「主体性」の意味とは?「主体性」と「自主性 」「積極性」の違い・対義語・英語・類語
先輩社員や上司から「主体性を持って仕事をしろよ」と言われても、この言葉を正しく理解できていない人もいるのではないでしょうか?
今回は、この「主体性」について説明をしていくことにします。
目次
- 「主体性」の意味とは?
- 「主体性」の読み方
- 「主体性」の英語(解釈)
- 「主体性」と「自主性」の違い
- 「主体性」の言葉の使い方
- 「主体性」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)
- 「主体性」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「主体性」の対義語
- 「主体性」の類語や類義表現
- 「主体性」と「積極性」の違い
「主体性」の意味とは?
「主体性」とは、「行為や作用を他に及ぼす性質」、あるいは「物事や組織などでその中心部分をなろうとするさま」のこと指しています。
「主体的であること」や、「そのようないう性質」ということになります。
「主体性」の読み方
「主体性」は「しゅたいせい」という読み方をしますが、社会人になると、この言葉も身近な場面で頻繁に使われていますので、どのように読むのか分からずに頭を抱えることはないでしょう。
「主体性」の英語(解釈)
「主体性」を英語で表現すると、“identity”や“independence”といった言葉で訳すことができます。
「主体性」と「自主性」の違い
「主体性」と関連した言葉で「自主性」というものがありますが、これら2つの言葉には、どのような意味の違いがあるのでしょうか?
「自主性」とは「やるべきこと、やらなければいけないことがハッキリとしており、そのことに向かって行動を率先して自ら起こすこと」と言えます。
上司や先輩など他人から言われて初めて行動するのではなく、「自分からアクションを取ること」と言うこともできます。
一方の「主体性」は、「何をやるかは明確に決まっていない環境下で自分で考えて、判断し行動する」ということを指しています。
そのようなことから、「自主性」と「主体性」は異なる意味を持っており、「これからの人材育成には、主体性を持ち自主性のある人を育てることが大切だ」というように2つの言葉を独立させた意味合いで使うことがあります。
「主体性」の言葉の使い方
「主体性」を使うケースとしては、自らの行動が中心的や役割を果たして、周囲の人たちにもいい影響を与えるような時に使われます。
「主体性」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)
では、ここで「主体性」を使っている言葉を見てみることにします。
- 「主体性を高める」
- 「主体性を持つ」
- 「主体性がない」
「主体性を高める」
「主体性を高める」とは、「自分が主体的に動こうとする気持ちを強くする」という意味になります。
企業では、社員1人ひとりが「主体的」に活動するように様々な動機付けを行いますが、「主体性を高める」ことで、企業の活動も自由闊達な雰囲気で躍動することができるようになります。
「主体性を持つ」
「主体性を持つ」とは、「主体的な姿勢や気持ちを持つ」ということになります。
新入社員は、まだ自分が何をなすべきなのかを理解できていません。
しかし、この時期から「自分で考え行動することで、周りの関係者に好影響を与える」ことができる人材育成をしていく必要があります。
「主体性がない」
「主体性がない」とは、「主体的な気持ちを持っていない」、あるいは「持とうとしない」ことを言っています。
社員の中には、自分で行動するのではなく、「他人任せ」にしている人間も少なくありません、
ある意味、「主体的」に動くことで、責任がつきまとうことを恐れて逃げているタイプの人ですが、このような人は、これからの時代は淘汰されていくことになるでしょう。
それだけ厳しい時代でもあるのですから。
「主体性」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここからは、「主体性」を使った例文を見ていくことにしてみたいと思います。
- 「主体性」を使った例文1
- 「主体性」を使った例文2
「主体性」を使った例文1
「来年度の事業方針が明確に定まっていない状況ではあるが、今から主体性を持って、どのような方向で進めていくか、私達現場の人間が考えて行動しなければならない」
今までの企業では、会社のトップが方針を打ち出して、それに基づき社員が動いていました。
しかし、そのようなトップダウン方式では、これからの時代は通用しなくなっていきます。
これからは、各社員が「主体性」を持って動いていかなければ企業の拡大・発展はありえません。
「主体性」を使った例文2
「今年の新人は、やる気はあるように思えるが、まだ主体性が足りないような気がするね」
新人にいきなり「主体性」を期待することは、厳しいのでしょうか?
しかし、若い世代の人の中にも「主体性」を持って行動できる人がたくさんいます。
企業に身を置く中堅社員は、彼らに「主体性」を持たせるような風土作りを起こしている義務もありそうです。
「主体性」の対義語
「主体性」の対義語としては「受動性」という言葉がありますが、この言葉には、「他からの働きかけを受け入れる性質」という意味があります。
日常会話やビジネスの中での会話でもあまり使われる機会が少ないでしょうが、このような言葉があることも知っておくと、色々な場面で応用することができると思います。
「主体性」の類語や類義表現
「主体性」の類義語も挙げてみることにしました。
- 「責任意識」
- 「自立性」
「責任意識」
「責任意識」という言葉あ類義の1つにありますが、「自分に直接関係があるという意識」という意味になります。
「あのチームのメンバーは、責任意識が希薄で、重要な仕事を任せることができない」といったような活用ができます。
「自立性」
「自立性」という言葉も類語に挙げられますが、「他の助けなしに自分の力だけで物事を成し遂げようとする性質」という意味があります。
「主体性」と「積極性」の違い
「主体性」と比較される言葉に「積極性」という言葉がありますが、「物事に対して自ら進んで働きかけを行うこと」や「意欲的に取り組むさま」を指しています。
「主体性」との相違点は、「積極性」には「他者への働きかけも含まれている」ことでしょう。
「主体性」という言葉は、これからのビジネス業界では、非常に重要なキーワードになってくることは間違いありません。
経済環境が激変している中では、ビジネスマン各自が「何をなすべきかを考えて主体的に動く」ことが、企業の発展を支えるだけでなく、自分の存在意義を見出すことになると思うのです。