「状況開始」とは?意味や元ネタなど解釈
「状況開始」とは勇ましい言葉ですが、一体どの様な意味があるのでしょうか。
元ネタと本来の意味について紹介します。
目次
- 「状況開始」とは?意味
- 「状況開始」は実際には「訓練の言葉」
- 「訓練状況開始」とは?
- 実際に実践の作戦開始の場合の用語
「状況開始」とは?意味
「状況開始」の意味と元ネタについて紹介します。
- 「状況開始」の意味
- 元ネタ
「状況開始」の意味
「状況開始」とは、戦争がテーマの映画やアニメなどで、軍隊が作戦を開始する時に指揮官が下す号令の言葉です。
因みに作戦を終わる時には「状況終了」と言います。
元ネタ
「状況開始」の元ネタは、1993年に公開されたアニメ映画「機動警察パトレイバー2 the Movie」からきていると言われます。
ストーリー中で、クーデーターを企てた集団が行動を起こす際に「時間だ、状況を開始せよ」「了解、状況を開始する」として使われています。
普通の人は「状況開始」と言ってもよく意味が分からず、「作戦開始」の方がスッキリします。
しかしこのクーデター集団は元自衛隊というメンバーで構成されていることから実戦用の言葉として「状況開始」を使っていると思われます。
また、2005年に発売された軍事モノと学園モノが融合したアドベンチャーゲームのタイトルが「状況開始っ!」です。
このタイトルからも読み取れる様に、「状況開始」は自衛隊の用語を意識したものと思って良いでしょう。
「状況開始」は実際には「訓練の言葉」
「状況開始」は確かに自衛隊用語ですが、実際には訓練をする時に使われる言葉です。
実際の戦況下で使われることはありません。
つまり、アニメやゲームで「状況開始」というセリフがあるのはそれがもし本当の戦争ならば誤用ということになります。
「訓練状況開始」とは?
実際に自衛隊用語では「状況開始」が使われていますが、本来は「訓練状況開始」の略語です。
アニメやゲームでは「状況開始」として作戦を実行する時に使われますが、実戦で使われることはありません。
アニメやゲームの影響が大きく「作戦開始」混同されているのです。
実際に実践の作戦開始の場合の用語
自衛隊で実戦での作戦開始の際に使われる言葉を紹介します。
- 「作戦開始」【さくせんかいし】
- 「合戦開始」【がっせんかいし】
「作戦開始」【さくせんかいし】
「作戦開始」は最も分り易い号令で、士気が高まる表現です。
「合戦開始」【がっせんかいし】
こちらは海上自衛隊で使われる表現です。
「合戦」というと戦国時代の武士の様に聞こえるのですが、正式な用語です。
この号令がかかると戦闘機が掲揚されます。
「状況開始」は「軍隊が作戦を開始する時に指揮官が下す号令の言葉です。
但し、実際の自衛隊では訓練の時のみ使われる言葉で、アニメやゲームなどで実戦に使われているのは誤用なのです。