「胸熱」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「胸熱」は、いわゆるネットスラングの1つです。
見た目から、何となく意味が想像できると思います。

目次
- 「胸熱」とは?
- 「胸熱」の表現の使い方
- 「胸熱」の語源や由来
- 「胸熱」を使った例文と意味を解釈
- 「胸熱」の類語や類義語・言い換え
「胸熱」とは?
胸熱とは、「胸が熱くなるな」と表現したい時に使う言葉です。
感動的な内容や、ついにそこまできたかといった胸を熱くするようなシーンに用いられることが多く、それだけ胸に去来するものがあるという意味です。
しかし、実際にはそのようなまともな意味で使われるだけでなく、「あの選手はついに解雇か。
胸熱だな」のように、特にこれといった意味を含まずに、馬鹿にした表現として使っていることもある為、常に額面通りに捉えるべき言葉でもありません。
- 「胸熱」の読み方
「胸熱」の読み方
「胸熱」は、「むねあつ」と読んでください。
先のような馬鹿にした使い方をされることも多い言葉ですが、きちんとした意味で使う場合には、悪いニュアンスは何も含まれていません。
スラングだと知らないと、「きょねつ」などと一般の熟語のような読み方をしてしまいがちですが、「むねがあつくなるな」が縮まったものだと分かれば、間違って読むことはないでしょう。
「胸熱」の表現の使い方
「胸熱」は、きちんとした正しい意味と、意味もなく馬鹿にして使う場合、そして、大した(それほどの)ことでもないのに用いるケースの3つだと考えていいでしょう。
最後のケースとしては、当たりつきのお菓子を毎日買っていたところ、ようたく当たりがきたといった時に、「ついに当たりが出た。
胸熱だ」のように使われます。
確かに、ついにそうなったというニュアンスこそあるものの、胸に去来するものがあると言うには小さい出来事に過ぎないので、このような使い方はいかにも大袈裟です(間違った使い方ではありませんが、なるべく避けるべきでしょう)。
「胸熱」の語源や由来
この「胸熱」という言葉の由来は、過去に2ちゃんねるのDTM板で「初音ミク」について話合っていた会話からです。
初音ミクのようなボーカロイドという新しいジャンルのソフトの登場に対して(完全に期待から)、「何か胸が熱くなるな。
新しい技術の夜明けを見ているようだ」といった発言があり、この「胸が熱くなるな」の部分が「胸熱」と略されて広まりました。
このように、由来としては、馬鹿にした意味や軽いニュアンスで使うような響きは全くありません。
「胸熱」を使った例文と意味を解釈
「胸熱」を使った例文と、その意味の解釈です。
それぞれの解釈から、どの程度の意味で使っているのかが分かるでしょう。
- 「胸熱」を使った例文1
- 「胸熱」を使った例文2
「胸熱」を使った例文1
「応援してきたあのマイナーアイドルがついにメジャーデビューすると聞いて、とても胸熱だ」
地下アイドルと呼ばれているような、メジャーデビュー(レコード会社と契約した全国デビュー)をしていないマイナーな存在から、ついにそこまできたと喜んでいます。
応援してきた甲斐があったと、この言葉本来の意味で使っていると考えていいでしょう。
「胸熱」を使った例文2
「よもや3年連続最下位とは、胸熱過ぎる」
この場合には、馬鹿にした意味なのは当然ですが、呆れたといったニュアンスが強い使い方です。
この手のニュアンスで使われていることもそれになりに見掛ける言葉です。
「胸熱」の類語や類義語・言い換え
胸熱と似た意味で使える言葉や表現です。
本来の意味と近い解釈で使うことができます。
- 「血が騒ぐ」【ちがさわぐ】
- 「目頭が熱くなる」【めがしらがあつくなる】
「血が騒ぐ」【ちがさわぐ】
わくわくする、じっとしていられないという意味で使います。
「胸熱」は、比較的冷静にも使える言葉ですが、こちらは意味は似ていながら、それによる興奮を表す時に使います。
「目頭が熱くなる」【めがしらがあつくなる】
主に感動から、胸に去来するものがあり、つい涙してしまうような状態だという意味です。
胸熱がより強調された表現だと考えていいでしょう。
胸熱は、本来はそれだけ感動した、やっとそこまできたという意味で使う言葉ですが、軽い意味で使ったり、時には悪い方の意味でも使われることもあると覚えておきましょう。