「これ見よがし」とは?意味や類語!語源
皆さんは、「これ見よがし」という言葉を聞いたり、文章の中で目にしたことが何度かはあるかと思います。
しかし、何気なく素通りさせていることも少なくなく正しい意味を理解されていない人もいるでしょう。
そこで今回はこの「これ見よがし」について説明をしていくことにします。
目次
- 「これ見よがし」とは?意味
- 「これ見よがし」の表現の使い方
- 「これ見よがし」の語源
- 「これ見よがし」を使った例文と意味を解釈
- 「これ見よがし」の類語や言い換え
「これ見よがし」とは?意味
「これ見よがし」とは、「これを見ろよと言わんばかりに、得意な思いになって他人に見せつけたり、当てつけがましくするような状態」のことを指しています。
言い換えると、「相手に対する優越感などを得るために、物事をその人に露骨に見せて得意げになる」ということになります。
- 「これ見よがし」の読み方
「これ見よがし」の読み方
「これ見よがし」は「これみよがし」という読み方になります。
「これ見よがし」の表現の使い方
「これ見よがし」を使う場面としては、何か事が起きた時に、「この時こそ、チャンス」とばかりに必要もないのに、大きなジェスチャーをしたり声を大きくして得意そうた顔をして説明をしている人を指すことになります。
「単なる目立ちがり屋」という感じでしょうか?
「これ見よがし」の語源
「これ見よがし」は、「これ」、「見よ」、「がし」の語句から構成された言葉です。
「これを見てよと言わんばかりの態度や表情を見せること」ですが、「かし」は、念を押したり、表現を強くする終助詞というものです。
この動詞の命令形+終助詞「かし」が平安時代から使われていたのですが、近世以降、「かし」が「がし」と変化していき、現代の意味合いで使われるようになったとされています。
「これ見よがし」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「これ見よがし」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「これ見よがし」を使った例文1
- 「これ見よがし」を使った例文2
「これ見よがし」を使った例文1
「彼は私達の慣習を見下して、自分の力をこれ見よがしに見せつけ始めたのです」
人は自分より下の人間だと思うと、急に自分の力を誇示しようとすることがあります。
全ての人がそうではないのですが、このような人は、本人は得意な気持ちで行動しているのでしょうが、見る人達は冷たい目で見ています。
「これ見よがし」を使った例文2
「クレームを付けてきたお客さんは、こちらの勘違いをこれ見よがしに、さらに語気を荒くして文句を言い続けた」
ビジネスをしていると、たちの悪いクレーマーがいます。
確かにこちらのミスで迷惑をかけたのですが、「これ見よがしに」にさらに文句を言い続ける人がいます。
そんな人は、性格的な問題もありますし、後々のことを考えると、決していい振る舞いとは言えないですね。
「これ見よがし」の類語や言い換え
「これ見よがし」を他の言葉で言い換えると、どのような言葉があるでしょうか?
- 「見せつけるように」
- 「得意げに」
- 「ひけらかすように」
「見せつけるように」
「見せつけるように」という言葉が挙げられますが、「わざと人の目に付くようにすること」や「いやでも見えるようにする」という意味があります。
「強大な力を見せつける」というような使い方になりますが、「ひどい目にあわせる」という意味でも使われている言葉です。
「得意げに」
「得意げに」とは、「誇らしそうな様子で得意そうにしている様子」を指している表現です。
「ひけらかすように」
「ひけらかすように」も「得意そうに見せる」や「見せびらかす」、「自慢する」という意味で、よく使われている言葉です。
「これ見よがし」という言葉が当てはまる人は、場の流れを読むことが得意な感じがありそうですが、逆に人の反感を買ってしまうことがあるので、決して頭がいい人とは思えません。
常にこのような行動をする人ほど、本当は能力の高い人とは言えないかもしれません。