「ほっこり」とは?意味や使い方!例文や解釈
「ほっこり」という言葉を聞くと気持ちが和む人も多いでしょう。
どの様な意味があるのか詳しく紹介します。

目次
- 「ほっこり」とは?
- 「ほっこり」の表現の使い方
- 「ほっこり」の類語や類似表現や似た言葉
- 「ほっこり」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「ほっこり」の反対語
- 「ほっこり」の英語と解釈
「ほっこり」とは?

「ほっこり」の概要について紹介します。
- 「ほっこり」の読み方
- 「心が安らぐ」の意味
- 「ほかほかと暖かい」の意味
- 「ほっこり」の方言としての意味
- 「ほっこり」の語源や由来
- 「ほっこり」と「はんなり」の違い
- 「ほっこり」と「まったり」との違い
「ほっこり」の読み方
「ほっこり」は平仮名表記で特に漢字はないので読み間違いせずに済みます。
「心が安らぐ」の意味
「ほっこり」の使い方で最も多いのが「心が安らぐ」という意味です。
ひとや動物、ものごとに触れて気持ちが安らいだり、思わず笑顔が浮かんでしまう時の状態を言います。
「ほかほかと暖かい」の意味
ものが丁度良く暖かいことを表します。
ほかほかと湯気が立つ位の温度で、手にすると身体が温まります。
丁度焼き芋の様な暖かさのものに対して「ほっこり」と言います。
「ほっこり」の方言としての意味
「ほっこり」は関西地方で方言として使われています。
京都では「充実した疲労感」を意味する言葉で、勤労したり努力したりして達成感を得た時にちょっとひと休みする時の表現です。
石川県や福井県などでは、「まったく」「本当に」と同じ意味で使います。
「全くしょうがない」は「ほっこりしょうがない」になるのです。
「ほっこり」の語源や由来
「ほっこり」の語源として最も有力なのは「火で物を焼く」という意味の「火凝る(ほこる)」という言葉からきているという説です。
「ほこる」→「ほっこる」→「ほっこり」に変化しました。
火を起こしてものを温めることから「気持ちが温まる」という意味で使われる様になったと言われます。
「ほっこり」と「はんなり」の違い
京言葉に「はんなり」という言葉があり、「ほっこり」と似た様な柔らかいイメージがあります。
「はんなり」は「華やかだけれども上品で落ち着いた雰囲気」という意味で、語源は「花なり」という表現です。
「暖かい」という意味はないというのが違いです。
「ほっこり」と「まったり」との違い
京都や大阪で使われている「まったり」という言葉も「ほっこり」と響きが似ています。
「まったり」は「口当たりがまろやかでコクがある味」という意味で、味を表す言葉です。
最近では「のんびりとした」「ゆったりとした」として使われる様になりましたが、こちらも「ほっこり」の様に「暖かい」という意味はありません。
「ほっこり」の表現の使い方

「ほっこり」の使い方を幾つか紹介します。
- 「ほっこりする話」
- 相手の出身地で意味が変わる
- ビジネスで使う場合
「ほっこりする話」
人が聞いて心が温かくなる様な良いエピソードのことを言います。
最近では「感動する話」と解釈されていますが、元々は「心が安らぐ」という意味です。
相手の出身地で意味が変わる
「ほっこり」は関西地方で方言として使われています。
相手がもしも京都や大阪出身だった場合、「ほっこりした」という時にはどの様な意味なのか、前後の言葉で判断する必要があります。
ビジネスで使う場合
ビジネスで「ほっこり」を使う場合「心が安らぐ」のポジティブな意味で使うとイメージがアップします。
微妙なサービスや商品の良さを伝える時に「ほっこり」という言葉ば役に立つでしょう。
「ほっこり」の類語や類似表現や似た言葉

「ほっこり」の類語を紹介します。
- 「ほんわかする」【ほんわかする】
- 「ほっとする」【ほっとする】
- 「ほのぼのとする」【ほのぼのとする】
「ほんわかする」【ほんわかする】
「心がなごんで暖かな気持ちになる様子」のことです。
「ほんわかムード」は周囲の人達が見て暖かい雰囲気が伝わる様子のことを言います。
「ほっとする」【ほっとする】
「安心したり緊張感から解放されて、思わず息を吐く様子」を表します。
人は緊張している時には呼吸が浅くなるものですが、問題が解決して安心すると身体の緊張がほぐれて深く呼吸ができる様になります。
その時に思わず深く息を吐く様子を表現した擬音語です。
「ほのぼのとする」【ほのぼのとする】
「心が暖かくなる雰囲気が感じられる様子」という意味です。
周囲の人が見てほんのりと癒される人や動物、シーンなどに対して使います。
「ほっこり」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「ほっこり」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「ほっこり」を使った例文1
- 「ほっこり」を使った例文2
「ほっこり」を使った例文1
「動物の赤ちゃんの動画を観てほっこりする」
動物の赤ちゃんはまだ動きがたどたどしくて、見ているとつい心が安らぐものです。
疲れた時やストレスを感じた時に動物の赤ちゃんをまとめた動画を観て暖かい気持ちになることを表しています。
「ほっこり」を使った例文2
「温泉に入ってほっこりした」
温泉に入ると身体が温まり、副交感神経が刺激されてリラックスした気持ちになります。
普段仕事で忙しい人がたまに休暇を取って温泉にでかけて、何とも幸せな気分で和んでいる様子を表しています。
「ほっこり」の反対語

「ほっこり」には特に対義語はありませんが、近い意味の言葉を紹介します。
- 「かっちり」【かっちり】
- 「ひんやり」【ひんやり】
「かっちり」【かっちり】
「ものとものの間に余分な隙間やゆるみなどがなく、ピッタリとくっついていること」という意味です。
見た目的に窮屈そうで安心できないことから「ほっこり」の反対の意味になります。
「ひんやり」【ひんやり】
「肌触りが冷たく感じること」という意味です。
「ほっこり」は「暖かい」という意味がありますので、反対の意味と言えるでしょう。
「ほっこり」の英語と解釈

「ほっこり」の英語には以下の表現があります。
- “I feel comfortable with my pet.”
- “The story made me feel warm.”
“I feel comfortable with my pet.”
「ペットと一緒にいるとほっこりする」になります。
“feel comfortable”で「居心地がいい=ほっこりする」という意味です。
“The story made me feel warm.”
「その話にほっこりとした」になります。
“feel warm”で「暖かく感じる=ほっこりとする」として使えます。
「ほっこり」には多くの意味がありますが、一般的に使われているのは「心が安らぐ」「ほかほかと暖かい」の2つです。
和らいだ気持ちになった時に使ってみましょう。