「僭越な言い方」とは?意味や類語!例文や表現の使い方
誰でも、他人から「僭越な言い方」をされたなら、気分を害することは間違いありません。
しかし、「僭越な言い方」という表現そのものの意味が理解できないと、そんな気にもならないかもしれませんが、この言葉の意味を知っている人はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
そこで今回は、この「僭越な言い方」について見ていくことにします。
目次
- 「僭越な言い方」の意味とは?
- 「僭越な言い方」の表現の使い方
- 「僭越な言い方」の英語と解釈
- 「僭越な言い方」を使った例文と意味を解釈
- 「僭越な言い方」の類語や類義語・言い換え
「僭越な言い方」の意味とは?
「僭越な言い方」の意味を解釈する前に「僭越」という言葉を理解しないと何の意味もありません。
よく「僭越ながら挨拶をさせて頂きます」といったようなセリフを結婚式のスピーチなどで耳にすることがありますが、「僭越」とは「自分の地位や立場を越えて出過ぎたことをすること」という意味になります。
このことから「僭越な言い方」とは、「立場をわきまえない言い方」という理解ができますが、簡単に言うと「偉そうな口調」ということになるでしょう。
- 「僭越な言い方」の読み方
「僭越な言い方」の読み方
「僭越な言い方」は「せんえつないいかた」と読みますが、「僭越」が難しい漢字なので、ここで間違わないようにしっかりと憶えておいてください。
「僭越な言い方」の表現の使い方
「僭越な言い方」とは、他人に向かって得意気になって話をして、ひんしゅくを買ってしまうような時や、逆に謙遜して発言する場面のことを指す時に使われることになります。
「僭越な言い方」の英語と解釈
「僭越な言い方」を英語で表現すると、“a way of saying”という言葉で訳すことができます。
「僭越な言い方」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「僭越な言い方」を使った例文を挙げながら、どのような活用の仕方ができるかを見ていくことにしましょう。
- 「僭越な言い方」を使った例文1
- 「僭越な言い方」を使った例文2
「僭越な言い方」を使った例文1
「僭越な言い方に聞こえるかもしれませんが、私が感じていることを述べさせてください」
「僭越な言い方」とは「自分の立場を考えずに偉そうなことを言っている様」という意味になりますが、この例文では自分を謙遜して発言しようとしている様子が伺えます。
恐らく、関係者が気付いていないことをあえて、自分から説明しようとしている節が感じられます。
「僭越な言い方」を使った例文2
「僭越な言い方になりますが、専門外の私の案が考慮されることは、専門学者の方々にとっては、非常に面白くないかもしれませんが、是非、参考にしてみてください」
この例文も前項と同じように、自分を謙遜した言い回しになっていますが、それでも参考になればという思いから、勇気をもって発言して案を提示しているのでしょう。
このように「僭越な言い方」は言葉の解釈としてはあまりいい意味ではないのですが、活用場面では、自分の立場を理解しながら、周りの人達にひと言断ってから発言するような謙虚さがあります。
「僭越な言い方」の類語や類義語・言い換え
「僭越な言い方」の類義語としては、次のような言葉で言い換えることができるでしょう。
- 「おこがましい言い方」
- 「生意気な言い方」
「おこがましい言い方」
「おこがましい」とは「身の程しらずだ」、「差し出がましい」という意味を持つ言葉なので、「おこがましい言い方」は「差し出がましい発言」という意味に解釈できます。
「生意気な言い方」
「生意気」は「一人前、もしくは大した地位でもないのに、偉そうでさし出がましい態度や振る舞いをして小憎らしい」という意味があります。
そのことから、「生意気な言い方」も「半人前のくせに偉そうに話すこと」ということを言っています。
「生意気な言い方」をする幼い子供に出会うことがありますが、まさに「小憎らしい」印象がありますね。
人の発言を聞いていると「僭越な言い方」をして、嫌な気持ちになることがありますが、やはり話し方は、その時の相手やシチュエーションを考えながら、言葉を選んでいかなければなりません。
したがって、言葉の勉強を通して、話し方も学ぶことは非常に意義のあることです。