「尋常ならざる」とは?意味や類語!表現の使い方
尋常ならざる、という表現を知っているでしょうか。
ここでは尋常ならざるという言い回しについて紹介します。
目次
- 「尋常ならざる」とは?意味
- 「尋常ならざる」の表現の使い方
- 「尋常ならざる」を分解して解釈
- 「尋常ならざる」を使った例文と意味を解釈
- 「尋常ならざる」の類語や言い換え
「尋常ならざる」とは?意味
尋常ならざる、という表現は形容動詞である「尋常なり」に否定の助動詞をつけた形になります。
尋常なり、というのは普通である、当たり前、並み、という意味であり、これにしての助動詞をつけた形ですから尋常ならざるという言葉は当たり前ではない、並みではない、普通ではない、という意味になります。
一般的には過去に例がない、珍しい、例外的な、などという意味で使われることもあります。
少々古風であり、格式張った言い回しです。
「尋常ならざる」の表現の使い方
尋常ならざる、というのは当たり前ではない、という意味です。
そのため、例えば変化が多くて一般的ではない生活をしている人ならば「尋常ならざる日々」と表現することが可能ですし、特殊な仕事ならば「尋常ならざる仕事」と表現することも可能です。
尋常ならざる勉強をしなければならなかった、などという言い回しもできます。
「尋常ならざる」を分解して解釈
ここでは尋常ならざるという表現を分解して紹介します。
- 「尋常」
- 「ならざる」
「尋常」
尋常というのは格別なところもなく、ごく普通なこと、という意味になります。
つまり取り立てて指摘することのないほど一般的であるという意味になり、変わったところがない、という意味になるのです。
「ならざる」
ならざるという表現は叙述の助動詞である「なり」に打ち消を表す「ざる」をつけた表現になります。
例えば、この世のものではないほどあり得なく素晴らしい、という意味であれば、この世ならざる、と表現できます。
「尋常ならざる」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「尋常ならざる」を使った例文1
- 「尋常ならざる」を使った例文2
「尋常ならざる」を使った例文1
「彼女は諜報員として尋常ならざる日々を送っている」
諜報員というのは諜報機関に属するスパイのことを指しています。
諜報員という仕事をするとなると、様々な秘密の期間に関わることもありますし、驚くような姿を見つけることもあるでしょう。
そのため、一般的な仕事とは異なる仕事であると表現できます。
普通の人には想像もできないような発見があるかもしれません。
「尋常ならざる」を使った例文2
「彼は医者になるために尋常ならざる努力をした」
医者になるための国家試験は80%から90%が合格できると言われていますが、そもそも医学部に入るためには多大な量の勉強をこなしていかなければいけません。
普通の大学受験とは違い、尋常ならざる量の勉強をこなさなければならず、浪人する人も珍しくないと考えられています。
このように勉強して、学生たちは立派な医者になっていくのです。
「尋常ならざる」の類語や言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「並大抵ではない」
- 「過去に例のない」
- 「例外的な」
「並大抵ではない」
並大抵ではない、というのは物の性質や状態が通常の範囲を超えている、という意味になります。
例えば並大抵ではない努力と言えば、人並みではない努力、並々ならぬ努力、と表現できます。
「過去に例のない」
過去に例のない、という表現は過去に例を見ない、これまでに例のない、などと表現されることもあります。
過去に見聞きしたことがない、前例がない、という意味であり、珍しい、異例な、逸脱した、などという意味もあります。
「例外的な」
例外的な、というのは例外である、別扱いである、という意味です。
一般的な例に当てはまらないという意味もあり、何事においても例外はあるのではないかと考えられています。
尋常ではない、というのは日常的にも使える表現です。
勉強や仕事に尋常ではない努力をしている人は、ぜひその努力を続けていきましょう。