「改悛の情」とは?意味や類語!表現の使い方
世の中には、色々な言葉がたくさんありますが、その中でも「改悛の情」という言葉を耳したことがある人もいるかと思います。
しかし、この言葉は普通の会話の中ではめったに使われることがない言葉で、どのような意味があるのか、正しく理解できている人も少ないかもしれません。
そこで、ここでは「改悛の情」について説明を進めて行きたいと思います。
目次
- 「改悛の情」とは?意味
- 「改悛の情」の表現の使い方
- 「改悛の情」を分解して解釈
- 「改悛の情」を使った例文と意味を解釈
- 「改悛の情」の類語や言い換え
「改悛の情」とは?意味
「改悛の情」は悪事をしっかりと認め自分の罪を悔やむ気持ち・考えを反省する気持ちになります。
- 「改悛の情」と「改悛の状」の違い
- 「改悛の情」の読み方
「改悛の情」と「改悛の状」の違い
「改悛の状」は、専門用語で「受刑者が自分の罪を反省して、再び犯罪を犯す可能性がないと判断されている状態」のことを指している言葉です。
法律的には、受刑者が「改悛の状」と判断された場合、刑期の1/3を過ぎた時点で仮出獄が許される規定があります。
また、無期懲役の受刑者でも、10年を経過した後で「改悛の状」により仮出獄が許されることもあります。
「改悛の情」の読み方
「改悛の情」は、「かいしゅんのじょう」という読み方となりますが、「改悛」は日常会話ではめったに出て来る言葉ではないので、ここでしっかりと憶えておきたい用語です。
「改悛の情」の表現の使い方
「改悛の情」は、受刑者が自分の罪をしっかりと悔い改める場合に使われることになりますが、このようなケースばかりでなく、悪い行いをした人が懺悔する場合でも当てはまります。
「改悛の情」を分解して解釈
では、ここで「改悛の情」を「改悛」と「情」の2つに分けて、個々の言葉の意味を解釈してみることにします。
- 「改悛」
- 「情」
「改悛」
「改悛」とは、「犯してしまった罪を悔い改めて心を入れ替えること」という意味になります。
「情」
「情」とは、「人間の心の働き」を意味しており、「心」、「気持ち」、「意地」という言葉でも置き換えることができます。
また、「快」や「不快」といった人の主観的な意識の側面を表現する言葉でもあります。
「改悛の情」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「改悛の情」を使った例文を見て行くことにしましょう。
- 「改悛の情」を使った例文1
- 「改悛の情」を使った例文2
「改悛の情」を使った例文1
「捜査には全面的な協力をした山崎でも警察に改悛の情を見せていなかったことから、この人物は本当に何を考えているのだろうか」
ここで出て来る山崎とは、過去に大きな犯罪を犯した人間かもしれませんが、司法取引でもあったのか、捜査に協力をしたようですが、彼の心の奥底では「改悛の情」がなかったわけです。
「改悛の情」を使った例文2
「10数年の年月が経った時点で改悛の情の見せた人間だけが、世間から許されるようになったのだ」
何時の時代のことか分かりませんが、罪を犯した人間でも、10数年後に「改悛の情」を見せたことで、世間の冷たい視線も変化していったのかもしれません。
「改悛の情」の類語や言い換え
ここでは「改悛の情」の類義語をいくつか挙げてみました。
- 「懺悔の念」
- 「反省」
- 「悔恨の情」
「懺悔の念」
「懺悔の念」とは、「自分の過去の行いが非常に悪いことだったと認識してそれを悔いて神仏に告白したいと思うこと」です。
「懺悔」をすることで、自分の心の苦しみから解放されるので罪を犯した人は、この思いを持つことは非常に大切なことでしょう。
「反省」
「反省」とは、「日常のとらえ方や自分の普段からの言動やあり方を振り返り、その状態は本当によいのかを考えること」になります。
「悔恨の情」
「かいこんのじょう」と読む「悔恨の情」は、「悔恨する気持ちのこと」ですが、「悔恨」とは「自分の行った間違いを反省して悔やむ」という意味があります。
人は長い人生の中では、いくつもの間違いや罪を犯してしまいます。
大きな罪もあれば、ちょっとした小さな罪もありますが、本来、罪の大小はありません。
ここで大切なことは「改悛の情」を持つことで、そのことをすることで人は自分の人生をやり直すことができるのです。