「魑魅魍魎が跋扈する」とは?意味や読み方
読むことができても、とても書くことはできないという漢字を使った表現は少なくありません。
この「魑魅魍魎が跋扈する」は、その中でもかなりのレベルの言葉です。
目次
- 「魑魅魍魎が跋扈する」とは?
- 「魑魅魍魎が跋扈する」の読み方
- 「魑魅魍魎が跋扈する」を分解して解釈
「魑魅魍魎が跋扈する」とは?
「魑魅魍魎が跋扈する」とは、様々な化け物や物の怪(もののけ)の類いが棲みついて、好きなままに振舞っていると表現する為に使います。
ですが、実際にそんな存在や様子が確認されている訳ではなく、それほど恐ろしい世界だという例えとして使われる表現です。
「永田町は魑魅魍魎が跋扈する恐ろしい所だ」などと使われることがあります。
ここでの「永田町」とは、「国会」や「国会議員」のことを指しており、政治の世界についてうまく比喩して使っている例だと言えるでしょう。
「魑魅魍魎が跋扈する」の読み方
「魑魅魍魎が跋扈する」は、「ちみもうりょうがばっこする」と読んでください。
「魑魅魍魎」は、全ての漢字が似ているので、表記する時には漢字の順番に注意してください。
「魑魅魍魎が跋扈する」を分解して解釈
「魑魅魍魎が跋扈する」を2つに分けて詳しく解説していきます。
どちらも覚えてしまえば読めるものの、実際に書くとなると、とても難しい言葉です(どちらも漢検1級の問題として出題されたことがあります)。
- 「魑魅魍魎」
- 「跋扈する」
「魑魅魍魎」
先の説明のように、色々な化け物や物の怪などのことで、比喩表現でそれほど恐ろしい存在だという意味で使うことがほとんどです。
もちろん本来の意味で使っても構いません。
「跋扈する」
「跋扈」とは、我が物顔で好きなままに振舞う様子です。
「この地域はかつて、他の国からやってきた支配者に跋扈されていた」などと用いることができます。
「魑魅魍魎が跋扈する」は、全く知らない世界に飛び込むような際に使うことが多い表現です。
それほど恐ろしい(少なくとも、使った人からはそう思える)世界の表現だと覚えておけばいいでしょう。