「一意に定まる」とは?意味や類語
皆さんは「一意に定まる」という言葉をご存知でしょうか?
この言葉は普段の会話やビジネスシーンの中では、めったに使われることがないと思われるのですが、どのような意味があるのか、また具体的な活用場面をイメージすることが結構難しいかもしれません。
そこで、今回はこの「一意に定まる」という言葉にフォーカスを当てて説明していくことにします。
目次
- 「一意に定まる」とは?意味
- 「一意に定まる」の表現の使い方
- 「一意に定まる」の英語と解釈
- 「一意に定まる」を使った例文と意味を解釈
- 「一意に定まる」の類語や言い換え
「一意に定まる」とは?意味
「一意に定まる」の意味を解釈するためには、「一意」の意味を調べてみることが必要です。
「一意」とは「1つの考え」、あるいは「考えが同じであること」や「1つの物事に心を集中すること」という意味があり、簡単に言うと、「ひたすら」ということになります。
このことから「一意に定まる」は「1つの考えに決まる」という解釈ができることになります。
- 「一意に定まる」の読み方
「一意に定まる」の読み方
「一意に定まる」は「いちいにさだまる」という読み方になりますが、難しい発音ではないので、素直に読むことができます。
「一意に定まる」の表現の使い方
「一意に定まる」は日常的な会話の中で使う機会は少なく、数学の中での話で使われることがありそうです。
「他の可能性がなくただ一通りに定められること」という意味から、「あるデータ値が与えられたら、そのことから新たなデータが浮かび上がって来る」というような定義的な使い方になります。
「一意に定まる」の英語と解釈
「一意に定まる」を英語で表現すると、“to specify”という言葉で訳すことができます。
「一意に定まる」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「一意に定まる」を使った例文を見て行くことにしましょう。
- 「一意に定まる」を使った例文1
- 「一意に定まる」を使った例文2
「一意に定まる」を使った例文1
「よく出てくる値は必ずしも、1つのデータではないために、決定的な値は一意に定まらないのです」
解釈が非常に難しい例文ですが、「出て来るデータがランダムなので、答えを1つに絞ることが難しい」ということで理解できるでしょう。
ビジネスシーンで置き換えれば、業務システムにトラブルが発生して、その原因を特定する際に、発生の現象が多岐に渡るため原因を特定できないようなことに近いかもしれません。
「一意に定まる」を使った例文2
「定義が一意に定まることはなく、複数の定義が存在する考え方です」
やはり、定義的なことを論じている文章の解釈は難しいのですが、この例文を平易な言い回しで解釈すると、「考え方や法則が1つではなく、複数のルールが存在している」という表現になるでしょう。
「一意に定まる」の類語や言い換え
では、「一意に定まる」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉で表現することができるか、類語語をいくつか挙げてみることにしました。
- 「唯一つのことに決まる」
- 「一義的に定まる」
- 「これだけに集中する」
「唯一つのことに決まる」
「唯一つのことに決まる」という表現を挙げてみましたが、ここで言っている「唯一」とは、「ただ1つで他には無いこと」という意味があります。
このことから、「唯一つのことに決まる」とは「数多い中から1つだけに決まる、絞られる」というような解釈ができると思われます。
「一義的に定まる」
「一義的に定まる」という表現も「一意に定まる」に近い意味がありますが、ポイントは「一義的」の部分で「意味が1種類であること」、「ただ1つで他の解釈の余地を残さないこと」や「最も重要な根本的な意義であること」ということを指しています。
これにより「一義的に定まる」とは、「重要な根本的な意義のあるものに定まる」という理解になっていきます。
「これだけに集中する」
「これだけに集中する」という言い回しもできそうですが、「これだけ」とは「他にななくこのことだけ」という意味で、「1つのことに集中する」ということで解釈ができるでしょう。
「一意に定まる」という言葉の意味や使い方を見てきましたが、かなり活用法が難しい言い回しだということが、お分かり頂けたかと思います。
めったに使うような言葉ではありませんが、このような表現があることを知っておくのも、言葉の勉強になるものです。