「悠揚迫らぬ」とは？意味や類語！表現の使い方

「悠揚迫らぬ」とは?意味

「悠揚迫らぬ(ゆうようせまらぬ)」という言葉は、「事態の急変があっても、ゆったりとしていて落ち着いているさま」や「物事に対して焦ることなく悠然としていること」を意味しています。

「悠揚迫らぬ」というのは、「ゆったりしていてこせこせしない余裕のある態度」のことであり、「物事・事態の変化に対して、パニックになったり動揺したりすることがないさま」を意味しているのです。

「悠揚迫らぬ」の表現の使い方

「悠揚迫らぬ」の表現の使い方は、「自分の心理状態・動作・態度がゆったりとしていて落ち着いている時」に使うという使い方になります。

「悠揚迫らぬ」という表現は、「問題の発生(事態の変化)があっても、慌てたりパニックになったりすることがない場合」に使うことができるのです。

例えば、「彼女の悠揚迫らぬ自信に満ち溢れた態度を見て、安心しました」といった文章で、この言葉を正しく使うことができます。

「悠揚迫らぬ」を分解して解釈

「悠揚迫らぬ」という言葉を「悠揚」と「迫らぬ」に分解して、それぞれの意味を解釈します。

• 「悠揚」
• 「迫らぬ」

「悠揚」

「悠揚(ゆうよう)」という言葉は、原義的には「ゆっくりと上がってひろがるさま」や「遥か遠くにまで届くこと」を意味していました。

その意味から転じて、「悠揚」は「ゆったりとしていて、落ち着いているさま」や「事態が変化しても、取り乱すことがない様子」を意味することになったのです。

「迫らぬ」

「迫らぬ(せまらぬ)」という言葉は、「事態が差し迫っていないこと」や「状況が切迫していないこと」を意味しています。

「悠揚+迫らぬ=悠揚迫らぬ」の言葉の意味は、「事態の変化があっても、ゆったりとしていて落ち着いているさま」や「事態が差し迫っておらず、ゆとりのある状態」になるのです。

「悠揚迫らぬ」を使った例文と意味を解釈

「悠揚迫らぬ」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「悠揚迫らぬ」を使った例文1
• 「悠揚迫らぬ」を使った例文2

「悠揚迫らぬ」を使った例文1

「ピンチの時でも、彼は悠揚迫らぬその態度を全く崩しませんでした」

この「悠揚迫らぬ」を使った例文は、「ピンチの時でも、彼はゆったりとして落ち着き払っているその態度を全く崩さなかった」ということを意味しています。

「悠揚迫らぬ」を使った例文2

「彼女には悠揚迫らぬ独特のどっしりした雰囲気があり、周囲にいる人たちに勇気と自信を与えてくれました」

この「悠揚迫らぬ」を使った例文は、「彼女には動揺することがなくて落ち着いた(余裕のある)独特のどっしりした雰囲気があり、周囲にいる人たちに勇気と自信を与えてくれた」ということを意味しています。

「悠揚迫らぬ」の類語や言い換え

「悠揚迫らぬ」の類語・言い換えについて、分かりやすく解説していきます。

• 「焦らない・セコセコしない」
• 「鷹揚な・ゆとりのある」
• 「パニックにならない・動揺しない」

「焦らない・セコセコしない」

「悠揚迫らぬ」の類語・言い換えとして、「焦らない・セコセコしない」があります。

「悠揚迫らぬ」という言葉は、「落ち着いていて焦りが見られないこと」や「慌ただしくセコセコと動き回らないこと」を意味しています。

その意味合いから、「悠揚迫らぬ」と似た意味を持つ類語として、「焦らない・セコセコしない」を上げることができます。

「鷹揚な・ゆとりのある」

「悠揚迫らぬ」の類語・言い換えとして、「鷹揚な(おうような)・ゆとりのある」があります。

「鷹揚な」という言葉は、「小さなことに構わず、ゆったりとしているさま」を意味しています。

「悠揚迫らぬ」というのは、「ゆったりとしていて、ゆとりがあり落ち着いているさま」を意味しています。

それらの意味から、「悠揚迫らぬ」の言葉は、「鷹揚な・ゆとりのある」という言葉に言い換えられるのです。

「パニックにならない・動揺しない」

「悠揚迫らぬ」の類語・言い換えとして、「パニックにならない・動揺しない」があります。

「悠揚迫らぬ」という言葉は、「事態の変化があってもパニックにならないさま」や「動揺することがなく落ち着いている様子」を意味しています。

その意味から、「悠揚迫らぬ」とほとんど同じ意味を持つ類語(シソーラス)として、「パニックにならない・動揺しない」という言葉を指摘することができるのです。