「当て馬」とは?意味や使い方!例文や解釈
「当て馬」とは、「相手の反応・様子を確認するために、仮の人物を表面に出してみること」を意味する言葉です。
「当て馬」の「意味・読み方・語源や由来・使い方・類語(シソーラス)や言い換え・例文と解釈・当て馬と噛ませ犬の違い・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「当て馬」とは?意味の解釈
- 「当て馬」の表現の使い方
- 「当て馬」の類語や類似表現や言い換え
- 「当て馬」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「当て馬」と「噛ませ犬」の違い
- 「当て馬」の英語と解釈
「当て馬」とは?意味の解釈
「当て馬」とは、競走馬(サラブレッド)の種付け時に用いる当て馬に由来する言葉で、「相手の反応・様子を確認するために仮の人物を表面に出してみること・その仮の人物」を意味しています。
「当て馬」というのは、「本命の人物ではなく仮の相手を試しにあてがってみること」や「仮の相手を当ててみて相手の力量・反応・様子などを確かめてみること」を意味する言葉なのです。
例えば、「私たちのチームが、優勝候補の当て馬と見られていることにショックを受けました」や「当て馬で終わらない粘り強さを見せてやります」といった文章で、「当て馬」の典型的な意味を示せます。
- 「当て馬」の読み方
- 「当て馬」の語源や由来
「当て馬」の読み方
「当て馬」の読み方は、「あてうま」になります。
「当て馬」の語源や由来
「当て馬」の語源・由来は、主に競走馬(サラブレッド)の効率的な繁殖のために用いられる仮の種付け(擬似的な種付け)をする馬にあります。
「当て馬」という言葉は、牝馬(ひんば)の発情を促したり、牝馬の発情の有無を確認したりするための牡馬(ぼば)に由来があるのです。
牝馬の発情を促す役割のことから、この「当て馬」のことを「試情馬(しじょうば)」と呼ぶこともあります。
「当て馬」は、競走馬の種付けにおいて「本命外の仮の種付けをする馬」として解釈することができます。
「当て馬」の表現の使い方
「当て馬」の表現の使い方は、「相手の実力・反応・様子を確認するために、仮にあてがわれる人物」を指示して使うという使い方になります。
「当て馬」というのは、「本命ではないお試しの相手・適当な仮の相手」や「相手の実力・反応を確かめるために仮の相手を表に出してみること」を指して使う言葉なのです。
恋愛における当て馬の使い方として、「本命Aさんに振り向いてもらうために、わざと好きでもないBさんにアプローチして、Aさんを嫉妬させようとする」という使い方もあります。
この場合、Bさんが「当て馬」にされたという解釈になります。
「当て馬」の類語や類似表現や言い換え
「当て馬」の類語・類似表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「見せかけ・目くらまし」
- 「囮(おとり)・陽動作戦」
- 「噛ませ犬・観測気球」
「見せかけ・目くらまし」
「当て馬」の類語・言い換えとして、「見せかけ・目くらまし」があります。
「当て馬」というのは、「見せかけの相手としてあてがう人物」や「目くらましとして機能する仮の人物・相手」を意味する言葉です。
それらの意味合いから、「当て馬」と良く似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「見せかけ・目くらまし」を上げることができるのです。
「囮(おとり)・陽動作戦」
「当て馬」の類似表現・言い換えとして、「囮(おとり)・陽動作戦(ようどうさくせん)」があります。
「当て馬」という言葉は、「本命ではなくおとりのような仮の人物として機能する人」や「相手の実力・反応を確かめるために、相手を仮の活動に注目させる陽動作戦」として解釈することができます。
それらの意味から、「当て馬」の表現は「囮(おとり)・陽動作戦」という表現に言い換えられるケースがあるのです。
「噛ませ犬・観測気球」
「当て馬」の類語・言い換えとして、「噛ませ犬・観測気球」があります。
「噛ませ犬」というのは、「ボクシングなどで選手に勝たせて自信を付けさせるために準備する明らかに格下の弱い相手」を意味する言葉です。
「観測気球」という言葉は、「相手の反応・出方を確認するために、相手の行動を引き出すような何かをすること」を意味しています。
これらの意味合いから、「当て馬」に近しい意味を持つ類語(シソーラス)として、「噛ませ犬・観測気球」を上げることができます。
「当て馬」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「当て馬」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「当て馬」を使った例文1
- 「当て馬」を使った例文2
「当て馬」を使った例文1
「当て馬と見られて舐められているからこそ、相手の油断をついて勝利できる可能性があるのです」
この「当て馬」を使った例文は、「(真剣に戦う相手ではなく)様子を探るための仮の対戦相手と見られて舐められているからこそ、相手の油断をついて勝利できる可能性がある」ということを意味しています。
「当て馬」を使った例文2
「私は本命の彼女の気を引くための当て馬として彼に利用されていたことを知って、深刻な男性不信・自信喪失に陥りました」
この「当て馬」を使った例文は、「私は本命の彼女の気を引くための仮の相手(嫉妬させる役割を引き受ける相手)として、彼に利用されていたことを知って、深刻な男性不信・自信喪失に陥った」ということを意味しています。
「当て馬」と「噛ませ犬」の違い
「当て馬」と「噛ませ犬(かませいぬ)」の違いは、「当て馬」は「相手の実力・反応・様子を探るためにあてがわれる仮の相手」を意味していますが、「噛ませ犬」の方は「まず負けることがない明らかに格下の弱い相手」のことを意味しているという違いがあります。
「当て馬」というのは「試しに当てられる相手」ではあっても、「噛ませ犬」のように「明らかに格下の相手(ほぼ絶対に勝てる相手)」という意味まではないという違いがあるのです。
「当て馬」の英語と解釈
「当て馬」という言葉は、“stalking-horse”(当て馬)や“a spoiling candidate, spoiler”(主に選挙時の当て馬・当選する可能性がまずない仮の適当な立候補者)といった英語で表現されることになります。
- “I'm unhappy(disappointing) that I was seen as a stalking-horse.”
“I'm unhappy(disappointing) that I was seen as a stalking-horse.”
「当て馬」という言葉を使ったこの英語の例文は、「私は当て馬として見られたことが不満なのです(悔しいのです)」ということを意味しています。
「当て馬」という言葉について徹底的に解説しましたが、「当て馬」には「相手の反応・様子を確認するために、仮の人物を表面に出してみること・その仮に当てる人物」などの意味があります。
「当て馬」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「見せかけ・目くらまし」「囮(おとり)・陽動作戦」「噛ませ犬・観測気球」などがあります。
「当て馬」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。