「証左的なアゴラ」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「証左的なアゴラ」とは、実質的にはあまり意味がない集会や会合、説明会などに対して使われる言葉です。
目次
- 「証左的なアゴラ」とは?
- 「証左的なアゴラ」の表現の使い方
- 「証左的なアゴラ」を分解して解釈
- 「証左的なアゴラ」を使った例文と意味を解釈
- 「証左的なアゴラ」の類語や類義語・言い換え
「証左的なアゴラ」とは?
「証左的なアゴラ」は、その集会や会合、説明会を「開催した」という事実の為に行われるものです。
開催側は、それを目的としていると言っても過言ではなく、後から「きちんとその会合で説明したはずだ」のように、言わば「証拠」として残すことができます。
一方、そんなこととは知らずに参加した側からは、大した内容ではなかった、これは「証左的なアゴラ」ではないのか、と憤慨することが少なくありません。
「証左的なアゴラ」の表現の使い方
「証左的なアゴラ」は、その集会などの開催という事実の為に行うものです。
その為だけに行うと言っても過言ではないので、質問に対する(質問されると思われる内容への)まともな回答も用意しておらず、正直なところ、あまり開催される意味がないと言えるでしょう。
しかし、特に新しいマンションが建つ、商業施設ができるといったような時に行われることの多い「住民説明会」では、この開催したという事実が大切なのです。
これによって、きちんと説明はしたと言えるので、ほとんど形骸的だったとしても、これを行うと行わないのでは違うからです。
「証左的なアゴラ」を分解して解釈
「証左的なアゴラ」を分解して、それぞれの意味を詳しく解釈していきます。
- 「証左的」【しょうさてき】
- 「アゴラ」【あごら】
「証左的」【しょうさてき】
この「証左的」とは、「証拠になる」という意味で使う言葉です。
この後に続く内容が証拠として残る(残す)ことになると解釈して使います。
「アゴラ」【あごら】
「アゴラ」には、「集会などが行われる場所」と共に、「集会などの集まり」自体を表す意味があります。
「証左的なアゴラ」とすることで、「証拠になる(それを目的とした)集会などの会合」という意味で使っています。
「証左的なアゴラ」を使った例文と意味を解釈
ここまでの説明では、「証左的なアゴラ」に悪いイメージしか湧かないと思いますが、解釈を変えると、「(時代考証などの)証拠になるべき場所」という意味でも使える言葉です。
そのような使い方をしている例文も挙げていきます。
- 「証左的なアゴラ」を使った例文1
- 「証左的なアゴラ」を使った例文2
「証左的なアゴラ」を使った例文1
「この近隣にできる風俗施設の住民説明会があるそうだが、どうせ証左的なアゴラなんだろう」
風俗施設にはきちんとした決まりがあり、病院や小学校の近くなどには作れないという法律があります。
その為、建築許可が下りたということは、それらはクリアしているのは間違いありませんが、住民に対する説明もきちんと行っておくに越したことはありません。
ですが、例文のように、ただ行っただけという(そこで反対があろうとなかろうと、作る前提の)内容のことがほとんどなのが実情です。
「証左的なアゴラ」を使った例文2
「このバロック建築の大聖堂は、当時の証左的なアゴラになる歴史的建造物だ」
バロック建築とは、16世紀から17世紀の前半にかけて、欧州の建物に多く取り入れられた建築様式です。
その様式の大聖堂が、当時の様子の証拠(当時を物語っているよう)だと使っている例です。
このような使い方はあまり見掛けませんが、こうとも解釈できる言葉です。
「証左的なアゴラ」の類語や類義語・言い換え
「証左的なアゴラ」を悪い意味の方で言い換えるなら、以下がとても近い表現になります。
一般的にはこちらの意味で使うことが多い言葉です。
- 「結論ありきの会合(や会議、集会など)」
「結論ありきの会合(や会議、集会など)」
そのまま、最初から結論ありきで開催される会合という意味で、「証左的なアゴラ」は正にこれに当たります。
よって、説明会などと題されていても、一方的な説明があるだけで、どんな質問をしたとしても、まともな回答はないと考えておいていいでしょう。
「証左的なアゴラ」は、参加する側によっては何の意味もないことがほとんどです。
しかし、参加しないことには反対の意などを示すこともできないので、結論ありきと分かったいながらも、参加するしかないということも多いでしょう。