「拭いきれない」とは?意味や類語!表現の使い方
「拭いきれない」には、一応二通りの意味がありますが、ほとんどの場合で片方の意味でしか使われない言葉です。
目次
- 「拭いきれない」とは?
- 「拭いきれない」の表現の使い方
- 「拭いきれない」の英語と解釈
- 「拭いきれない」を使った例文と意味を解釈
- 「拭いきれない」の類語や言い換え
「拭いきれない」とは?
「拭いきれない」(ぬぐいきれない)の1つ目の解釈は、「拭き(ふき)きれない」と同じ意味です。
何かをこぼしてしまったような時に、「このタオルでは全部は拭いきれない」のように使いますが、そういった時には「拭ききれない」とする方が自然なので、このようにも使える言葉ながら、あまりこちらの意味で使うことはないと考えていいでしょう。
もう1つのこの言葉の意味は、「消すことができない」という解釈です。
主に頭の中や気持ちからという使い方になり、「悪い予感が拭いきれない」とすると、悪い予感を頭の中から消すことができない(その感覚が離れない)という意味になります。
このような使い方をする言葉だと覚えておきましょう。
「拭いきれない」の表現の使い方
「拭いきれない」は、上の例のように、悪い予感や何かが発覚するのではないかと恐れているような時、心のどこかに引っ掛かっていることがある場合などに使われる表現です。
対象が悪い要素だけに限られる言葉なので、この言葉を使った場合には、何かしらの心配事があったということです。
それが単なる杞憂に終わる場合もあるでしょうが、少なくとも「拭いきれない」と使った時点では、それに不安を感じていたと解釈できます。
「拭いきれない」の英語と解釈
「拭いきれない」は、英語では“can't shake the feeling that 〜”とするのが一番適した表現です。
「〜」の部分に拭いきれない不安な要素などを入れて使ってください。
“I can't shake the feeling that maybe I made a mistake.”とすると、「ミスをしたかも知れないという感覚が拭いきれない」と訳すことができます。
もしかしたら、行ったことに間違いがあったかも知れないという気持ちが忘れられないという時にそのまま使える形です。
「拭いきれない」を使った例文と意味を解釈
「拭いきれない」を使った例文と、その意味の解釈です。
最初に紹介した意味で使っている例文は含んでいません。
- 「拭いきれない」を使った例文1
- 「拭いきれない」を使った例文2
「拭いきれない」を使った例文1
「今の運の悪さだと、5つに4つは当たりだとしても、外してしまいそうな感覚が拭いきれない」
何をやっても運が悪いという時もあるもので、そんな時にはこの例文のように、5つに4つは当たりという状態(つまり、80%は当たる)としても、今の自分なら外してしまうそうだと思ってしまってもおかしくありません。
「拭いきれない」を使った例文2
「ヤマが外れそうな予感が拭いきれない」
ヤマをかけて試験などに臨む際に、それが外れているような予感が頭から消えないという意味になります。
ヤマをかける時には、どうしてもそのような気持ちになってしまうものです。
「拭いきれない」の類語や言い換え
「拭いきれない」と同様の意味で使うことができる表現です。
こちらは、よい要素が対象でも使える表現です。
- 「脳裏から離れない」【のうりからはなれない】
「脳裏から離れない」【のうりからはなれない】
「間違いがあった気がして、それが脳裏から離れない」とすると、「〜して、それが拭いきれない」と同じ意味になります。
そして、「この前の宝くじの当せんが脳裏から離れない」のように、よい意味で使うこともできます。
この場合の意味は、「その当せん時に嬉しかった感覚が、まだ頭の中に残っている」となります。
「拭いきれない」は、悪い要素にしか使えない表現だと覚えておきましょう。
本来であれば、拭って(消して)しまいたいことだという解釈が、そちらにしか使えない理由です。