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「お陰」とは?意味や使い方!例文や解釈

「お陰」という言葉の意味や使い方を紹介します。

さらに「お陰」という言葉を使った例文や、「お陰」の類語を紹介して行きます。

お陰

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目次

  • 「お陰」とは?
  • 「お陰」の類語や類似表現や似た言葉
  • 「お陰」を使った例文や短文など
  • 「お陰」の反対語

「お陰」とは?

「お陰」とは?

「お陰」という言葉を知っているでしょうか。

ビジネスシーンで「みなさんのお陰で、無事に仕事を終えられました」などと、言った経験があるかもしれません。

一方で、「お陰」という言葉をまるで知らないという人もいるかもしれません。

そこで「お陰」という言葉の意味を紹介します。

  • 「お陰」の読み方
  • 「お陰」の意味

「お陰」の読み方

「お陰」「おかげ」と読みます。

「おいん」などと読み間違えないようにしましょう。

また「お陰」「御陰」と漢字表記できるため、この書き方も知っておきましょう。

このように「お陰」「おかげ」と読み、「御陰」と漢字表記できると覚えましょう。

「お陰」の意味

「お陰」という言葉の意味を紹介します。

「お陰」には、「他からの力添え」という意味があります。

「他からの力添えに対して、感謝の意味を込めて」「お陰様で、無事に仕事が終わりました」などと言います。

また「お陰」には「神仏の助け」という意味もあります。

「神仏のお陰をこうむる」などという使い方をします。

さらに「お陰」には、「前件が原因となり、後件で好ましい状態が生じたこと」を意味します。

例えば、「エアコンがあるお陰で、夏を涼しく過ごせる」などという使い方ができます。

また逆説的に、「あなたのお陰で、私まで怒られた」というように、「あなたのせいで、私も怒られた」という文章を作れます。

「お陰」の類語や類似表現や似た言葉

「お陰」の類語や類似表現や似た言葉

次に「お陰」の類語や類似表現を紹介します。

「お陰」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。

  • 「恩」【おん】
  • 「高恩」【こうおん】
  • 「大恩」【だいおん】

「恩」【おん】

「恩」には、「ありがたく思うべき行為」「ありがたく思うべき情け」という意味があります。

「恩を受ける」という時は、誰かに、ありがたいと思えるような行為をしてもらという意味があります。

また「恩に着せる」という場合は、「ありがたく思うように、仕向ける」という意味があります。

大したことのない手伝いを、いつまでもありがたがらせようとする時、「恩に着せる」という言葉を使います。

「高恩」【こうおん】

「高恩」には、「相手から受けた恩」を敬語表現にしたものです。

例えば、誰かに大変なお世話になった時、「ご高恩は決して忘れません」などと言います。

ビジネスシーンでも、このフレーズを使うことがあります。

「大恩」【だいおん】

「大恩」「だいおん」と読みます。

「大恩」には、「非常に深く、大きな恩」という意味があります。

例えば、経済的に困窮している時期に、住む家を用意してくれた人、食事を分けてくれた人に対して、「大恩」を感じるのではないでしょうか。

「お陰」を使った例文や短文など

「お陰」を使った例文や短文など

次に「お陰」という言葉を使った例文や短文を紹介します。

「お陰」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。

  • 「お陰」を使った例文1
  • 「お陰」を使った例文2
  • 「お陰」を使った例文3

「お陰」を使った例文1

「同僚が手伝ってくれた『お陰』で、納期に間に合った」

この例文は、「他人の力添えで」という意味で「お陰」が使われています。

納期に間に合うかどうか、きわどい場面で、同僚が手伝ってくれたため、納期に間に合ったという意味があります。

このような時は、同僚に対して、「お陰様で、納期に間に合いました。

ありがとうございます」
などとお礼をしましょう。

「お陰様」という表現には、他人の恩に対する感謝の意味が含まれているためです。

「お陰」を使った例文2

「彼女と一緒にいる『お陰』で、驚くような目に遭う」

この例文の「お陰」は逆説的な意味で使われています。

「○○のせいで」という意味で、「お陰」が使われていて、「彼女と一緒にいるせいで、驚くような出来事がたくさん起こる」という意味があります。

実際にトラブルメーカーのようなタイプの人がいて、そのような人の周辺では、思いもよらない出来事が巻き起こります。

「お陰」を使った例文3

「高地に引っ越した『お陰』で、真夏でも涼しく感じる」

この例文には、高地に引っ越したせいで、夏でも気温が低く、さらに湿度も低いため涼しく感じるという意味があります。

軽井沢などの避暑地は、高地にあり湿度が低いため、夏に訪れる人に人気があります。

このように前件のせいで、後件に良い影響が出る時も、「お陰」という言葉を使います。

「家の前に川がある『お陰』で、他の場所より涼しい」「子供の笑い声が聞こえる『お陰』で、寂しくない」「喧嘩が強い『お陰』で、なめられずに済んだあ」などという使い方ができます。

「お陰」の反対語

「お陰」の反対語

「お陰」と反対の意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。

そこで「お陰」と反対の意味を持つ言葉を紹介します。

  • 「恩知らず」【おんしらず】
  • 「忘恩」【ぼうおん】
  • 「軒を貸して、母屋を取られる」【のきをかして、もやをとられる】

「恩知らず」【おんしらず】

「恩知らず」には、「受けた恩に報いようとしないこと」という意味があります。

また「受けた恩に報いようとしない人」「恩知らず」と呼ぶこともあります。

例えば、世話になった人の恩をあだで返すような時、「恩知らず」と呼ばれます。

「忘恩」【ぼうおん】

「忘恩」には、「受けた恩を忘れること」という意味があります。

例えば、同郷の人に支援してもらい、政治家になった人が、政治家になった途端、お世話になった人に失礼な態度を取ったり、恩を忘れて、酷いふるまいをした時、「忘恩を非難される」かもしれません。

「軒を貸して、母屋を取られる」【のきをかして、もやをとられる】

「軒を貸して、母屋を取られる」ということわざがあります。

「軒を貸して、母屋を取られる」には、困っている人に「軒先で暮らしていい」と許したら、最終的に、家を乗っ取られてしまうという意味があります。

「一部を貸したばかりに、全てを取られてしまうこと」「恩をあだで返されること」などの意味があります。

icon まとめ

「お陰」という言葉について見てきました。

「他からの力添え」により、何かを達成した時、逆説的に、「○○のせいで」などと言いたい時などに、「お陰」という言葉や、「お陰様で」などの言葉を使ってみましょう。