「指図」とは?意味や使い方!例文や解釈
「指図」とは、「物事のやり方などを指示・命令して人にやらせること」や「指示・命令そのもの」を意味する言葉です。
「指図」の「意味・読み方・語源や漢字・使い方・類語(シソーラス)や言い換え・例文と解釈・指図と指示と指導の違い・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「指図」とは?
- 「指図」の表現の使い方
- 「指図」の類語や類似表現や言い換え
- 「指図」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「指図」と「指示」と「指導」の違い
- 「指図」の英語と解釈
「指図」とは?
「指図」という言葉は、「物事のやり方(方法)などを指示・命令して人を動かすこと」や「指示・命令することそのもの」を意味しています。
「指図」は「上から目線で命令する意味のニュアンス」が強く、「人に指図されたくないという反発・抵抗」を連想させやすい言葉でもあります。
「指図」というのは「指示(命令)して人に仕事・作業などをやらせること」を意味する言葉であり、古語的な用法では「指図」は「地図・絵図面(案内図)」を意味していました。
例えば、「リーダーの指図を受けて作戦を遂行しました」や「指図されると反発したくなる性格です」といった文章において、「指図」の典型的な意味を示せます。
- 「指図」の読み方
- 「指図」の語源・漢字
「指図」の読み方
「指図」の読み方は、「さしず」になります。
「指図」の語源・漢字
「指図」の語源は「指し示す図面=地図的な図面」にあるとされ、「指図」の古語的な用法では「図面・絵図面・案内図・家の見取り図・設計図」などを意味していました。
その「(絵図を)指し示す」という意味が転じて、「指図」は「人に指示・命令して仕事などをさせること」を意味する言葉になったのです。
「指図」の「指」という漢字の語源的な意味は「ゆび・指差す・指図する」であり、「指」だけでも指図や指示をするという意味合いがありました。
「図」という漢字の語源的な意味は、「物・位置を線や点を使って表した図」や「物事の様子・計画」になります。
「指+図=指図」で、「物事を指示・命令すること」を意味しているのです。
「指図」の表現の使い方
「指図」の表現の使い方は、「人に何かの仕事(作業)をさせるために、指示・命令する時」に使うという使い方になります。
また、「指図」という言葉は、「指示・命令そのもの」を意味して使うこともできます。
例えば、「現場監督から指図を受けて、塗装をするための足場を組んでいます」や「その友人はいつの間にか部下に指図するような立場になっていました」といった文章において、「指図」という表現を正しく使用することができるのです。
「指図」の類語や類似表現や言い換え
「指図」の類語・類似表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「指示・指揮」
- 「命令・命じる」
- 「号令・言いつける」
「指示・指揮」
「指図」の類語・言い換えとして、「指示(しじ)・指揮(しき)」があります。
「指図」という言葉は、「人に何かの仕事をさせるために出す指示」を意味しています。
「指揮」というのは、「全体をまとめて動かすために、人の上に立って指図すること」や「複数の人による合奏・合唱の演奏を統制すること」を意味しています。
それらの意味合いから、人に指示する「指図」と良く似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「指示・指揮」の言葉が上げられるのです。
「命令・命じる」
「指図」の類似表現・言い換えとして、「命令(めいれい)・命じる」があります。
「指図」という言葉は、「人に何かの仕事をやらせるためにやり方などを命令すること・命じること」を意味しています。
その意味合いから、「指図」という表現は「命令・命じる」という表現にそのまま言い換えることができるのです。
「号令・言いつける」
「指図」の類語・言い換えとして、「号令(ごうれい)・言いつける」があります。
「号令」という言葉は、「多くの人に特定の行動(決まった行動)を取らせるため、大声で命令したり指図したりすること」や「支配者(権力者)が命令して人々を従わせること」を意味しています。
「指図」というのは簡単に言えば、「人々に何らかの仕事・作業をさせるために命令して言いつけること」を意味しています。
それらの意味合いから、「指図」という表現は「号令・言いつける」という表現に言い換えることが可能なのです。
「指図」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「指図」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「指図」を使った例文1
- 「指図」を使った例文2
「指図」を使った例文1
「先生からの指図を受けながら、みんなで協力して文化祭の出し物の準備をしています。」
この「指図」を使った例文は、「先生からの指示・先導を受けながら、みんなで協力して文化祭の出し物の準備をしている」ということを意味しています。
「指図」を使った例文2
「仕事においては、人に指図されてから受身で動くのではなく、自分の頭で考えて自発的・能動的に動くようにすることが大切です。」
この「指図」を使った例文は、「仕事では、人にあれこれ指示・命令をされてから受身で動くのではなく、自分の頭で考えて率先して自ら能動的に動くようにすることが大切である」ということを意味しています。
「指図」と「指示」と「指導」の違い
「指図(さしず)」という言葉は「現時点において目の前であれこれやらせること」を意味していて、「上から目線で命令するニュアンス(反発を招きやすいニュアンス)」があります。
「指示(しじ)」という言葉は「指図」と比べると、「仕事・行事などにおいて物事のやり方を指し示すこと」を意味していて、「職務的・事務的な用法のニュアンス(指図ほど反発を招かないニュアンス)」が強くなっています。
「指導(しどう)」という言葉は、「教師・先生・インストラクターなどの然るべき立場にある人が、物事の正しいやり方を指し示して導くこと」を意味しています。
「指導」は「指図」や「指示」と比べると、「先生などの納得できる相手から、正しい方法を教えてもらって導いてもらうというニュアンス」が強くなっている違いがあるのです。
「指図」の英語と解釈
「指図」という言葉は、“order”(指図・命令、命令する)や“instruct”(指示する・指図する)、“direction”(指図・命令)といった英語で書き表すことができます。
- “That man ordered me to apologize right away in a great manner.”
“That man ordered me to apologize right away in a great manner.”
「指図」を使ったこの英語の例文は、「その男は、偉そうな態度で私に今すぐ謝罪するようにと指図しました」ということを意味しています。
「指図」という言葉について徹底的に解説しましたが、「指図」には「物事のやり方などを指示・命令して人にやらせること」などの意味があります。
「指図」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「指示・指揮」「命令・命じる」「号令・言いつける」などがあります。
「指図」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。