「食いつく」とは?意味!類語や言い換え
この「食いつく」は、2つの解釈ができる言葉です。
見た目そのままの意味ではなく、比喩として用いられることが多いと言っていいでしょう。
目次
- 「食いつく」とは?
- 「食いつきが悪い」とは?
- 「食いつく」を使った例文と意味を解釈
- 「食いつく」の類語や言い換え
「食いつく」とは?
「食いつく」とは、まずは「食う」という表現そのまま、「食べ始める(出した)」という意味で使います。
人が食べる時にはあまり用いませんが、「猫にエサをやったところ、早速食いついた」のような使い方になります。
ですが、その使い方より、「興味をもつ(もたれる)」という比喩としての方がよく見聞きします。
この例としては、「今度の新作は、なかなか食いつきがいいようだ」といった形で、その新作がそれなりに興味をもたれているようだという解釈になります。
「食いつきが悪い」とは?
「食いつきが悪い」は、上の「食いつきがいい」と挙げた例の逆で、興味をもってもらえないという意味で使う表現です。
「期待していたより食いつき悪い」のような使い方になり、この意味は、もっと興味をもってもらえると思っていたのに、そうではなかったようだとなります。
更に、先に挙げた言葉そのままの意味としても使うこともできる表現で、その意味では「釣り」で使われることがほとんどです。
この場合、「どうもこのエサでは食いつきが悪い」といったような使い方です。
「食いつく」を使った例文と意味を解釈
食いつくを使った例文と、その意味の解釈です。
両方の意味で使っている例文です。
- 「食いつく」を使った例文1
- 「食いつく」を使った例文2
- 「食いつく」を使った例文3
「食いつく」を使った例文1
「それほどのデキだとは思わなかったのに、これだけ食いついてくれるとは嬉しい誤算だ」
時間がなかったり、予算の都合などから、それほどいいでデキでは作れなかったものが、かなりの評判になっていると使っている例になります。
このようなことは珍しくなく、どれだけ時間とお金を費やしても、全く鳴かず飛ばずということも少なくないものです。
「食いつく」を使った例文2
「さっきのルアーの方が食いつきがよかった気がする」
上で少し書いた、釣りで使っている例です。
ルアーフィッシングは、ルアーそのものより、むしろそれをいかに本物の魚のエサとなる生物に見せ掛けるかです。
どれだけいいルアーであっても、全く動かさなかったり、動きが単調では、魚からそうだとは思ってもらえません。
その為、動きに変化を付けるテクニックがとても大切になります。
「食いつく」を使った例文3
「最初の食いつきだけよなったが、大ヒットとまではいかなかった」
いわゆる初動の売れ行きはよかったものの、大ヒットしたり、定番商品とはなれなかったようです。
そのような商品は数多く、最初だけは話題になるものの、その後に全く聞かなくなってしまう物も少なくないのが現実です。
「食いつく」の類語や言い換え
「食いつく」を言い変える場合に使う言葉です。
- 「飛びつく」【とびつく】
- 「目をひく」【めをひく】
「飛びつく」【とびつく】
「食いつく」の中でも、かなりそれに興味をもったり、すごい勢いで食べ出すことと言い換えられる言葉です。
「これだけ人が飛びつくとは思わなかった」、「エサに飛びついた」のような使われ方が、言い換えとして使える例になります。
「目をひく」【めをひく】
「興味をもたれる」という受身の表現として使える言葉です。
「とても目をひくポスターだ」とすると、「とても食いつきがいいポスターだ」に近い意味になります。
こちらは食べることには使えない表現です。
「食いつく」は、「興味をもつ」の方の意味で使われることが多い言葉です。
釣りでは頻繁に使う言葉ですが、それにあまり関係がないところでは、まず先の意味だと解釈していいでしょう。