「敢行」とは?意味や使い方!例文や解釈
「敢行」とは、「無理を承知で勇気を出して行うこと」を意味する言葉です。
「敢行」の「意味・読み方・語源と由来・使い方・類語(シソーラス)や言い換え・例文と解釈・反対語・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「敢行」とは?
- 「敢行」の表現の使い方
- 「敢行」の類語や類似表現や言い換え
- 「敢行」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「敢行」の反対語
- 「敢行」の英語と解釈
「敢行」とは?
「敢行」という言葉は、「悪条件であることが分かっていても、それを押し切って実行すること」や「危惧・懸念(きぐ・けねん)を押し切って実際にやること」を意味しています。
「敢行」というのは「無理を承知の上で思い切って行うこと」を意味する言葉であり、「どんなことがあっても断固として実行する」という意味のニュアンスが込められているのです。
例えば、「当日に雨が降っても体育大会は敢行することにします」や「厳しい競争環境の中、新規ビジネスの計画を敢行しました」といった文章において、「敢行」の意味を分かりやすく示すことができます。
- 「敢行」の読み方
- 「敢行」の語源や由来
「敢行」の読み方
「敢行」の読み方は、「かんこう」になります。
「敢行」の語源や由来
「敢行」の語源・由来は、敢行を漢文的に読み下した「敢えて行う(あえておこなう)」にあります。
「敢えて行う」の「敢えて」という言葉は、「やりにくいことを押し切ってやること・無理にでもやること」を意味しています。
「行う」という言葉は、そのまま「実際にやること・おこなうこと」を意味しています。
その語源的な意味から考えると、「敢えて行う=敢行」という表現は「やりにくいことを、無理(悪条件)を承知で押し切ってやること」を意味しているのです。
「敢行」の表現の使い方
「敢行」の表現の使い方は、「悪条件(不利な状況)であることが分かっていても、それを押し切って実行する場合」や「危惧・懸念を押し切って実際にやる場合」に使うという使い方になります。
「敢行」というのは、「どんな悪条件・懸念(不安点)があっても、断固として実行する時」に使うことができる言葉なのです。
例えば、「雨天であっても野球の試合を敢行する心の準備はできています」や「政府が無謀な戦争を敢行すれば、一般市民にも大勢の被害者が出てしまうでしょう」といった文章において、「敢行」という表現を正しく表現することができるのです。
「敢行」の類語や類似表現や言い換え
「敢行」の類語・類似表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「決行」
- 「強行」
- 「断行」
「決行」
「敢行」の類語・言い換えとして、「決行(けっこう)」があります。
「決行」という言葉は、「思い切って行動すること」や「自分で決断して行動すること」を意味しています。
その意味合いから、悪条件を押し切って行うを意味する「敢行」の表現は、「決行」という表現に言い換えることができるのです。
「強行」
「敢行」の類似表現・言い換えとして、「強行(きょうこう)」があります。
「強行」という表現は、「無理やりにでも実行すること」や「無理そうな状況下でも思い切って行うこと」を意味しています。
それらの意味合いから、「敢行」に近しい意味を持つ類似表現として、「強行」という表現を上げることができるのです。
「断行」
「敢行」の類語・言い換えとして、「断行(だんこう)」があります。
「断行」という言葉は、「どんな悪条件・無理なことがあっても断固として実行すること」や「悪条件にひるむことなく決断して行うこと」を意味しています。
それらの意味合いから、悪条件を押し切って実際に行うことを意味する「敢行」の表現は、「断行」という表現に言い換えることが可能なのです。
「敢行」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「敢行」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「敢行」を使った例文1
- 「敢行」を使った例文2
「敢行」を使った例文1
「ヨットで太平洋を単独横断する冒険を敢行しましたが、この海洋の冒険は南極大陸横断と並ぶほどに過酷で危険なものでした。」
この「敢行」を使った例文は、「ヨットで太平洋を単独横断する冒険を、危なさ(リスク)を承知で実行したが、この海洋の冒険は南極大陸横断と並ぶほどに過酷で危険なものだった」ということを意味しています。
「敢行」を使った例文2
「ABCD包囲網で石油・物資の輸入を遮断されていた日本は、圧倒的に不利な条件でアメリカとの無謀な戦争を敢行したのです。」
この「敢行」を使った例文は、「ABCD包囲網で石油・物資の輸入を遮断されていた日本は、圧倒的に不利な条件で、アメリカとの無謀な戦争を悪条件を押し切る形で決断・決行した」ということを意味しています。
「敢行」の反対語
「敢行」の反対語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「中止・中断・中絶」
「中止・中断・中絶」
「敢行」の反対語として、「中止(ちゅうし)・中断(ちゅうだん)・中絶(ちゅうぜつ)」を上げることができます。
「中止」の言葉は「計画・物事を途中でやめること」を意味していて、「中断」の言葉は「進行していた物事・計画が途中で途切れること」を意味しています。
「中絶」という言葉も、「物事・計画が途中で途切れること、続かないこと」を意味しているのです。
「敢行」という言葉は「悪条件・無理を承知の上で、断固として行うこと」を意味していますから、それとは反対の意味を持つ反対語(対義語)として、「中止・中断・中絶」を指摘することができるのです。
「敢行」の英語と解釈
「敢行」という言葉は、“dare to〜”(あえて〜をする)や“decisive action”(決断した行動・断固とした行動)、“do in spite of〜”(〜にも関わらず行う)、“go ahead with〜”(〜を押し切ってやる)といった英語で書き表すことができます。
- “We dared to play a game of sports in spite of the rainy weather.”
“We dared to play a game of sports in spite of the rainy weather.”
「敢行」を使ったこの英語の例文は、「雨天にも関わらず、私たちはスポーツの試合を敢行しました」ということを意味しています。
「敢行」という言葉について徹底的に解説しましたが、「敢行」には「悪条件にも構わず、思い切って実行すること」や「危惧・懸念を押し切って実際にやること」などの意味があります。
「敢行」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「決行」「強行」「断行」などがあります。
「敢行」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。