「当てにする」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
「当てにする」という言葉がありますが、どの様な意味で使われていてるのでしょうか。
例文や類語なども併せて紹介します。
目次
- 「当てにする」とは?
- 「当てにする」の対義語
- 「当てにする」の英語と解釈
- 「当てにする」を使った例文と意味を解釈
- 「当てにする」の類語や類義語・言い換え
「当てにする」とは?
「当てにする」の概要について紹介します。
- 「当てにする」の読み方
- 「ものごとの先行きを見込むこと」の意味
- 「人やものを頼りにすること」の意味
- 「当てにする」と「頼りにする」の違い
「当てにする」の読み方
「当てにする」は「あてにする」と読みます。
詠み方は難しくないのですが、「宛にする」と書き間違わない様にしましょう。
「ものごとの先行きを見込むこと」の意味
ものごとを始める際に、先行きがどうなるかを予想して最も良い結果を見込むことを言います。
まだ結果が分っていないのですが、自分に有利になる方向で考えます。
「人やものを頼りにすること」の意味
自分以外の人やものの能力や効果を頼りにして行動することです。
自分よりもお金や力のある人や、価値のあるものに大きく期待して行動を起こすことを言います。
少し不利な状態になっている時に頼りになるものに対して使われることが多くなります。
「当てにする」と「頼りにする」の違い
「当てにする」には「人やものを頼りにする」と意味がありますが、それならば最初から「頼りにする」を使えばいいのではと思う人もいるでしょう。
「当てにする」と「頼りにする」にはニュアンスの違いがあるのです。
「当てにする」は「自分の利益や利害が関係することで相手を頼ること」という意味です。
相手が自分よりも立場が上だったり裕福だったりする時にその恩恵を期待して行動することを表します。
つまり、自分ではほとんど或いは努力をせずに他力本願というニュアンスがあるのです。
「頼りにする」は「力を貸して欲しいと相手に願うこと」という意味です。
今迄自分が努力をしてきて叶えられない場合に、力のある相手に「力を貸して欲しい」と望むことを表します。
「当てにする」と「頼りにする」の違いは「努力をしているかそうでないか」という点です。
しかしこれはあくまで言葉のニュアンスであり、実際には100%その通りとは限りません。
「当てにする」の対義語
「当てにする」の対義語を紹介します。
- 「頼りにならない」【たよりにならない】
- 「使えない」【つかえない】
「頼りにならない」【たよりにならない】
「いざという時に役に立って貰えない人やもの」という意味です。
「使えない」【つかえない】
「自分の思い通りに行動してくれない、できない人やもの」という意味です。
若い人の間で「使えない人」として使われます。
「当てにする」の英語と解釈
“I rely on your help.”
「あなたの助けを当てにします」になります。
“rely on”で「当てにする」という意味で、ネイティブが良く使う表現です。
「当てにする」を使った例文と意味を解釈
「当てにする」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「当てにする」を使った例文1
- 「当てにする」を使った例文2
「当てにする」を使った例文1
「親の財産を当てにしていると後悔するぞ」
「親に財産があるから」と言って真面目に働かずにいると、相続税として持って行かれてしまったり、詐欺に遭うなど、どんでん返しがあるかも知れないということを表しています。
「当てにする」を使った例文2
「人を当てにするのではなく自分で調べなさい」
仕事で分らないことがあると、自分で調べずにすぐに人に質問する人がいます。
楽をしていると覚えられずに何度でも同じ質問をしてくることからこの様に注意されるでしょう。
「当てにする」の類語や類義語・言い換え
「当てにする」の類語を紹介します。
- 「拠り所とする」【よりどころとする】
- 「支えにする」【ささえにする】
- 「よすがにする」【よすがにする】
「拠り所とする」【よりどころとする】
「自分を支えてくれるもの」という意味で、「心の拠り所」などとして使われます。
「支えにする」【ささえにする】
「困難にあった時に頼るもの」という意味で、「拠り所」と同じ意味です。
「よすがにする」【よすがにする】
「身や心を寄せて頼る人や場所」という意味で、古くは「身寄り」という意味でも使われました。
「当てにする」は「ものごとの先行きを見込むこと」「人やものを頼りにすること」という意味があります。
自分にとって良い影響を与えてくれる人に対して使ってみましょう。