの幸い」の類語や類義語・言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「棚からぼたもち」【たなからぼたもち】
- 「鴨がネギ背負ってやってくる」【かもがねぎせおってやってくる】
「棚からぼたもち」【たなからぼたもち】
店からぼたもち、というのは思いがけない幸運を得る、苦労せずに良いものを得る、という意味になります。
たなぼたと言われる場合もあります。
「鴨がネギ背負ってやってくる」【かもがねぎせおってやってくる】
鴨がネギ背負ってやってくる、というのは鴨の肉にネギまで添えてあり、すぐに鴨鍋ができるという事から好都合である、という意味になります。
一般的には、お人好しがこちらの利益になる材料を持ってきてくれることを指しており、カモネギと言われる場合もあります。
「もっけの幸い」という表現は聞いたことがないという人も多いかもしれません。
有名な諺の1つですので、ぜひ覚えておきましょう。