「功名心」とは?意味や使い方!例文や解釈
「功名心」という言葉を聞いて何となく分るるものの、正しい意味分からないという人もいます。
意味や使い方などを紹介しますので参考にして下さい。
目次
- 「功名心」とは
- 「功名心」の表現の使い方
- 「功名心」の類語や類似表現や似た言葉
- 「功名心」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「功名心」の反対語
- 「功名心」の英語と解釈
「功名心」とは
「功名心」の概要について紹介します。
- 「功名心」の読み方
- 「功名心」の意味
- 「功名心」の語源や由来
- 「向上心」との違い
「功名心」の読み方
「功名心」は「こうみょうしん」と読みます。
「功名」は「こうみょう」「こうめい」両方の読み方があるのですが、「功名心」の読み方は「こうみょうしん」のみになります。
「功名心」の意味
「功名心」の意味は「ものごとに成功して名声を手に入れたいと思うこと」です。
自分の能力を生かしてものごとに取り組み、結果を出して周囲の人に認められたいと思う気持ちです。
縁の下の力持ちではなく、周囲の人にはっきりと「こんなに成果をあげた」とアピールをして高い評価を受けようと普段からチャンスをうかがっています。
常に周囲から注目されていたいと思う自己顕示欲の強さを表す言葉です。
「功名心」の語源や由来
「功名心」は「功名+心」で成り立っています。
「功名」は「手柄を立てて名を上げること」ですが、昔は「高名」と書かれていました。
「けがの功名」という言葉がありますが、こちらも元は「けがの高名」でした。
これは「まさかの事態にもかかわらず手柄が立てられること」という意味で、そこから「ミスや不運があってもそれが良い結果につながること」という意味で使われる様になりました。
「心」は「精神」を表します。
これらの言葉が組み合わさり、「手柄を立てて名を上げたいという精神」という意味で使われる様になったのです。
「向上心」との違い
「功名心」の似た様な意味の言葉に「向上心」があります。
「向上心」の意味は「自分の能力やスキルを磨いてよりレベルアップしたいと思う気持ち」です。
現状に満足せずに、常に自分或いは環境を今よりも良くしていこうと努力し続けることを言います。
「功名心」は「名声を手に入れたい」ということで、どちらも「高みを目指す」という意味は同じですが、その目的が違います。
「功名心」は「他人に認められたい気持ち」であり、「向上心」は「自分の為に努力する気落ち」という違いがあるのです。
「功名心」の表現の使い方
「功名心」の使い方について紹介します。
- 「功名心にはやる」【こうみょうしんにはやる】
- 「功名心にかられる」【こうみょうしんにかられる】
- 「功名心が強い」【こうみょうしんがつよい】
- 「あまり良い意味ではない」【あまりよいいみではない】
「功名心にはやる」【こうみょうしんにはやる】
「功名心」の使い方で最も多い表現です。
意味は「成功させたいあまりにものごとを早く進め過ぎること」です。
「はやる」は「早く実現させたくて待てない気持ち」という意味です。
成功させる為には最も良いタイミングを見計らうことが大切なのですが、せっかちで待てずに次々と進めてしまうことを言います。
「功名心にかられる」【こうみょうしんにかられる】
「成功したいという強い気持ちに動かされること」です。
「かられる」は「駆られる」と書き、「強い感情に動かされること」という意味があります。
「功名心が強い」【こうみょうしんがつよい】
「功名心」は人の心の中にある欲望のひとつです。
普通に「功名心がある」というより「成功して有名になりたいという気持がより強いこと」を表します。
「あまり良い意味ではない」【あまりよいいみではない】
「功名心」は自己顕示欲が強いことを表す言葉ですので、人に対して使うと嫌味に聞こえることがあります。
ビジネスで先輩やライバルなどに使うと自分を非難されたと思われてしまうかも知れません。
同僚や学生時代からの親友など、心を許して話せる人に対して使う様にしましょう。
「功名心」の類語や類似表現や似た言葉
「功名心」の類語を紹介します。
- 「野心」【やしん】
- 「大志」【たいし】
- 「出世欲」【しゅっせよく】
「野心」【やしん】
意味は「心の奥に抱いているスケールの大きな願望」のことです。
普段は全くその様なそぶりを見せずに、タイミングを見計らって一気に行動することが多くなります。
「大志」【たいし】
「将来の自分に対する大きな願望のこと」です。
「少年よ大志を抱け」という言葉にも使われている様に、未来の可能性を表します。
「出世欲」【しゅっせよく】
「今よりも高い地位に就きたいと求める心」のことです。
「欲」は現在でも充分なのに、更に求めることを言います。
「功名心」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「功名心」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「功名心」を使った例文1
- 「功名心」を使った例文2
「功名心」を使った例文1
「彼は功名心が強く難易度の高い仕事でも積極的に引き受ける」
難しい仕事をやり遂げればそれだけ周囲からの評価が高くなります。
社内で「出来る人」と言われたいという気持ちが強い人が、難しい仕事でも自分から手を挙げて引き受ける様子を表しています。
「功名心」を使った例文2
「彼は功名心にかられて無理にプロジェクトを進めてしまい失敗した」
そのプロジェクトを早く成功させて自分の手柄にしたいと思い、問題があるにもかかわらずプロジェクトを進めてしまい、トラブルが起きてしまいました。
「急がば回れ」でもっとしっかりと計画を立ててから進むべきだったと後悔していることでしょう。
「功名心」の反対語
「功名心」の反対語は特にないのですが、近い意味の言葉を紹介します。
- 「無欲」【むよく】
- 「公平無私」【こうへいむし】
「無欲」【むよく】
「自分から何かを強く求める気持ちがないこと」という意味です。
「成功して名を上げたい」と思う気持ちがないことから「功名心」の反対の意味になります。
「公平無私」【こうへいむし】
「自分の利益や良くなどは考えずに、ものごとを平等に考えること」という意味です。
潔癖で欲が無いことから「功名心」の反対の意味と言えます。
「功名心」の英語と解釈
“He is an ambitious person on business.”
「彼はビジネスで功名心が強い人だ」になります。
“ambitions”は「野心・功名心」を表す言葉です。
「功名心」は「ものごとに成功して名声を手に入れたいと思うこと」です。
常に自分の評判を気にしながら仕事をしている人に対して使ってみましょう。