「色即是空」とは?意味や類語!
皆さんは「色即是空」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
しかし、この言葉は普段の身近な生活の中ではほとんど使われることのないものなので、どのような意味があるのか、全く知らない人もたくさんいるはずです。
そこで今回はこの「色即是空」について説明をしていくことにします。
目次
- 「色即是空」とは?意味
- 「色即是空」の表現の使い方
- 「空即是色」とは?
- 「色即是空」を使った例文と意味を解釈
- 「色即是空」の類語や言い換え
「色即是空」とは?意味
「色即是空」とは、「この世の全てのもの、すなわち万物に形はあるものの、その形は真の姿・存在するものではなく、仮のものであることから、その本質は空(くう)であり、不変のものではない」という意味の言葉です。
この「色即是空」は、元々、般若心経などにある言葉で、仏教の根本教理とされています。
「色」とは、「宇宙に存在している全ての形を持つ物質や現象のこと」を指しており、「空」は、「常に実体がないもの」という意味を指しています。
- 「色即是空」の読み方
「色即是空」の読み方
「色即是空」は「しきそくぜくう」という読み方になります。
「色即是空」の表現の使い方
「色即是空」という言葉は精神性の高い言葉なので、身近な場面で使われることはほとんどなく、宗教的な書籍の中で使われていたり、スピリチュアルの分野で引用されることがあるくらいかもしれません。
「空即是色」とは?
「色即是空」と対をなす言葉に「空即是色」というものがありますが、「物の本質はは空であるが、そのことはそのままこの世の一切のものである」という意味があります。
簡単に言うと、世の中には存在しているものは、元々「空」であるという考え方です。
「色即是空」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「色即是空」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「色即是空」を使った例文1
- 「色即是空」を使った例文2
「色即是空」を使った例文1
「色即是空の後に続く空即是色のことを考えると、世の中はまさにこれらの言葉が当てはまる」
まるで禅問答のような例文ですが、「世の中に存在しているものは、全て仮の姿であり、そして無そのものなのだ」ということを言っているような気がします。
解釈することがとても難しいのですが、全ての存在は虚無であり、観念的な存在ということなのでしょうか?
「色即是空」を使った例文2
「恋愛にしても、余りに自由な愛の姿は、悲しみや哀れも伴うものだ。まさに色即是空の思いを感じさせることのように思われる」
人の恋愛もあまりに深い愛は悲しさや、哀れなことがつきまといがちなもの。
それはまるで「色即是空」ということに似ているということを言っているような感じあります。
「色即是空」の類語や言い換え
では、「色即是空」に近い解釈ができる言葉としては、どのようなものがあるでしょうか?
- 「束の間」
- 「儚い」
- 「虚しい」
「束の間」
「束の間」という言葉が「色即是空」の解釈の一部として当てはまるかもしれません。
「束の間」は「僅かな時間」、「ちょっとの間」という意味があるのですが、「全てのものが仮の姿である」という「色即是空」からすると、ここには時間的な観念がありません。
「束の間」に思えたことでも、永遠的なものとして捉えることもできることから、「色即是空」の意味があるように思えます。
「儚い」
「儚い」とは、「頼みにできる確実なものがない」、「淡くて消えやすいこと」などの意味がありますが、「仮の存在」もある意味「儚い」存在なのです。
「虚しい」
「難しい」とは、「空っぽ」や「何も存在しない」という解釈ができる言葉です。
そのためにら「色即是空」や「空即是色」に近い意味合いが含まれています。
「色即是空」の意味や使い方を見てきましたが、この言葉の意味を説明するには、とても難しい言い回しになってしまいます、
しかし、私達の生活や仕事の環境の中でも、このように「無の境地」になるような必要性があるかもしれません。