「早耳(ハヤミミ)」とは?意味や類語!表現の使い方
「早耳」という言葉がありますが、一体どの様な意味なのでしょうか。
使い方や類語などを併せて紹介しますので参考にして下さい。
目次
- 「早耳(ハヤミミ)」とは?
- 「早耳(ハヤミミ)」の表現の使い方
- 「早耳(ハヤミミ)」の対義語
- 「早耳(ハヤミミ)」を使った例文と意味を解釈
- 「早耳(ハヤミミ)」の類語や類義語・言い換え
「早耳(ハヤミミ)」とは?
「早耳」の概要について紹介します。
- 「早耳(ハヤミミ)」の意味
- 「早耳」と「地獄耳」の違い
「早耳(ハヤミミ)」の意味
「早耳」の意味は「人の噂話や事件などを、誰よりも早く聞きつけること」です。
現在ではインターネットが普及して、誰でもPCやスマホがあれば、世界中の情報をほぼリアルタイムで入手できます。
しかし昔は情報の伝達手段がなく、大きな事件があっても一般の人が知るまでに時間がかかったのです。
ところが電話なども無かった頃に、何故かいち早く情報を聞き付けてくる人がいました。
独自の噂のルートを持っていることが多く、人が知りえない情報まで入手してくるのです。
その様な人に対して「耳が早い」という意味で「早耳」と言います。
「早耳」と「地獄耳」の違い
「早耳」と似た様な意味の言葉に「地獄耳」があります。
この2つの意味の違いは「情報か聴覚か」という点です。
「早耳」は「新しい情報をいち早く聞き付けること」という意味です。
自ら他人と接触して新しい情報を得てくることを言います。
「地獄耳」は「人の内緒話や遠くの話でも聞きこえてしまうこと」という意味です。
聞こない様に小さな声で話しているつもりでもしっかり聞こえていることを言います。
「早耳(ハヤミミ)」の表現の使い方
「早耳」の使い方を幾つか紹介します。
- 「早耳を走らせる」
- 投資での「早耳」とは
- 「つんぼの早耳」
「早耳を走らせる」
人のいうことをよく聞かないで自分勝手に解釈する人に対して使います。
ものごとに対してやる気を示すのは良いのですが、先を急ぎ過ぎて勝手に理解してしまうことを言います。
当然この後に大きなミスに繋がる可能性が高いのです。
投資での「早耳」とは
株式投資で、相場が変動に関する情報を誰よりも早く知ることを言います。
その情報により売りに出る場合は「早耳売り」と言われ、買に出る場合は「早耳買い」と言います。
しかしウソの情報を掴まされて売買をしてしまい、最終的に損失が出てしまった時には「早耳の早倒れ」と言われるのです。
「つんぼの早耳」
都合の悪いことには反応せず、悪口を言われた時だけ聞こえて反応することを言います。
「つんぼ」は現在差別用語に指定されているので、公的には使われていません。
この言葉は決して障害者を見下す意味はないのですが、使う時には注意した方が良いでしょう。
「早耳(ハヤミミ)」の対義語
「早耳」には特に対義語はありませんが、近い意味の言葉として「世間に疎い」があります。
意味は「世の中一般のものごとや事情に通じていないこと」で、噂や情報がどこからも入らず、一人だけ取り残されていることを言います。
「早耳(ハヤミミ)」を使った例文と意味を解釈
「早耳」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「早耳(ハヤミミ)」を使った例文1
- 「早耳(ハヤミミ)」を使った例文2
「早耳(ハヤミミ)」を使った例文1
「彼女は早耳なので社内恋愛しているカップルを全て知っている」
社内恋愛は禁止されている職場も多く内緒にしているものですが、いつの間にか嗅ぎつけてしまい、全て把握している女性がいることを表しています。
「早耳(ハヤミミ)」を使った例文2
「彼の早耳を信じて株を売ったら儲けが出た」
「○○社の株が上昇する」という情報をくれた人を信じて買いに出たらその通りで、大きな利益が出たことを表しています。
「早耳(ハヤミミ)」の類語や類義語・言い換え
次に「早耳(ハヤミミ)」の類語や類義語・言い換えを紹介します。
- 「耳ざとい」【みみざとい】
- 「情報通」【じょうほうつう】
- 「蛇の道は蛇」【へびのみちはへび】
「耳ざとい」【みみざとい】
「情報を聞き付けるのが早い」という意味で、「早耳」の言い換えになります。
「情報通」【じょうほうつう】
「あらゆる情報を入手する方法を知っていて、実践している人」という意味です。
「蛇の道は蛇」【へびのみちはへび】
「その道の人はそのジャンルに通じている」という諺です。
「大きな蛇が通る道は小さな蛇でもよく分る」という意味からきています。
「早耳(ハヤミミ)」は、「人の噂話や事件などを、誰よりも早く聞きつけること」という意味です。
いつも噂話を持ち掛けてくる人に対して使ってみましょう。