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「不協和音」とは?意味や類語!

皆さんは、仕事をしていると時折「不協和音」という言葉を耳にすることがあると思います。

しかし、この言葉には色々な意味が込められており、使われるシチュエーションでかなり深い意味を持つことがあります。

そこで、今回は「不協和音」についてフォーカスしていこうと思います。

不協和音

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「不協和音」とは?意味や類語!>


目次

  • 「不協和音」とは?意味
  • 「不協和音」の慣用句での表現の使い方
  • 身近にある「不協和音」を使った音
  • 「不協和音」を使った例文と意味を解釈
  • 「不協和音」を使った言葉と意味を解釈


「不協和音」とは?意味

「不協和音」とは?意味

「不協和音」とは、元々は「同じタイミングで2つ以上の音が鳴り、融合しない状態になっている和音」という意味があるのですが、これが転じて「不調和な関係の状態」のことを意味するようになっています。

  • 「不協和音」の読み方

「不協和音」の読み方

「不協和音」「ふきょうわおん」と読むのですが、耳にする機会も少なくないので、読み方で頭を悩ます人は、そんなに多くはないと思います。



「不協和音」の慣用句での表現の使い方

「不協和音」の慣用句での表現の使い方

「不協和音」の慣用句としての活用では、「不協和音が表面化」という言い回しがあります。

この時の「不協和音」とは組織間の意識のズレや摩擦のことを指していますが、それまで水面下に隠れていた「不協和音」という組織的な摩擦が表面化して問題になったことを言います。

身近にある「不協和音」を使った音

身近にある「不協和音」を使った音

また、私達の身近にところで「不協和音」を使った音があります。

  • 「国民保護サイレン」

「国民保護サイレン」

身近な「不協和音」としては、「国民保護サイレン」というものがあるのですが、これは「全国瞬時警報システム」、通称「J-ALERT(Jアラート)」と呼ばれる通信衛星と市町村防災行政無線などを組み合わせて、地元住民に緊急情報を瞬時に伝えるシステムです。

よく北からのミサイルの発射の時に鳴りますが、この時の実際の音が「不協和音」なのです。

この音は意図的に作られており、「不協和音」で聞く人が違和感を覚えることによって緊急的なことを自覚することを目的としています。



「不協和音」を使った例文と意味を解釈

「不協和音」を使った例文と意味を解釈

では、ここで「不協和音」を使った例文を見ていくことにします。

  • 「不協和音」を使った例文1
  • 「不協和音」を使った例文2

「不協和音」を使った例文1

「A国とB国の両国間では、貿易摩擦により不協和音が生じてしまっている」

このように「不協和音」は、国家間の摩擦でも使われることがあります。

国益を損なうことで相互の摩擦が問題になることは、日常茶飯事と言っても過言ではありません。

「不協和音」を使った例文2

「今回の社長交代劇で社内の不協和音が、一気に表面化したのです」

このように企業のトップ交代でも、アンチ社長派が台頭してきて、「不協和音」となることがあります。

「不協和音」を使った言葉と意味を解釈

「不協和音」を使った言葉と意味を解釈

「不協和音」を使った言葉も併せて見ていくことにしましょう。

  • 「不協和音が生じる」
  • 「組織の不協和音」

「不協和音が生じる」

「不協和音が生じる」とは、組織間の摩擦が起こったり、人との間で意志疎通が図れなくなることで、距離感が生まれるようなことを意味しています。

「組織の不協和音」

「組織の不協和音」も組織間の摩擦などのことを意味しています。

あるいは、1つの組織内部でも、その中にいるメンバーの考え方がバラバラで、まとまりのないようなことを意味することもあります。

権力闘争や人事抗争で「組織の不協和音」が表面化することは、色々な場面で出てきますが、決して良くない状況です。

icon まとめ

「不協和音」は、直訳的な意味としては、「不揃いの音」ということになりますが、一般的には、意志疎通が図れずにバラバラで、統一性のない状態のことを指していることが多いです。

ビジネスの世界では、最近は独自性を出して、仕事の成果を上げることが叫ばれていますが、やはり「不協和音」になることは避けなければなりません。

いつも「不協和音」の組織であったなら、決して組織の目的を達成させることが困難になるからです。