「準じる」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
皆さんは「準じる」という言葉を何度か耳にしたことがあると思います。
この言葉は、普段の会話の中で使われるというよりは、規則や契約文書の中で、目にすることが多く、主にビジネスシーンで使われています。
今回はこの「準じる」について、あらためてフォーカスしていくことにします。
目次
- 「準じる」とは?
- 「準じる」の表現の使い方
- 「準じる」と「準ずる」の違い
- 「準じる」を使った例文と意味を解釈
- 「準じる」の類語や類義語・言い換え
- 「準じる」の対義語
「準じる」とは?
「準じる」は「準ずる」とも表現されて、「何かの基準や根拠に則り従う」、あるいは「正規なルールや規則などの決まりことになぞらえる」といったような意味があります。
「準じる」の表現の使い方
「準じる」を使う場面は、元となるルールなどに照らし合わせて判断をするようなシーンで使われるので、過去の事例や出来事が起こった時に、どのような結論をなったかなど調べる時に出てきます。
「準じる」と「準ずる」の違い
「準じる」の説明の項でも触れましたが、「準じる」を「準ずる」という言い回しで使うこともあるので、解釈として違いがありません。
ただ、使う場面によって使い分けが出てくることがあり、法的な文書など公式な場面で「準ずる」が使われます。
「準じる」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「準じる」を使った例文をいくつか挙げることにしますので、具体的な活用シーンをイメージしてみましょう。
- 「準じる」を使った例文1
- 「準じる」を使った例文2
「準じる」を使った例文1
「来月発売予定の新製品は、業界標準規格に準じた仕様となっています」
メーカーでは様々な製品が作られますが、独自の機能や技術を盛り込むにしても、業界で他の製品との互換性を保つために、業界規格に従って検査をしてチェックされたものも少なくありません。
「業界規格に準じる」ことで、同じ水準の品質が保障された製品の理解することができるからです。
「準じる」を使った例文2
「今年度からパート社員と正規雇用者に準じる給与体型と評価制度を採用することになった」
企業などの規則では、非正規雇用者などの待遇を表現する時に、「正規雇用者に準じる」という場合があります。
この場合、「正規雇用者と同じ待遇が与えられて雇用される」という意味になるのですが、これもビジネス業界でのトレンドになりつつあります。
「準じる」の類語や類義語・言い換え
では、「準じる」をし
他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉が挙げられるかを、ここで見ていきたいと思います。
- 「従う」
- 「則る」
- 「準拠」
「従う」
「従う」には「後ろについて行く」や「沿って進む」という意味がありますが、ここでは、「逆らわずかけ離れないように行う」という解釈で「準じる」の類義語として挙げることができます。
「則る」
「則る」とは、「あることを手本として参考にして従う」という意味があり、前列に照らし合わせて、物事を判断する時に使われます。
「準拠」
「準拠」という言葉も類義語として扱うことができ、「それをよりどころとすること」という解釈ができます。
この言葉は主に法的な場面で使われることが多い言葉です。
「準じる」の対義語
「準じる」の対義語としては、「反する」という言葉があります。
「法律を違反すること」も「反する」と意味にありますが、前例がなく参考にならないようなことも「反する」の解釈として、対義語的な使い方ができます。
「準じる」という言葉は、そんなに珍しくも難しい使い方でもありませんが、普段の会話の中では頻繁に使われることがものでもありません。
したがって、このような言葉を使う時には、正しく意味を理解するとともに、具体的な活用シーンを見ながら、その場面に適した利用法をしっかりと自分が理解することです。
ビジネスシーンではよく使われる言葉なので、忘れないように覚えておきたいフレーズの1つです。