「袈裟斬り」とは?意味や読み方・「袈裟懸け」についても解説!
「袈裟斬り」は、本来、刀で相手を斬る際に使う言葉ですが、その状態に近い時にも比喩として使われることがあります。
目次
- 「袈裟斬り」とは?
- 「袈裟懸け」は同じ意味?
「袈裟斬り」とは?
「袈裟斬り」とは、相手と対面した状態で、右利きであれば、右肩から左腰に掛けて(左利きの場合はその逆になります)一文字に斬り裂くことです。
時代劇ではよく見る、一撃必殺の斬り方で、このように斬り裂かれると、よほど薄い当たりでない限り、当時(刀を指していた武士の時代)ではまず助からなかったと言われています。
- 「袈裟斬り」の読み方
「袈裟斬り」の読み方
「袈裟斬り」は、「けさぎり」と読んでください。
「袈裟」は、僧侶が着物の上に肩から掛けている法衣のことで、その袈裟のように斜めに斬り裂くことからこの名前が付きました。
「袈裟切り」としても意味は一緒ですが、刀を使った時には「斬る」と使う方が多く、こちらの方がその雰囲気も出る表記です(上の説明でも全て「斬る」と使っています)。
「袈裟懸け」は同じ意味?
「袈裟懸け」(けさがけ)は、僧侶の袈裟のように、一方の肩から斜めに物を掛けることです。
最近ではこのように肩から掛ける小さなショルダーバッグも流行っており、街中でもよくそのような姿を見掛けます。
こちらも「袈裟掛け」としても構いませんが、「袈裟懸け」の表記の方が一般的です。
現代では、何かの拍子にどちらかの肩から斜めに傷付いてしまったような(または、服が裂けたなどの)時に、この「袈裟斬り」されたようだと使うことがありますが、そのような時以外にはまず見聞きしない言葉です。