「一顧だにしない」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは「一顧だにしない」という言葉の意味をご存知でしょうか?
この言葉は、普段の会話の中で使うことはあまりないかと思います。
そこで、ここではこの「一顧だにしない」という言葉について、その意味や使い方にフォーカスしていくことにします。
目次
- 「一顧だにしない」とは?
- 「一顧だにしない」の表現の使い方
- 「一顧だにしない」の英語と解釈
- 「一顧だにしない」を使った例文と意味を解釈
- 「一顧だにしない」の類語や類義語・言い換え
「一顧だにしない」とは?
「一顧だにしない」の意味を解釈する前に「一顧」について触れておく必要があります。
「一顧」とは、「ちょっと振り返って目に止める」という意味がある言葉で、「一顧だにしない」という表現になると、「僅かに振り返ってみることもしない」という意味で解釈することができます。
- 「一顧だにしない」の読み方
「一顧だにしない」の読み方
「一顧だにしない」は「いっこだにしない」という読み方になりますが、「一顧」のも読み方をしっかりとチェックしておきましょう。
「一顧だにしない」の表現の使い方
「一顧だにしない」を使う場面としては、自分が困って誰かに助けを求めたい時に、周りの人間が、全く振り向きもせずに通り過ぎて行くような時になります。
また、見て見ぬふりをされる場合もこの言葉が当てはまります。
「一顧だにしない」の英語と解釈
「一顧だにしない」を英語で表現すると、“I don't care”という言葉で訳すことができます。
「一顧だにしない」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「一顧だにしない」を使った例文を見ていくことで、具体的な活用シーンをイメージしていくことにしましょう。
- 「一顧だにしない」を使った例文1
- 「一顧だにしない」を使った例文2
「一顧だにしない」を使った例文1
「彼女は、僕が倒れても一顧だにせずに、すぐに彼方の方に走っていったのです」
完全に彼女から無視されているような「僕」ですが、この例文に出てくる彼女と「僕」はどのような関係なのかによって、言葉の重みが変わってきます。
自分の彼女が何らかの意味で振り向かったのか、あるいはストーカーまがいの「僕」が無視されたのかもしれません。
「一顧だにしない」を使った例文2
「あいつらは、まるで道端に捨てられたゴミのように、俺を一顧だにせず通り過ぎようとした」
この例文の意味も前の例文と似ている使い方です。
ここでの「俺」をアイツらに嫌われているために、「一顧だにしない」素振りで通りすがり過ぎて行ったのかもしれません。
「一顧だにしない」の類語や類義語・言い換え
「一顧だにしない」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉が使えるか見ていくことにします。
- 「そっぽを向く」
- 「取り付く島もない」
- 「目もくれない」
「そっぽを向く」
「そっぽを向く」が「一顧だにしない」の類義語として挙げることができます。
「そっぽを向く」とは「相手を見ずに他の方を向いているような状況」、「無視して相手にしない」といったような意味がある表現です。
「取り付く島もない」
「取り付く島もない」という言葉も「一顧だにしない」の類義語の1つになり、「頼りにするところがまったくないこと」や「何かを頼んだり相談しようとしても、相手の態度がドライで、何か相談できるきっかけが掴めないこと」の意味があります。
「目もくれない」
「目もくれない」という言い方がありますが、「少しの関心も示さない」、「見向きもしない」という意味で使われています。
しかし、「無視する」という意味合いの他に、「関心のあることに意識が集中して周りが見えない」という意味で使われることもあります。
「一顧だにしない」という言葉が当てはまる場面は、身近な所でかなりありそうですが、めったに使うことのない言い回しだけに、その意味を正しく理解しておかないと、謝った使い方になってしまいます。
そのような意味で、これを機に「一顧だにしない」が使える場面をもういくつかイメージしてみると、参考になります。