「安々と」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
生活していると様々な困難・課題・壁などに直面しますが、すべてにおいて難易度は存在します。
そしてそれらの問題に対して時に「安々と」という言葉が使われることがあります。
しかし曖昧な意味合いとして捉えられがちであり、正しくはどのような意味か紹介していきます。
目次
- 「安々と」とは?
- 「安々と」の表現の使い方
- 「安々と」の英語と解釈
- 「安々と」を使った例文と意味を解釈
- 「安々と」の類語や類義語・言い換え
「安々と」とは?
「安々と」という言葉は対象となる事象に対して苦労や困難・苦痛といった負担・ストレスがないことを意味しています。
対象は仕事や生活・人間関係など非常に幅広く適応します。
それらに対して感じる感情として「苦ではない」とされる場合に「安々と」という意味が適応します。
またストレスがないということから時に「平穏」という意味合いを持つこともあります。
- 「安々と」の読み方と漢字の構成
「安々と」の読み方と漢字の構成
「安々と」という言葉は「やすやすと」と読みます。
漢字は「安」に同じ漢字を続ける「々」で構成されます。
元々「安」は安心・安全・安定といった不安や恐怖心といった感情を持つ言葉とは対照的な言葉に使われることが多いです。
そしてそれが「々」にて二回続くことでより強調した意味となり、負担・ストレスといった苦痛がないという意味を構成します。
「安々と」の表現の使い方
「安々と」という言葉の使い方として対象に対してポジティブな感情を含む際に用いられることが多いです。
不安やストレスがなく、安心して臨むことができるといったニュアンスとして使われます。
その背景には十分な理解や信頼・信用といった感情も含めて用いられることもあります。
「安々と」の英語と解釈
「安々と」という言葉は感情という曖昧なものを表現する言葉ですが、英単語でそのまま表現できる単語はありません。
そのため実際にどのように表現されるか、紹介します。
“painlessly”
この単語の意味として本来は「痛み・苦しみがない」という意味ですが、解釈としては「安々と」と類似します。
他にも様々な単語が存在しますが「安々と」は心情を表現する言葉であり難しさを表す単語は適応せず、この単語が英訳とされています。
「安々と」を使った例文と意味を解釈
「安々と」という言葉は日常でも使われることが多い言葉ですが、実際にどのように使われるのか、例文を紹介していきます。
- 「安々と」を使った例文1
- 「安々と」を使った例文2
「安々と」を使った例文1
「今回の試験勉強だけど、しっかりと授業を受けていたから安々と進められたよ。」
この場合、「安々と」とは試験勉強に対して適応します。
授業を集中して受けていたため試験勉強は大変ではなかったと語っています。
しかしあくまで勉強の難易度ではなく勉強自体が「苦ではなかった」ということに適応します。
「安々と」を使った例文2
「これだけ貯蓄があると、老後も安々と過ごせそうだよ。」
この場合、「安々と」とは老後の生活に対して適応します。
背景としては十分すぎるほどの貯蓄があり、お金に困ることがないと考えているため安心していることを表現するために用いられています。
「安々と」の類語や類義語・言い換え
「安々と」という言葉は感情を表していますが、似たような言葉も多数存在しています。
実際にどのような言葉があるか例を紹介していきます。
- 「易々と」【いいと】
- 「苦もなく」【くもなく】
- 「事もなく」【こともなく】
「易々と」【いいと】
この言葉は漢字の攻勢も読みも同じですが、その意味としては難易度に対して「簡単」という意味とされています。
心情を含む場合もありますが、あくまで難易度が低いということを前提とした言葉のため、類語とされています。
「苦もなく」【くもなく】
この言葉として漢字の通り、「苦しむことなく」という意味を持ちます。
その背景としては苦しまないほど容易・簡単という要素が含まれるため、類語として扱われています。
「事もなく」【こともなく】
この言葉の意味として「何も起こらない」ということを意味しています。
多くの場合は悪い事態・出来事に対して使われることが多く、安心・平穏といった意味を含むため、類語となります。
「安々と」という言葉は日常でも多く用いられる言葉の一つです。
しかし誤って理解・使用している人も多く、誤解を生む可能性もあります。
それを避ける上でも正しく理解して使うことが必要です。