「寄与する」とは?意味や使い方!例文や解釈
「寄与する」とは、「社会や他者のために貢献して役に立つこと」です。
「寄与する」の「意味・語源や由来・読み方・使い方・類語(シソーラス)や言い換え・例文と解釈・反対語・英語と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「寄与する」とは?
- 「寄与する」の表現の使い方
- 「寄与する」の類語や類似表現や言い換え
- 「寄与する・寄与」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「寄与する」と「貢献する」の違い
- 「寄与する」の英語と解釈
「寄与する」とは?
「寄与する」という言葉は、「社会や他者のために貢献して役に立つこと」や「ある目的(目標)を達成するために力を尽くして貢献すること」を意味しています。
「寄与する」というのは、「自分の持っている能力・資産・人脈などを活用し、社会・他者のために力を尽くして貢献すること」や「社会・他者に貢献して実際に役に立つこと」を意味する言葉なのです。
例えば、「開発途上国の貧困問題の緩和に寄与することができたのであれば非常に光栄です」や「私に寄与できることがあればお手伝いさせて頂きます」といった文章で、「寄与する」の典型的な意味を示せます。
- 「寄与する」の語源や由来
- 「寄与する」の読み方
「寄与する」の語源や由来
「寄与する」の語源・由来は、その漢字の意味・成り立ちから考えていくことができます。
「寄与する」の「寄」の漢字の語源的な意味は、「よせる・頼む・与える・任す・近づく・頼みにする(期待する)」などになります。
「寄」の漢字の成り立ちは、「屋根の象形」と「両手両足を広げて立つ人の象形+口(口の奥)の象形」から、バランスが保てずに片方の家屋の下に身をよせることを意味する会意兼形声文字に由来しています。
「寄与する」の「与」の漢字の語源的な意味は、「あたえる・捧げる・ために・提供する・くみする(味方になる)」などになります。
「寄+与=寄与(寄与する)」で、「他者・社会を頼りにして与えること(捧げること)、貢献すること」を意味することになったのです。
「寄与する」の読み方
「寄与する」の読み方は、「きよする」になります。
「寄与する」の表現の使い方
「寄与する」の表現の使い方は、「社会・他者のために貢献して役に立つ場合」や「何らかの目標を達成するために献身したり貢献したりする場合」に使うという使い方になります。
例えば、「大雨被害で損壊した橋を再建するためにボランティアで寄与することにしました」や「実力者である彼の寄与する所がなければ、今回の案件は成功しなかったでしょう」などの文章で、「寄与する」の言葉を使えます。
「寄与する」の類語や類似表現や言い換え
「寄与する」の類語・類似表現・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。
- 「貢献する・期待に添う」
- 「献身する・役に立つ」
- 「尽力する・成果を上げる」
「貢献する・期待に添う」
「寄与する」の類語・言い換えとして、「貢献する(こうけんする)・期待に添う」があります。
「寄与する」という言葉は、「他者・社会のために力を尽くして貢献すること」や「他者の期待に添えるように尽力すること」を意味しています。
それらの意味から、「寄与する」の表現は「貢献する・期待に添う」という表現に言い換えることが可能なのです。
「献身する・役に立つ」
「寄与する」の類似表現・言い換えとして、「献身する(けんしんする)・役に立つ」があります。
「献身する」という言葉は、「社会・他者のために我が身を犠牲にして尽くすこと」を意味しています。
「役に立つ」というのは、「誰か・何かのために利益や利便を提供すること」を意味しています。
それらの意味合いから、他者・社会のために力を尽くして役立つことを意味する「寄与する」に似た意味を持つ類語(シソーラス)として、「献身する・役に立つ」を指摘できます。
「尽力する・成果を上げる」
「寄与する」の類語・言い換えとして、「尽力する(じんりょくする)・成果を上げる」があります。
「寄与する」という言葉は、「他者・社会のために尽力して実際的な成果を上げること、役に立つこと」を意味しています。
その意味合いから、「寄与する」という言葉は、「尽力する・成果を上げる」という言葉に言い換えることができるのです。
「寄与する・寄与」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「寄与する・寄与」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「寄与する・寄与」を使った例文1
- 「寄与する・寄与」を使った例文2
「寄与する・寄与」を使った例文1
「地道なリサイクル活動やボランティア活動の積み重ねが、社会の発展・人々の救済に寄与するところは大きいのです」
この「寄与する・寄与」を使った例文は、「地道なリサイクル活動やボランティア活動の積み重ねが、社会の発展・人々の救済に実際に役立つ部分(良い結果をもたらす部分)は大きい」ということを意味しています。
「寄与する・寄与」を使った例文2
「社会で困ったり苦しんだりしている人たちのために、何か自分に寄与できることはないかと考えていました」
この「寄与する・寄与」を使った例文は、「社会で困ったり苦しんだりしている人たちのために、何か自分に貢献できること(手助けして役に立てること)はないかと考えていた」ということを意味しています。
「寄与する」と「貢献する」の違い
「寄与する」と「貢献する」の違いは、「寄与する」は「社会・他者のために自分の能力・資力を活用して役立つこと(=トップダウンの役立つ行為)」を意味していますが、「貢献する」は「社会・他者のために自分の力を尽くして役立とうとすること(=ボトムアップの尽力する行為)」を意味しているという違いがあります。
「寄与する」という言葉は「目上から目下へ向かって役立つ行為をすること」を意味していて、「貢献する」という言葉は「目下から目上へ向かって役立つ行為をすること」を意味しているという違いがあるのです。
「寄与する」の英語と解釈
「寄与する」という言葉は、“contribute to〜”(〜に寄与する・〜に貢献する)や“make a contribution to〜”(〜に寄与する・〜に貢献する)、“help A to〜”(Aが〜することを助ける)といった英語で言い表すことができます。
- “She contributed very well to development of research in life science.”
“She contributed very well to development of research in life science.”
この「寄与する」を使った英語の例文は、「彼女は生命科学の研究の発展に、大きく寄与しました」ということを意味しています。
「寄与する」という言葉について徹底的に解説しましたが、「寄与する」には「社会や他者のために貢献して役に立つこと」や「ある目的を達成するために力を尽くして貢献すること」などの意味があります。
「寄与する」の類語(シソーラス)・言い換えとしては、「貢献する・期待に添う」「献身する・役に立つ」「尽力する・成果を上げる」などがあります。
「寄与する」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。