「比喩表現」とは?意味や使い方!例文や解釈
「比喩表現」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「比喩表現」という言葉を使った例文や、「比喩表現」の類語を紹介して行きます。
目次
- 「比喩表現」とは?
- 「比喩表現」の類語や類似表現や似た言葉
- 「比喩表現」を使った例文や短文など
- 「直喩」と「隠喩」の違い
「比喩表現」とは?
みなさんは「比喩表現」という言葉を知っているでしょうか。
誰かのことを「比喩表現」を使って、言葉にした経験があるかもしれません。
一方で、「比喩表現」という言葉をまるで知らないという人もいるかもしれません。
そこで「比喩表現」という言葉の意味を紹介します。
- 「比喩表現」の読み方
- 「比喩表現」の意味
「比喩表現」の読み方
「比喩表現」は「ひゆひょうげん」と読みます。
「比喩」は「ひゆ」、「表現」は「ひょうげん」と読みます。
「比喩」は画数が多い難しい漢字が使われているため、初見で正しく読むのが難しいかもしれません。
これを機会に「比喩表現」は「ひゆひょうげん」と読みましょう。
「比喩表現」の意味
「比喩表現」という言葉の意味を紹介します。
「比喩表現」の「比喩」には、「他の物事に例えること」という意味があります。
目の前で起きたことや、昨日起こった出来事を、他の人に伝える時などに「比喩」を使います。
また「比喩を使った文章表現」のことを、「比喩表現」と言います。
例えば、「昨日、夫が大きないびき声を立てていて、眠れなかった」という事実があり、そのことを他の人に伝えたいと思うかもしれません。
このような時に、「比喩表現」を使います。
「大きないびき声」を、「カバがうなっているような、いびき声」と「カバの声」に例えると、「昨日、夫が、カバがうなっているような、いびき声を立てていて、眠れなかった」という文章にできます。
大きな体のカバがうなるような、いびきなら、とても大きないびきだろうと、相手に伝えやすくなります。
このように、「他物事に例えた表現」を「比喩表現」と言います。
「比喩表現」の類語や類似表現や似た言葉
次に「比喩表現」の類語や類似表現を紹介します。
「比喩表現」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「例える」【たとえる】
- 「見立てる」【みたてる】
- 「見做す」【みなす】
「例える」【たとえる】
「例える」には、「ある事柄を説明するために、それと似た分かりやすい例を持ってくる」という意味があります。
そのまま話すより、相手がイメージしやすいように、例を選びます。
例えば、「可愛い女性を見た」という時に、「アイドルとしても売れそうなくらい、可愛い女性を見た」と、「アイドル」を例に出して、その可愛さをより理解しやすくするよう説明することを、「例える」と言います。
また、「ものすごい」「最高に」という意味を伝えるため、「例えられない」という表現を使うことがあります。
似たようなものがなく、分かりやすい例がないほど、素晴らしい、怖いという意味になります。
「見立てる」【みたてる】
「見立てる」には、「なぞらえて、仮に他のものとみなす」という意味があります。
例えば、「雪を花に見立てる」という文章では、「なぞらえて、仮に雪を、花とみなす」という意味があります。
雪を花だと思って、見てみる時に、このような言い回しを使います。
「見做す」【みなす】
「見做す」には、「他の物を見て、それだと定める」という意味があります。
例えば、Aという人の悪口を言っている人を見た時に、「この人は多分Aさんの敵だろう」と思う時、「Aの敵と見做す」という文章になります。
「まずはAの敵として見る」ということになります。
「比喩表現」を使った例文や短文など
続いて「比喩表現」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「比喩表現」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「比喩表現」を使った例文1
- 「比喩表現」を使った例文2
「比喩表現」を使った例文1
「あくまで『比喩表現』のため、怒らないでください」
この例文のように、「比喩表現」をすることで、相手を怒らせる危険性があることを知っておきましょう。
先ほどの、「大きないびき」を「カバの声」に例えるような時、「カバ」と言われて傷つく可能性があります。
「比喩」として例に出すものは、分かりやすくて、少しユーモラスな方が楽しいですし、またやや怖いくらいなほうが、聞いていてドキドキします。
そのため、「悪魔のような人」とか、「怪物のように強い」などと、「悪魔」や「怪物」など、強めの例を選んでしまいがちです。
そのため、例えられた人が嫌な気持ちになるかどうか考えてから、「比喩表現」をするようにしましょう。
「比喩表現」を使った例文2
「彼女が妖精のように美しいというのは、『比喩表現』とは言えないかもしれない」
この例文は、「比喩表現」として、一人の女性の容姿を「妖精のように美しい」と言っていますが、本当に美しく、まるで本物の妖精のようだ感じているという意味があります。
発言者は、女性が「本当にこの世の生き物ではなく、妖精なのではないか」と感じているというわけです。
例えを言っているつもりが、本当のことを言い当てているのではないかと、感じる時、この例文のように「比喩表現」とは言えない、と感じるかもしれません。
「直喩」と「隠喩」の違い
「比喩表現」には、「直喩」と「隠喩」があります。
そこで「直喩」と「隠喩」の違いを紹介します。
- 「直喩」【ちょくゆ】
- 「隠喩」【いんゆ】
「直喩」【ちょくゆ】
「直喩」とは、「これは比喩ですよ」と明言しているような、表現のことを言います。
例えば、「まるで○○のようだ」「○○のように○○だ」という言い回しが、「直喩」になります。
「妖精のように美しい」という言い回しは、「直喩」になります。
「鬼のように、怖い顔」という場合も、「○○のように」と「比喩表現を使っています」と明示しているため、「直喩」になります。
「隠喩」【いんゆ】
「隠喩」は、「比喩だとはっきり明示せずに、例える表現」を言います。
例えば、「あなたは、悪魔だ」という場合は、「比喩だと明示していない」ため、「隠喩」になります。
「あなたは、悪魔のような人だ」という場合は、分かりやすく比喩だと分かるため、「直喩」になります。
「彼女は妖精だ」という場合も「隠喩」になります。
「比喩表現」という言葉について見てきました。
「比喩表現」の意味を理解し、実際に「比喩表現」を使ってみましょう。
何かを伝える時に、例えを使うと相手が理解しやすいため、どんどん「比喩表現」を使っていきましょう。