「トチ狂った」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
会話で「トチ狂った」という表現がありますが、どの様な意味なのでしょうか。
使い方や例文などを併せて紹介します。
目次
- 「トチ狂った」とは?
- 「トチ狂った」の表現の使い方
- 「トチ狂った」の英語と解釈
- 「トチ狂った」を使った例文と意味を解釈
- 「トチ狂った」の類語や類義語・言い換え
「トチ狂った」とは?
「トチ狂った」の概要について紹介します。
- 「トチ狂った」の意味
- 「トチ狂った」の語源
- 「トチ狂った」は放送禁止用語か
「トチ狂った」の意味
「トチ狂った」の意味は「バカみたいにふざける」ということです。
その場の雰囲気が異様に盛り上がってしまい、周囲から見たら「やりすぎだ」とい思う程ふざけてしまうことを言います。
実際に精神的に疾患がある訳ではなく、単にテンションが極端に高くなってしまいふざけ過ぎている状態です。
「トチ狂った」の語源
「トチ狂った」で気になるのは「トチ」の語源です。
「トチ」は接頭辞のひとつで、名詞や動詞の前につき「愚かである」「ふざけている」という意味を加える言葉です。
語源は「とちめく」で「あわてふためく」という意味があります。
「とち」は「栃の実」のことで、この身を使って作った麺は、とにかくスピーディに伸ばすのがテクニックとされています。
その為にあわてふためいた様に見えることから「とちめく=あわてる」として使われる様になりました。
「とちめく」は段々と「はしゃぐ」「ふざける」という意味にも使われる様になり、「トチ狂った」で「狂ったようにはしゃぐ」と意味に変わっていったのです。
「トチ狂った」は放送禁止用語か
最近では差別に当たると思われる言葉が放送禁止用語に指定されることがあります。
放送禁止用語は「使用不可」「言い替えをする」「なるべく使わないこと」という様に対応が分かれています。
「トチ狂った」は「狂う」という言葉が入っている為に差別用語とされていますが、実際には「なるべく使わないこと」に振り分けられていて、完全な放送禁止用語ではありません。
「トチ狂った」の表現の使い方
「トチ狂った」の使い方を幾つか紹介します。
- 「トチ狂った言動」
- 「何をトチ狂ってか」
- 「精神疾患」とは別
「トチ狂った言動」
ハイテンションになり、話す言葉や態度に落ち着きがなくなり、普段はしない様な戯れをすることを言います。
自分では気づかないことが多いのですが、周囲からみて明らかに異様な言動になります。
「何をトチ狂ってか」
「トチ狂った」の使い方として最も多い表現です。
「何が原因か分らないがハイテンションになってしまい、余計なことを言い出したりやること」として使われます。
「精神疾患」とは別
「トチ狂った」は「狂った」という言葉があるのですが、精神疾患による言動とは別です。
たまたま感情のスイッチが入ってしまい、盛り上がってしまって羽目を外している時に使われます。
「トチ狂った」の英語と解釈
“He was fooling around at the party.”
「彼はパーティでトチ狂った行動をしていた」になります。
“fool around”は「はしゃぎまくる=トチ狂う」という意味で使えます。
「トチ狂った」を使った例文と意味を解釈
「トチ狂った」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「トチ狂った」を使った例文1
- 「トチ狂った」を使った例文2
「トチ狂った」を使った例文1
「彼は何をトチ狂ってか一気飲みをして病院に運ばれた」
歓迎会などで盛り上がってしまい、はしゃいだ勢いで一気飲みをしてしまい、急性アルコール中毒で病院に運ばれたことを表しています。
「トチ狂った」を使った例文2
「一瞬トチ狂って告白してしまった」
女性と会話が盛り上がり、相手が非常に魅力的に見えたのでついノリで告白してしまい、後悔している様子を表しています。
「トチ狂った」の類語や類義語・言い換え
「トチ狂った」の類語を紹介します。
- 「イっちゃってる」【いっちゃってる】
- 「正気の沙汰ではない」【しょうきのさたではない】
- 「半狂乱」【はんきょうらん】
「イっちゃってる」【いっちゃってる】
「その人の状態が通常の範囲を超えてしまっていること」という意味です。
「正気の沙汰ではない」【しょうきのさたではない】
「まともな思考力・判断力を持ってしたとはとても思えないこと」という意味です。
「半狂乱」【はんきょうらん】
「まるで気がふれたかの様に取り乱すこと」という意味です。
「トチ狂った」は「バカみたいにふざけること」という意味です。
盛り上がり過ぎてやり過ぎてしまっている人に対して使ってみましょう。