「冒涜」とは?意味や使い方!例文や解釈
「冒涜」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「冒涜」という言葉の理解を深めていきましょう。

目次
- 「冒涜」とは?
- 「冒涜」の表現の使い方
- 「冒涜」の類語や類似表現や似た言葉
- 「冒涜」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「冒涜」の反対語
- 「冒涜」の英語と解釈
「冒涜」とは?

「冒涜」とは神聖、尊厳なもの、清純なものを汚すことを言います。
- 「冒涜」の語源や由来
- 「冒涜」の読み方
「冒涜」の語源や由来
「冒涜」の「冒」という字は「冒す」(おかす)と使いますが、これは「犯す」と同じ意味合いです。
意味は困難や危険を乗り越えて行動すること、あえてそうする、もしくは病気などが人の心身を損なうことなどを言います。
「涜」の字は汚す、汚れるといった意味があります。
「冒涜」の読み方
「冒涜」と書いて「ぼうとく」と読みます。
「冒涜」の表現の使い方

「冒涜」とは神聖なもの、清浄なものをおかし、汚すといった意味の言葉です。
キリスト教においては、言葉、行為によって神に侮辱を与えることを言います。
宗教的な意味合いではなくても「冒涜」という言葉は使います。
例えば「あなたの発言は女性に対する冒涜ですよ」「自分の行いが、とんでもない冒涜行為のような気がしてきた」といったように使います。
発言、行動が何か神聖なもの、清浄なものを汚すことになる時は「冒涜」という言葉で言い表すことができるのです。
「冒涜」の類語や類似表現や似た言葉

言葉の意味が理解できましたところで、「冒涜」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「悪罵」
- 「不敬」
- 「誹謗中傷」
「悪罵」
「悪罵」とはひどく罵ること、口汚い罵りという意味になります。
「ここぞとばかりに悪罵を浴びせかけてきた」「心ない悪罵に、彼女の本性がよくわかった」などと使います。
「不敬」
「不敬」とは本来敬うべき存在に対して、敬意を払わず、礼儀を失することを言います。
今は廃止になっていますが、昔は不敬罪というものもありました。
それは天皇、皇族、神宮、皇陵に対する不敬行為によって成立する罪のことです。
(1947年に廃止になりました)「何て不敬な奴だ」「昔だったら、君は不敬罪で逮捕されても仕方がないぞ」などと使います。
「誹謗中傷」
「誹謗中傷」とは他人の悪口を言うこと、根拠のないことを言って他人の名誉を傷つけることを言います。
「誹謗中傷によって、職場にいられなくなった」「あなたのやったことは単なる誹謗中傷です」「仕事ができる人の誹謗中傷をしているなんて、本当に情けない奴だ」などと使います。
「冒涜」を使った例文や短文など(意味を解釈)

それでは「冒涜」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「冒涜」を使った例文1
- 「冒涜」を使った例文2
- 「冒涜」を使った例文3
「冒涜」を使った例文1
「盗作するなんて、作者に対する冒涜でもあるんだぞ」
盗作とは人の作品を盗み自分の作品として出すことを言います。
これは自分自身の誇りを失う行為でもありますが、本来の作者に対しての「冒涜」でもあるのです。
作者が苦しみ創り出したことへのリスペクトがあれば人の作品を盗むなどできることではないでしょう。
「冒涜」を使った例文2
「自分の発言がとんでもない冒涜だと気づき、黙り込んだ」
理性を失って、相手に暴言を吐くということがあります。
しかし、はっと我に返りますととんでもない暴言、相手の人格を傷つける、汚すような発言であったと気づくことがあります。
ここで相手に謝罪ができる人であれば救いはあるでしょう。
しかし自分を正当化するようであれば「冒涜行為」をしたという事実が残ります。
「冒涜」を使った例文3
「彼女の言動は、他の者からすればただの冒涜行為に過ぎない」
何か新しいことをしようとする、これまでのしきたりを変えるといった行動は、それを信じて疑わず続けてきた者たちにとっては「冒涜行為」としか思えないのです。
いくら良かれと思って誠意を見せても気持ちが伝わらない、迷惑がられるということはあります。
「冒涜」の反対語

「冒涜」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「尊崇」
- 「賛美」
- 「崇拝」
「尊崇」
「尊崇」とは尊び、あがめることを言います。
「神を尊崇する」「神仏を尊崇する」と使います。
「賛美」
「賛美」とは褒めたたえることを言います。
「賛美歌」とはキリスト教において神をたたえる歌のことで、主にプロテスタント教会で典礼に使われる歌のことを言います。
「これまでの彼の偉業を賛美する」「これまでとは手のひらを返して、一斉に賛美し始めた」などと使います。
「崇拝」
「崇拝」とはあがめ、敬うことを言います。
また信仰することも「崇拝」と言います。
「偶像崇拝」「よっぽど、崇拝されているようだね」「崇拝者たちに優しく微笑んだ」などと使います。
「冒涜」の英語と解釈

「冒涜」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“blasphemy”と言います。
また「冒涜する」と動詞の場合は“blaspheme.”となります。
形容詞「冒涜的な」の場合は“blasphemous”です。
例文は“The book was condemned as blasphemous.”(その本は冒涜的であると非難された)となります。
いかがでしたでしょうか。
「冒涜」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「冒涜」とは神聖なもの、尊厳なもの、清純なものを汚すことを言います。
いい意味で使うことはまずない言葉ですので使い方には気をつけましょう。
そして「神を冒涜」「冒涜行為」といった言い回し、表現は「冒涜」の意味がわかっていれば、どのような意味合いの言葉なのかよくわかることでしょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。