「説得力」とは?意味や使い方!例文や解釈
ビジネスで「説得力」というのは大切なスキルのひとつです。
しかし具体的にはどの様な意味の言葉なのでしょうか、以下に詳しく紹介します。
目次
- 「説得力」とは?
- 「説得力」の表現の使い方
- 「説得力」の類語や類似表現や似た言葉
- 「説得力」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「説得力」の反対語
- 「説得力」の英語と解釈
「説得力」とは?
「説得力」の概要について紹介します。
- 「説得力」の読み方
- 「説得力」の意味
- 「説得力」の語源や由来
「説得力」の読み方
「説得力」は「せっとくりょく」と読みます。
特に難しい漢字ではありませんので、一般常識として読み書きできる様にしておきましょう。
「説得力」の意味
「説得力」の意味は「話し方により相手を納得させられる能力のこと」です。
ビジネスで困難な状況にあったり、中々相手がOKしてくれないことがある時に役立つスキルのひとつです。
「説得力」というと、頭の良い人が揺るぎない論理と質疑応答により相手に反論の余地を与えない話術というイメージがあります。
しかし説得力には実に様々なやり方があり、相手に応じてどの様な話し方や説明をすれば良いかをあらかじめ考え置く必要がありのです。
「説得力」のある人は、最初は反対の立場の人に対して丁寧にアプローチします。
まずは共感して相手の立場になり、そこから問題解決の為にどの様な手段があるのかを提示します。
その中のひとつとして自身のアイデアや考えを述べることで、相手に興味を持たせてこちらのペースに引き込んでいくのです。
最終的に相手に自分を信頼させて納得させる話術のことを言います。
「説得力」の語源や由来
「説得力」の語源は言葉の意味に由来しています。
「説」は「人にものごとのすじみちを話して納得させること」で、「得」は「心に叶う・わかる」という意味です。
説得とは「人にしっかりと話をして納得させて自分の思い通りにすること」という意味なのです。
「力」は「能力」のことで、「人を納得させる話し方の能力を持っていること」として使われる様になりました。
「説得力」の表現の使い方
「説得力」の使い方を以下に紹介します。
- 話し方が心地よい人
- 共感してくれる人
- 具体的な数値を出す人
- 相手にとってのメリットを説明する人
話し方が心地よい人
「説得力」はマシンガンの様に話すだけではありません。
相手に応じて優しく丁寧な口調で話すことで安心感を与えて「話を聞いてみよう」という気持にさせるのです。
声の高さやトーン、速さなども考えながら、相手に興味を持って貰える様な話し方で説明をします。
相手が「もっと話を聞きたい」と思ったら「説得力」が発揮されている証拠です。
共感してくれる人
プレゼンをする時などは、皆が自分の意見や主張に自信を持っています。
その為にどうしても上から目線で説明をしてしまう人もいるのです。
「説得力」のある人は、まず現在どの様な問題があるのかを提議して聞き手に「あるある」と思わせます。
その「あるある」を解決する為のアイデアを提供することで、聞き手に興味を持たせるのです。
聞き手に共感することで親身になって考えていることをアピールするのも「説得力」と言うのです。
具体的な数値を出す人
自分の計画の方が優れいていることを証明する為には、目に見える比較をすることが大切です。
同じ説明をするのでも、具体的な数値を提示すると聞き手もどれ位効果があるのか分かり易く、イメージが掴めます。
数字を誤魔化してはいけませんが、根拠のある数値を提示しながら説明することを「説得力がある」と言います。
相手にとってのメリットを説明する人
人は他人のことだとあまり興味を持たないのですが、自分のことになると興味を持つものです。
プレゼンをする時に、世間一般論ではなく、聞き手にとってどれだけメリットがあるかを説明することで食いつきが良くなります。
自分が得をすることならば受け入れたいと思って賛成してくれる人が出た時に「説得力がある」と言いいます。
「説得力」の類語や類似表現や似た言葉
「説得力」の類語を紹介します。
- 「人を引きつける」【ひとをひきつける】
- 「カリスマ性」【かりすませい】
- 「迫真の」【はくしんの】
「人を引きつける」【ひとをひきつける】
「自然に人が注目したり、話を聞きたいと思う人」という意味です。
「説得力」のある人はまず「人を引きつける魅力」があり、思わず話を最後まで聞かせてしまうのです。
「カリスマ性」【かりすませい】
「人の心を引きつけて、多くの人から熱く支持される性格」という意味です。
元々はキリスト教の言葉で、預言者や英雄など、普通の人にはないずば抜けたリーダーシップのある人を意味する言葉でした。
「迫真の」【はくしんの】
「その表現があたかも現実のシーンの様に思えること」という意味です。
説得力がある人は聞き手に良い結果をイメージさせて、自分の意見に賛成させる能力があるのです。
「説得力」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「説得力」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「説得力」を使った例文1
- 「説得力」を使った例文2
「説得力」を使った例文1
「中途採用で入社してきた部長は並外れた説得力で次々に契約を取り付けている」
中途採用で部長を採用したところ、非常に優秀な人材に当たりました。
豊富な経験とノウハウを生かして取引先に商品説明を行い、新規の契約を次々と成功させています。
非常に説得力のある話し方で、相手も納得して前向きに契約してくれているのでしょう。
「説得力」を使った例文2
「ただコスパが良いだけでは説得力に欠けると言われた」
取引先に商品説明をする際に「コスパが良い」という面を強調したのですが、納得して貰えませんでした。
相手はコスパだけではなく機能や品質も満足のいく商品を求めていて、他社のものと比較検討中です。
もう一度持ち帰って相手にどれだけメリットがあるのかを整理する必要があります。
「説得力」の反対語
「説得力」に反対語はありませんが、似た意味の言葉を紹介します。
- 「薄っぺらな」【うすっぺらな】
- 「現実味がない」【げんじつみがない】
「薄っぺらな」【うすっぺらな】
「一般論を述べているだけで内容が乏しく、興味が持てないこと」という意味です。
「現実味がない」【げんじつみがない】
「理論ばかりで実際にやるには難しいこと」という意味です。
「説得力」の英語と解釈
“His speech was convincing.”
「彼の演説は説得力がある」になります。
“convince”で「人を納得させる=説得力がある」という意味になります。
「説得力」とは「話し方により相手を納得させられる能力のこと」という意味です。
最初は反対していても話を聞いているうちに段々「なるほど」と思ってしまった時に使ってみましょう。