「考慮の末」とは?意味や類語!
「考慮の末」という意見を聞いたことがあるでしょうか。
何かを決めなければいけない際、色々と考えて決断を下しますよね。
それならば、「考慮の末」という表現にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「考慮の末」という表現について紹介します。
目次
- 「考慮の末」とは?意味
- 「考慮の末」の表現の使い方
- 「考慮」と「熟考」の違い
- 「考慮の末」を使った例文と意味を解釈
- 「考慮の末」の類語や言い換え
「考慮の末」とは?意味
「考慮の末」というのは考えた結果として結論に至る、考えに考えた末、という意味になります。
例えば、物事を決めるときには色々と考えなければいけません。
進学先を決める場合、どのような学校があるのか、そして自宅から通うのか一人暮らしをするのか、一人暮らしをするとなったらアルバイトはどうなるのか、などと考えなければいけないですよね。
両親が学費を支払ってくれるならば良いですが、自分で支払わなければいけない場合はアルバイトや奨学金についてもしっかりと考えておく必要があります。
このように考慮を重ねた結果、大学を決めるのです。
このような状態を「考慮の末」どう表現します。
- 「考慮の末」の読み方
「考慮の末」の読み方
「考慮の末」という表現は「こうりょのすえ」と読みます。
考慮する、考慮に入れる、など、様々な言い回しがありますのでこれもその一つとして覚えておきましょう。
「考慮の末」の表現の使い方
「考慮の末」という表現は色々と考えて決めた結果、という意味で使われます。
例えば自治会でどのような文化祭をするのか決めなければいけない場合、ありとあらゆる人から意見を聞いて考えていかなければいけません。
民主主義が尊重されている自治会では独断で決める事は不可能ですから、みんなで考える必要があるのです。
様々な意見もめぐらした結果、1つの状態に決めることを「考慮の末」に決めた、と表現します。
「考慮」と「熟考」の違い
考慮によく似た表現に熟考というものがあります。
考慮というのは考えを巡らす、よく考える、という意味であり、物事をいろいろな要素を含めて考える、判断や行動の前にいろいろな要素を考え合わせる、という意味になります。
それに対して熟考というのはよく考える、十分に思いを巡らす、という意味であり、同じような意味だと思う人もいるかもしれません。
確かに似た意味を持ち合わせていますが、まず熟考の「熟」には十分に、よく考える、という意味があります。
それに対して「慮」には思いをめぐらせるという意味があります。
めぐらせるというのは多方面から、様々な方面から考えるという意味であり、熟考というのは単にしっかり考える、という意味になるのです。
「考慮の末」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「考慮の末」を使った例文1
- 「考慮の末」を使った例文2
「考慮の末」を使った例文1
「長時間にわたる考慮の末、彼女をヒロインとして抜擢することになりました」
クラシックバレエや演劇などでは役割を決め、前進していかなければいけません。
舞台を実行するのであれば、誰がヒロインなのか、白なのか、脇役なのか、ということを決めていかないといけないですよね。
その時はありとあらゆる条件を巡らせた上で役割を決めることが大切です。
「考慮の末」を使った例文2
「先生たちは熟考の末、生徒たちと話し合って問題解決に挑んだ」
学校でトラブルが生じた場合、必要に応じて先生達と話し合いをしなければいけないこともあります。
また、先生たち自身が最初によく考えた上で、生徒たちの気持ちを把握しようと努力することも大切です。
「考慮の末」の類語や言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「考えた末」
- 「考えた結果」
- 「熟慮の末」
「考えた末」
考えた末、というのは考えた結果として結論に至る、という意味です。
しっかりと考えた末にこのような結論に至った、という使い方があります。
「考えた結果」
考えた結果、というのはよく考えた結果として使われる場合もあります。
考えた結果として結論に至る、考えに考えた末、という意味になります。
「熟慮の末」
熟慮の末、という表現も考えた結果として結論に至る、という意味になります。
しっかりと思いを巡らせて考える、という意味が強くなります。
「考慮の末」という表現は日常生活でもよく使われますので、しっかりと覚えておきましょう。
物事はよく考えた上で決断していかなければいけません。