「本位」とは?意味や使い方!例文や解釈
「本位」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「本位」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「本位」とは?
- 「本位」の表現の使い方
- 「本位」の類語や類似表現や似た言葉
- 「本位」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「本位」の反対語
- 「本位」の英語と解釈
「本位」とは?
「本位」とは、考え、行動などの基本となるものといった意味になります。
- 「本位」の語源や由来
- 「本位」の読み方
「本位」の語源や由来
「本位」とは考え、行動などの基本といった意味合いで使うことが多い言葉ですが、他の意味合いとしては、元の位置、元の位、といった意味もあります。
勲位に対しての普通の位、という意味でも使う言葉です。
どの意味合いの「本位」なのか会話、文章の流れなどから判断する必要がある言葉でもあります。
「本位」の読み方
「本位」とは「ほんい」と読みます。
「本位」の表現の使い方
「本位」とは、考え、行動の基本となるもの、基準といった意味合いで使うことが多い言葉です。
「〇〇を本位とした考え方」「自分本位」「興味本位」などと使うことが一般的でしょうか。
「自分本位」とは自分の考え、行動が基本となっています。
ですから悪い意味では「自分勝手」な人に「自分本位な人」「自分本位過ぎる、単なるワガママだ」などと使います。
「本位」という言葉がどこかネガティブな印象がするという人は「自分本位」という使い方をしたり、聞いたりした結果なのかもしれません。
しかし人に流されずに自分の考えで決めるといった意味で「自分本位に生きる」「自分本位で考えてみれば〇〇であると気づいた」といったように前向きな言い方として使うこともあります。
いい意味なのか悪い意味なのかは使い方によって変わるということを頭に入れておくといいでしょう。
「本位」の類語や類似表現や似た言葉
言葉の意味が理解できましたところで、「本位」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「自分勝手」【じぶんんかって】
- 「自己中心的」【じこちゅうしんてき】
- 「主体性」【しゅたいせい】
「自分勝手」【じぶんんかって】
「本位」を簡単な言葉に言い換えるならば「自分勝手」という言葉が当てはまるでしょう。
「自分勝手」とは他人のことは構わず、自分の都合だけを考える態度、自分に都合が良いように考える、行動するといった意味です。
「本位」とは考えや行動などの基本となるものですから、例えば「自分本位」「他人本位」といった言葉がありますけれど、いずれの場合も誰かの考え、行動が基準になっているのですから、他の人からすればある意味「自分勝手」と同じことなのです。
「あなたの自分勝手にはさせない」「私の自分勝手を貫かせてもらう」などと使います。
「自己中心的」【じこちゅうしんてき】
「自己中心的」とは物事を自分を中心にして考えること、他人のことを考慮しないことを言います。
「自分本位」「子ども本位」「大人本位」と結局は「本位」の前につく人の考え、行動が基準になることですから「自己中心的」と同じ意味として解釈もできるでしょう。
「自己中心的な性格」「自己中心的にしか物事を考えることができない人は幼い」などと使います。
「主体性」【しゅたいせい】
「主体性」とは自分の意志、判断によって、責任を持って行動する態度、性質のことを言います。
「彼は、主体性がある」「主体性がなく、流されて、何かあれば人のせいにする」などと使います。
「本位」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「本位」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「本位」を使った例文1
- 「本位」を使った例文2
「本位」を使った例文1
「自分本位な人ほど迷惑をかけていることに気がついてないから厄介なんだ」
「本位」と言えば「自分本位」という言葉がよく使われます。
「自己中」などとはっきり言いにくい場合などは「自分本位な人だから」などと言いますが、意味としてはまったく同じです。
「本位」を使った例文2
「興味本位で、聞いてくるだけで、私の心配などしていないことは最初からわかっていたよ」
「興味本位」とは面白い思えればそれだけでいいといった傾向のことです。
誰かの困りごと、悩みごとなどを表面上は心配しているふりをしているのですが、本当は面白がっているだけという時に使います。
「本位」の反対語
「本位」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「基準がない」【きじゅんがない】
- 「無関心」【むかんしん】
「基準がない」【きじゅんがない】
「本位」とは考えや行動などの基本となるものといった意味です。
つまり反対語はそれらがないということになりますので「基準がない」という言葉になります。
「無関心」【むかんしん】
「本位」は基準になるもの、考えや行動など基本となるものといった意味ですから、それらの反対語としては基準、基本がないということですから「無関心」という言葉を当てることもできるのではないでしょうか。
「無関心」の意味は気にかけないこと、興味を示さないことです。
「本位」の英語と解釈
「本位」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“a self-centered person.”(自分本位な人)、“youth-oriented TV programs.”(若者本位のテレビ番組)、“a sensational weekly magazine.”(興味本位の週刊誌)、“out of curiosity.”(興味本位で)といった言い方があります。
いかがでしたでしょうか。
「本位」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「自分本位」「興味本位」などあまりいい意味合いでは使われないという印象がありますが「本位」の意味は考えや行動の基本となるもの、基準といったことですから、必ずしも悪い意味ばかりではありません。
「国民を本位とした政治を望む」「自分本位で人に頼らず生きていく」などと使ったりもします。
言葉の意味は正しく理解して使いこなしていくようにしましょう。