「風林火山」とは?意味や使い方!例文や解釈
「風林火山」という言葉の意味や使い方を紹介します。
また「風林火山」という言葉を使った例文や、「風林火山」の類語を紹介して行きます。
さらに「風林火山」の続きを紹介して行きます。
目次
- 「風林火山」とは?
- 「武田信玄」とは?
- 「風林火山」の類語や類似表現や似た言葉
- 「風林火山」を使った例文や短文など
- 「風林火山」の続きとは?
「風林火山」とは?
みなさんは「風林火山」という言葉を知っているでしょうか。
戦国武将が好きな人なら「風林火山」という言葉を知っているのではないでしょうか。
一方で、「風林火山」という言葉をまるで知らないという人もいるかもしれません。
そこで「風林火山」という言葉の意味を紹介します。
- 「風林火山」の読み方
- 「風林火山」の語源
- 「風林火山」の意味
「風林火山」の読み方
「風林火山」は「ふうりんかざん」と読みます。
「かぜばやしひやま」などと読み間違えないように気を付けましょう。
これを機会に、「風林火山」は「ふうりんかざん」を読みましょう。
「風林火山」の語源
「風林火山」という言葉の語源を紹介します。
「風林火山」は「孫子」の句がもとになっています。
「はやきこと風の如く」「しずかなること林の如く」「侵略する(おかしかすめる)こと火の如く」「動かざること山の如し」という言葉を略したものが「風林火山」になります。
ちなみに「孫子」は、中国の戦国時代の兵法書のことを指します。
日本の戦国時代の武将、武田信玄が、「風林火山」を軍旗として使ったため、日本でこの言葉が有名になっています。
「風林火山」の意味
「風林火山」には、どのような意味があるでしょうか。
先ほど紹介した、「はやきこと風の如く、しずかなること林の如く、侵略する(おかしかすめる)こと火の如く、動かざること山の如し」の意味を見て行きましょう。
「攻めるべき時は風のように速やかに襲い掛かる」
「準備を整えて、機会が来るのを林のように静かに待つ」
「相手を攻略する時は、火のように勢いよく戦え」
「逆に動かないと決めたら、相手がどのような挑発をしてきても、山のように自陣を堅守しよう」という意味になります。
「武田信玄」とは?
「風林火山」を軍旗にした、「武田信玄」とはどのような人でしょうか。
武田信玄は、戦国時代の大名で、今でいう山梨県を領土にしていた武将です。
甲斐武田家の嫡男として生まれ、後に甲斐を統一し、さらに信濃や駿河、三河や飛騨、美濃の一部を領土化するなど、全国制覇を目指すほど実力を付けました。
武田信玄の永遠のライバルが新潟県、信濃を領土とする上杉謙信で、ふたりの対決は「川中島の戦い」と呼ばれ、現代にも語りつがれています。
全国制覇を目指す途中で病に倒れ、志半ばで亡くなりますが、もし甲斐が京都にもう少し近ければ、あるいは生まれていた時代が少し遅ければ、武田信玄の時代が訪れていたのではないかとも言われています。
「風林火山」の類語や類似表現や似た言葉
「風林火山」の類語や類似表現を紹介します。
「風林火山」と似た意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「疾風のように」【しっぷうのように】
- 「音もなく」【おともなく】
- 「煙のように」【けむりのように】
「疾風のように」【しっぷうのように】
「疾風」は「しっぷう」「はやて」などと読みます。
「疾風」は「はやく激しく吹く風」という意味があり、「疾風のように」には、「はやく激しく吹く風のように動く」または「攻める」などの意味があります。
「風林火山」の「風の如く」とよく似た意味を持つ言葉です。
「音もなく」【おともなく】
「音もなく」には、「音を立てずに」という意味があります。
「音もなく、隣に立つ」という場合は、「音を一切立てずに、近づいて隣に立つ」という意味があります。
「音もなく登場する」「音もなく消える」などという使い方をします。
「煙のように」【けむりのように】
「煙のように」は「煙のように消える」という使い方をする言葉です。
煙は、立ち上って、薄くなり、いつの間にかその場からなくなります。
同じように、煙のように、いつの間にかその場から立ち去るような人のことを、「煙のように消える」「煙のように立ち去る」などと言います。
「風林火山」を使った例文や短文など
「風林火山」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「風林火山」を使った例文は、どのような文章になるでしょうか。
- 「風林火山」を使った例文1
- 「風林火山」を使った例文2
「風林火山」を使った例文1
「『風林火山』から、ボクシングの真髄を学ぶ」
この例文のように、「風林火山」から、ボクシングなどの格闘技が上達するヒントを得られるかもしれません。
「風林火山」は兵法書の一節のため、様々な格闘技やスポーツに活かせるヒントが隠れているはずです。
相手の攻撃を受ける時は、山のように動じず、堅守を心がけて、一気に攻める時は、火のように激しく攻撃するなど、メリハリがついた戦い方ができるようになるでしょう。
「風林火山」を使った例文2
「『風林火山』を恋愛のヒントにする」
この例文のように、「風林火山」を恋愛に活かせるかもしれません。
恋愛もゲームのようなもので、片想いの相手を振り向かせること、ライバルから好きな人を勝ち取るために、「孫子」のような兵法書にヒントが書いてあるかもしれません。
中途半端にちょっかいを掛けず、動かない時は、山のように一切、コンタクトを取らず、告白する時は風のようにタイミングを逃さずに動くなど、「風林火山」をヒントにして、告白に成功できるかもしれません。
「風林火山」の続きとは?
実は「風林火山」には続きがあります。
そこで「風林火山」の続きの文章を紹介します。
「風林火山」を漢文にすると、「其疾如風」「其徐如林」「侵掠如火」「不動如山」となります。
さらに「難知如陰」「動如雷霆」と続きます。
「難知如陰」は「知りがたきこと陰の如く」という言葉で、「味方の戦略は、暗闇の中のように敵に知られないようにすること」という意味があります。
また「動如雷霆」は「動くこと雷霆のごとし」という言葉で、「兵を動かす時は、雷のように激しくしなければいけない」という意味になります。
このように「風林火山」には、まだ続きがあったこと、「風林火山陰雷」が正解かもしれないことを知っておきましょう。
「風林火山」という言葉について見てきました。
戦いのための言葉ですが、現代を生きるためのヒントになるかもしれません。
また歴史好きの人は多いため、「風林火山」という言葉を知っておくと、コミュニケーション力がアップするかもしれません。