「身じろぐ」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「身じろぐ」は、何となく意味が分かっても、詳しく説明するのは難しいという人も多いでしょう。
目次
- 「身じろぐ」とは?
- 「身じろぐ」の表現の使い方
- 「身じろぐ」の語源と似た作りの言葉
- 「身じろぐ」を使った例文と意味を解釈
- 「身じろぐ」の類語や類義語・言い換え
「身じろぐ」とは?
「身じろぐ」(みじろぐ)とは、自らの意志によって、体を少し動かすことです。
無意識に動いてしまったという時には使わず、何らかの原因や理由があって、思わずそうなってしまった場合には使わない言葉です。
例えば、「緊張から、身じろぐことさえできなかった」などという使い方になり、この場合の解釈は、緊張してしまって、少しも体が動かなかったという意味です。
自ら動かそうと思っても、全くう動かなかったといったニュアンスになります。
「身じろぐ」の表現の使い方
「身じろぐ」は、色々な画面で使える言葉です。
「ぎょっとして、思わず身じろぎしてしまった」のような表現をよく見聞きするように、「身じろぐ」という形以外でも使える言葉です。
この「身じろぐ」には、上の「身じろぎ」という名詞形があり、それを動詞にした形です。
そうはせずに名詞形のまま「身じろぎする」としても、同じ意味で使うことができます。
少し動かすという点がポイントの言葉で、それなりに大きく動かしてしまう(しまった)時には用いません。
「驚いたが、身じろぐことはなかった」といった使い方だと、驚きはあったが、それによって体を動かしてしまうことは(ほぼ)なかったと解釈できます。
「身じろぐ」の語源と似た作りの言葉
「身じろぐ」という形は、上の説明のように「身じろぎ」を動詞にしたもので、同様の語源の「たじろぐ」(尻込みしてしまう)という言葉と一緒です。
この「たじろぐ」も、「たじろぎ」を動詞で使えるようにした形で、「たじろぐことはなかった」は、尻込みすることはなかったという意味になります。
こちらの言葉もまた、「たじろぎする」の形でも意味は一緒です。
先のように、「身じろぐ」もそのような形で使うことができますが、共に動詞として用いる為に縮めたのが語源と考えていいでしょう。
「身じろぐ」を使った例文と意味を解釈
「身じろぐ」を使った例文と、その意味の解釈です。
既に色々な使い方を挙げていますが、それらとはまた違ったシチュエーションで使っているものです。
- 「身じろぐ」を使った例文1
- 「身じろぐ」を使った例文2
「身じろぐ」を使った例文1
「これくらいのことで身じろぐ自分ではない」
それになりのことがあったが、それくらいで(驚いて)体が動いてしまうような自分ではないと使っています。
身じろぐは、自らの意志で体を動かすことなので、反射的に(特に驚きなどからではなく、無意識の反射から)少し動いてしまったといった場合は含みません。
「身じろぐ」を使った例文2
「何かあると、すぐに身じろぐ癖を何とかしたいと思っている」
自分の癖として、少しのことでもすぐ(動揺から)体を動かしてしまうことが分かっており、それについて何とかしたいと言っています。
言い換えると、少し落ち着きがないのかも知れません。
「身じろぐ」の類語や類義語・言い換え
身じろぐと似た意味で使える言葉です。
あまり使われませんが、意味はよく似ています。
- 「身せせり」【みせせり】
「身せせり」【みせせり】
「身せせりする」や「身せせりした」のような形で使う言葉で、体を細かく小刻みに動かすという意味です。
こちらも、自分の意志で動かすことに対して使います。
「寒かったので、ずっと身せせりしていた」のように用いますが、あまり見聞きすることはないかも知れません。
表現的に、「寒かったので、ずっと身じろぎしっぱなしだった」といった方が一般的です。
「身じろぐ」は、その原因や理由に関係なく、少しだけ体を動かすことの表現に使ってください。
それが無意識の行為だった場合には使わない言葉です。