「考慮に入れる」とは?意味や類語!敬語や「考慮する」との違い
「考慮に入れる」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
何か新しい計画などを始める時、様々なやり方を考えていかなければいけませんね。
そのような時に「考慮に入れる」という表現が使われます。
それならば、「考慮に入れる」という表現にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「考慮に入れる」、という言い回しについて紹介します。
目次
- 「考慮に入れる」とは?意味
- 「考慮に入れる」の表現の使い方
- 「考慮に入れる」と「考慮する」の違い
- 「考慮に入れる」を使った例文と意味を解釈
- 「考慮に入れる」の類語や言い換え
「考慮に入れる」とは?意味
「考慮に入れる」、というのは様々な要素に思いを巡らせ、その要素の1つとして含める、という意味になります。
例えば、学祭などをする時には喫茶店が良い、演劇が良い、格闘技大会が良い、などといろいろ考えるのではないでしょうか。
出てきた意見を含めて多数決などをとり、決めていきますよね。
そんな時に誰かが「メイド喫茶をやりたい」と言い出したら、メイド喫茶を考慮に出るということになります。
- 「考慮に入れる」の読み方
「考慮に入れる」の読み方
「考慮に入れる」という表現は「こうりょにいれる」になります。
わかりにくい表現ではありませんので、しっかりと読めるようにしておきましょう。
「考慮に入れる」の表現の使い方
「考慮に入れる」という表現は日常生活でも使いますが、どちらかというとフォーマルな場面で使われます。
またビジネスで使われることも多く、例えば会議などで新しい意見が出た場合に「それを考慮に入れましょう」などと述べることもあるのではないでしょうか。
良い意見は色々と取り入れていきたいですよね。
- 「考慮に入れる」の敬語での使い方
「考慮に入れる」の敬語での使い方
「考慮に入れる」という表現はビジネスでも充分使える言葉ですが、必要に応じて敬語にすることも大切です。
行動に入れる、という言葉をビジネスで使う場合は謙譲語にし、「考慮させていただきます」「考慮いたします」といった使い方が適切です。
特に、「その意見すばらしいですね、ぜひ考慮させていただきたいです」などのように使うこともあります。
また、「誠に申し訳ありませんが、ご考慮いただけますでしょうか」のように質問文にしなければいけないこともあるでしょう。
「考慮に入れる」と「考慮する」の違い
「考慮に入れる」という表現と考慮するという表現はどのように違うのでしょうか。
考慮する、というのは様々な要素を含めて考える、ということになります。
それに対して「考慮に入れる」というのは多くのアイディアを考える上で、その考え方も1つの要素として十分に考える、という意味になるのです。
行動というのはそれ1つについてあらゆる状況を考える、という意味ですが、「考慮に入れる」というのはあくまでもそれを1つとして考える、という意味になります。
「考慮に入れる」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。
- 「考慮に入れる」を使った例文1
- 「考慮に入れる」を使った例文2
「考慮に入れる」を使った例文1
「スケジュールについて考えるときには、上司の事情も考慮に入れなければいけません」
スケジュールを考える時には、自分たちや先方が空いている日時を選べば良いというわけではなく、上司が参加できるかどうか、上司とその先方はどのような関係を築いているのか、などということをしっかり踏まえた上で決めなければいけません。
また、時間帯によっては電車なども混雑してしまう可能性がありますし、スマートに行き来できるような時間帯を選ぶことも重要です。
「考慮に入れる」を使った例文2
「いざとなればタクシーも考慮に入れましょう」
取引先の会社に電車などで行くとなれば、当然時間に余裕を持って出かけなければいけません。
しかし天気が悪くてスーツが汚れてしまう、電車が遅れている、などという問題が生じてしまえば、タクシーを「考慮に入れる」ことも重要なのではないでしょうか。
「考慮に入れる」の類語や言い換え
ここでは類義語を紹介します。
- 「配慮する」
- 「念頭に置く」
- 「検討する」
「配慮する」
排除するというのは心を配るという意味であり、配慮に欠ける処置、当事者の気持ちを排除する、などという表現が使われます。
最近は子供が命を落とす残念な事故が相次いで起こっていますが、マスコミの対応の悪さに注目が集まっています。
遺族や負傷者の気持ちを配慮し、誠実な対応が求められています。
「念頭に置く」
念頭におく、というのは心にかける、覚えておく、という意味です。
事故等が起こって救急車が出動した時、助かる命から救助していくということを念頭に置いておかなければいけません。
患者は3つのレベルに分けられます。
助かる可能性があるかないかということを念頭に置き、救助隊は救助を進めていかなければいけないのです。
「検討する」
検討するというのは様々な面から調べ、良いか悪いかを考えるという意味です。
日本には避難訓練が義務付けられている場所がたくさんありますが、いざとなった時にどのように避難できるか、しっかりとプランを練っておかなければいけません。
そのプランを検討し、改善させていくことが必要なのです。
「考慮に入れる」、という表現はそれも新たな意見として考えておく、という意味になります。
会議等では様々な意見が必要になりますので、思った事はぜひ口に出しましょう。