「幾許も無い」とは?意味や使い方!例文や解釈
「幾許も無い」とは、「数量や程度が多くないこと・時間がほとんどないこと」です。
「幾許も無い」の「意味・語源や由来・読み方・使い方・類語(シソーラス)や言い換え・例文と解釈・反対語・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「幾許も無い」とは?
- 「幾許も無い」の表現の使い方
- 「幾許も無い」の類語や類似表現や言い換え
- 「幾許も無い」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「幾許も無い」の反対語
- 「幾許も無い」の英語と解釈
「幾許も無い」とは?
「幾許も無い」という言葉は、「数量・程度が多くないこと」や「時間がほとんどないこと・間もなくであること」を意味しています。
「幾許も無い」というのは、「数量がほとんどないこと」の意味もありますが、現代の語用では基本的に「時間がほとんど残されていないこと」の意味で用いられています。
特に、「余命幾許も無い(よめいいくばくもない)」という慣用句で用いられることが多くなっていますが、「余命幾許も無い」は「余命(死ぬまでの時間)がほとんど残されていないこと・間もなく亡くなること」を意味しています。
- 「幾許も無い」の語源や由来
- 「幾許も無い」の読み方
「幾許も無い」の語源や由来
「幾許も無い」の語源は「幾許・幾何(いくばく)」という言葉にあり、「幾許」は「数量がどれくらいあるのか?いくつなのか?」や「程度がどれくらいなのか?」を尋ねる言葉でした。
「幾許」の語源的な意味から考えて、「幾許も無い」は「数えるほどの数量も無い」や「程度が大きくない」を意味しています。
「幾許も無い」というのは「幾許」の言葉に由来して、「数量・程度がほとんど無いこと(特に時間が残されていないこと)」を意味することになったのです。
「幾許も無い」の読み方
「幾許も無い」の読み方は、「いくばくもない」になります。
「幾許も無い」の表現の使い方
「幾許も無い」の表現の使い方は、「数量・程度がほとんど無い場合(非常に少ない場合)」に使うという使い方になります。
特に「残されている時間がほとんど無い時」に、「幾許も無い」という言葉を使うことができるのです。
例えば、「我が家の家計は火の車で、貯金は幾許も無い」や「震災の影響で、コンビニの在庫商品はもう幾許も無い」といった文章において、「幾許も無い」の言葉を正しく使用することができます。
「幾許も無い」の類語や類似表現や言い換え
「幾許も無い」の類語・類似表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「少ししかない・わずかしかない」
- 「ほとんどない・ほとんど残されていない」
- 「間もなく・残された時間がない」
「少ししかない・わずかしかない」
「幾許も無い」の類語・言い換えとして、「少ししかない・わずかしかない」があります。
「幾許も無い」というのは、「数量が少ししかないこと」や「残されている数量がわずかしかないこと」を意味しています。
それらの意味合いから、「幾許も無い」の表現は「少ししかない・わずかしかない」という表現に言い換えることができるのです。
「ほとんどない・ほとんど残されていない」
「幾許も無い」の類似表現・言い換えとして、「ほとんどない・ほとんど残されていない」があります。
「幾許も無い」という言葉は、「数量が数えるほどもないこと・ほとんどないこと」や「ほとんど残されている数量がないこと」を意味しています。
それらの意味合いから、数量・程度が少ない(小さい)ことを意味する「幾許も無い」と良く似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「ほとんどない・ほとんど残されていない」を上げることができます。
「間もなく・残された時間がない」
「幾許も無い」の類語・言い換えとして、「間もなく・残された時間がない」があります。
「幾許も無い」という言葉は、「余命幾許も無い」の慣用句で使われるように、「時間がほとんど残されていないこと・間もなくであること」を意味しています。
それらの意味から、「幾許も無い」の言葉は「間もなく・残された時間がない」という言葉に言い換えることが可能なのです。
「幾許も無い」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「幾許も無い」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「幾許も無い」を使った例文1
- 「幾許も無い」を使った例文2
「幾許も無い」を使った例文1
「手持ちのお金は幾許も無いのですが、親友の危機とあれば飛んでいくしかないと思います」
この「幾許も無い」を使った例文は、「手持ちのお金はほとんど持っていないのですが(持ち合わせのお金が非常に少ないのですが)、親友の危機とあれば飛んでいくしかないと思う」ということを意味しています。
「幾許も無い」を使った例文2
「高齢の祖父の余命が幾許も無いことを示すかのように、日に日に呼吸や心臓の音が小さくなってきています」
この「幾許も無い」を使った例文は、「高齢の祖父の余命(亡くなるまでの時間)がほとんど残されていないことを示すかのように、日に日に呼吸や心臓の音が小さくなってきている」ということを意味しています。
「幾許も無い」の反対語
「幾許も無い」の反対語を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「潤沢にある・時間はたっぷりある」
「潤沢にある・時間はたっぷりある」
「幾許も無い」の反対語として、「潤沢にある・時間はたっぷりある」を上げることができます。
「潤沢にある」というのは、「物の数量・分量が豊富にあって不足する心配がないこと」を意味する言葉です。
「時間はたっぷりある」の言葉は、「残されている時間が非常に長いこと」を意味しています。
それらの意味から、数量がほとんどないことや残されている時間がないことを意味する「幾許も無い」とは反対の意味を持つ反対語(対義語)として、「潤沢にある・時間はたっぷりある」を指摘することができるのです。
「幾許も無い」の英語と解釈
「幾許も無い」という言葉は、“no more”(これ以上ない)や“little、few”(数量がほとんどない)、“hardly、scarcely”(程度がほとんどない)、“not long after、before long”(残されている時間が長くない・間もなく)、“one's days are numbered”(余命幾許も無い)といった英語で表現することができます。
- “My father has but a few days to live because of cancer.”
“My father has but a few days to live because of cancer.”
この「幾許も無い」を使った英語の例文は、「私の父はガンのために、余命幾許も無い状態です」ということを意味しています。
この英文は、“My father's days are numbered because of cancer.”という英語の表現で言い換えても、全く同じ意味になります。
「幾許も無い」という言葉について徹底的に解説しましたが、「幾許も無い」には「数量や程度が多くないこと・時間がほとんどないこと」などの意味があります。
「幾許も無い」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「少ししかない・わずかしかない」「ほとんどない・ほとんど残されていない」「間もなく・残された時間がない」などがあります。
「幾許も無い」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。